画像素材出典元:Amazon

・iPadでお絵描きしたいけれど、どれを選んだら良いの?
・iPadでお絵描きするための初期費用を知りたい。
・初心者なんだけど、どれがおすすめ?
このような方に向いている内容になります。

【筆者経歴】
美大卒でデザイナー8年目
アナログで5年以上描いた経験あり
iPad第9世代・Air5 64GBモデル使用
M1MacBookAir使用
この記事のポイント
・自分にあったiPad選びができる
・経験者がオススメするデバイスがわかる
この記事の内容は動画でも解説してます。
※動画の内容が古いことがありますので、大枠の把握として確認してもらえればと思います。
お絵描きに向いているモデルはどれか?
画像素材出典元:Amazon
結論:一概には言えません。
正直なところ、値段を気にしなければ『iPadPro+ApplePencil第2世代』を購入すれば、まず問題がおきないです。
ただその場合、人によってはオーバースペックになってしまったり、予算を超えてしまったりします。
そのため、お絵描きにオススメできるモデルは『一概に言えない』という結論になります。
例
・デジタルアート初心者の方
・すでにアナログで作品を仕上げた経験がある方
・お絵描き以外の用途にも使いたい方
・極力価格を安くしたい方
・外出先でお絵描きしたい方
上記のように『使う場所・予算・お絵描き経験』など用途や目的で、オススメできるiPadは変わります。
『予算があるなら高いものを買っておけば良い』という視点は否定しません。(大は小を兼ねるので)
ただ、全員が全員フルスペックを購入できるわけではないですし、人それぞれ適したものを選択した方が損しないかなっと思います。
お絵描き用途でのiPadの選び方

お絵描き初心者なら
iPad第9世代
最新世代 | 第9世代 |
価格 | 39,800円・57,800円(税込) |
重さ | 487g |
画面サイズ | 10.2インチ |
性能 | A13 Bionic |
フルラミネーションディスプレイ | × |
端子 | Lightning |
認証 | Touch ID |
容量 | 64・256GB |
ApplePencil | 第1世代 |
メモリ | 3GB |
ProMotion |
× 60Hz |
iPadOS16新機能 ステージマネージャ |
× |
オススメな人
・価格を抑えたい人
・お絵描き初心者の人
・趣味でお絵描きしたい人
このような方は、エントリーモデルの『iPad第9世代64GBとApplePencil第1世代』がオススメです。
iPad第9世代は1番スペックが低いモデルとはいえ、A13 BionicというSoCが使われているので、お絵描きをするだけならば十分な性能があります。
iPad第9世代だから、処理落ちする・上手に描けないということは一切ありません。なんなら動画編集も全然できますよ。
ちなみに、A13 BionicはiPhone11と同じチップです。
参考までに以前描いた絵になります。
これらはiPad第7~9世代で描いたイラストになります。
無印iPadとApplePencil第1世代でも『線の強弱』『ペン傾き』も再現できており、アナログとの差はほぼないです。
筆者は、美術大学出身で7年以上アナログで絵を描いてきましたが、この再現性には本当に驚きました。
注意点1:フルラミネーションディスプレイ非対応
iPad第9世代はフルラミネーションディスプレイ非対応なので、そこは注意しましょう。
フルラミネーションディスプレイ非対応の場合、ディスプレイとペン先にガラス1枚の隔たりを感じます。
使うとすぐに慣れるので問題ないですが、気になる人は店頭で確認してみましょう。
注意点2:iPadOS16の登場でM1機種と差が出る
出典:Apple公式
後ほど詳しく解説しますが、iPadOS16になることでM1チップ搭載とそうでない機種に機能差がでます。
「ステージマネージャ」という、新しいマルチタスク機能がM1チップ搭載機種のみ使えるようになります。
この機能は、複数のアプリを同時起動して、切り替えたり、ウィンドウサイズを自在に変えることができます。
つまりこの機能は、iPad第9世代では使用できません。
iPadの性能が上がりすぎたので、機種同士の差別化をだすのは致し方ないですね。
お絵描き用iPadの基準表
iPad第9世代は、初心者からギリ中級者くらいまでが良いのかなっと思います。
もちろんプロの方(特にMacユーザー)でしたら、サブ機として使うのも全然アリです。

価格的に考えると、64GB/39,800円が良さげですが、できれば256GB/57,800円を選択することをオススメします。詳しくは後ほど解説します。
\想定価格レンジ/
価格 ※ApplePencil+フィルム+ケース含 | |
64GBモデル | 約55,000円 |
256GBモデル | 約72,000円 |
▼iPad第9世代の記事はコチラ
-
-
コスパ最強!iPad第9世代の感想・レビュー・開封|イラスト初心者の練習向けに良いです
続きを見る
長期で考えるなら
iPadAir第5世代
最新世代 | 第5世代 |
価格 | 74,800~92,800円(税込) |
重さ | 461g |
画面サイズ | 10.9インチ |
性能 | M1チップ |
フルラミネーションディスプレイ | ◎ |
端子 | USB-TypeC |
認証 | 電源ボタンTouch ID |
容量 | 64・256GB |
ApplePencil | 第2世代 |
メモリ | 8GB |
ProMotion |
× 60Hz |
iPadOS16新機能 ステージマネージャ |
〇 |
オススメな人
・お絵描き初心者~中級者~上級者の人
・アプリでのイラストに慣れている人
・イラストの勉強をしたい人
・高解像度のお絵描きする人
・デジタルイラスト経験者の人
このような方は、iPadAir(第5世代)がオススメです。
今後何年か利用することを考えるならば『iPadAir第5世代とApplePencil第2世代』を購入しておけば、まず問題がおきないと思います。
iPadAir第5世代は、M1チップが搭載されています。これはiPadProやMacBookAirと同じチップになります。
前の第4世代と比較すると、パフォーマンスが最大60パーセント高速化、グラフィックスのパフォーマンスが最大2倍高速化とのことです。
加えてメモリが8GBなったので、前の世代と比較すると超絶パワーアップです。(語彙力・・・)
さらに『ディスプレイ性能・電力効率・端子』これらすべてが中間モデルとして最適化されています。
本当に素晴らしいデバイスです。
iPad第9世代と比較すると、ベゼルが少ない分ディスプレイサイズが大きいので、より快適なお絵描きライフを送れると思います。
また、端子がUSB-TypeCになっているので、外部のデバイスに接続できたり、ストレージが足りない場合は外付けのストレージを追加できます。
予算を考慮しないのでしたら『iPadAir第5世代とApplePencil第2世代』を購入することをオススメします。
iPad第9世代との差
iPadAir第5世代 | iPadAir第9世代 | |
価格 | 64GB ¥74,800(税込) 256GB ¥92,800(税込) |
64GB ¥39,800(税込) 256GB ¥57,800(税込) |
SoC | M1チップ | A13 Bionic |
メモリ | 8GB | 3GB |
サイズ | 10.9インチ | 10.2インチ |
フルラミネーション ディスプレイ |
〇対応 | ×非対応 |
ApplePencil | 第2世代 | 第1世代 |
認証 | TouchID | TouchID |
端子 | Type-C | Lightning |
ディスプレイ | Liquid Retina | Retina |
iPadOS16新機能 ステージマネージャ |
〇対応 | ×非対応 |
上記のような違いがあります。
ディスプレイサイズ・フルラミネーションディスプレイ対応・ApplePencil第2世代を考慮すると、iPadAir第5世代でのお絵描きの快適性は、iPad第9世代の上位互換です。
さらに、M1チップ搭載+メモリ8GBになったため、超高パフォーマンスです。
iPadOS16になった際に、新機能(ステージマネージャ)のことも考えると『iPadAir第5世代とApplePencil第2世代』の方が、抜群に良いです。
初心者の方はiPad第9世代でも全然問題ないですが、iPadAir第5世代はワンランク上のクリエイティブをしたい方にオススメです。
端子がUSB-TypeCで、外部デバイスに接続できるのも評価ポイントですね。
お絵描き用iPadの基準表
初心者から上級者手前までが良いのかなっと思います。
『イラストで収益をだしていきたい方』『本格的にイラストの勉強をしたい方』にも、練習用として向いているデバイスだと思います。
\想定価格レンジ/
価格 ※ApplePencil+フィルム+ケース含 | |
64GBモデル | 約95,000円 |
256GBモデル | 約113,000円 |
▼iPad第9世代との比較を知りたい人はコチラ
-
-
iPadAir第5世代はやめとけ?|iPadAirとiPad第9世代の違い13選を解説
続きを見る
持ち運ぶなら
iPadmini
出典:Apple公式
最新世代 | 第6世代 |
価格 | 59,800~77,800円(税込) |
重さ | 293g |
画面サイズ | 8.3インチ |
性能 | A15 Bionic |
フルラミネーションディスプレイ | ◎ |
端子 | USB Type-C |
認証 | 電源ボタンTouch ID |
容量 | 64・256GB |
ApplePencil | 第2世代 |
メモリ | 4GB |
ProMotion |
× 60Hz |
iPadOS16新機能 ステージマネージャ |
〇 |
オススメな人
・ゴロゴロしながら絵を描きたい人
・趣味でお絵描きしたい人
・外出先に持っていきたい人
このような方は、iPadmini第6世代がオススメです。
ただ、お絵描きを目的に購入を検討しているのでしたら、iPadminiはあまりオススメできません。
理由としては、お絵描きする場合は画面サイズがかなり重要になります。
アプリのインターフェース(ボタン・ツール類)の占有率を考慮すると、iPadminiの画面サイズだと描けるスペースが少なすぎると思います。
高機能なアプリでイラスト描く場合、画面が小さいと絵を描くスペースが足りなくなるということです。
最新型のminiはベゼルも無くなり、8.3インチで画面サイズが大きくはなりましたが、それでもお絵描き用としては小さいです。
大は小を兼ねるので、お絵描きの観点から考えるとiPadPro・iPadAir第5世代・iPad第9世代の方が良いと思います。

以前iPadminiを持っていたのですが、むちゃくちゃ軽いので動画鑑賞・読書などのインプット用途に向いているデバイスだと感じました。
\想定価格レンジ/
価格 ※ApplePencil+フィルム+ケース含 | |
64GBモデル | 約79,000円 |
256GBモデル | 約98,000円 |
フルスペックなら
iPadPro11インチ
出典:Apple公式
最新世代 | 第3世代 |
価格 | 94,800~226,800円(税込) |
重さ | 466g |
画面サイズ | 11インチ |
性能 | M1チップ |
フルラミネーションディスプレイ | ◎ |
端子 | USB-TypeC Thunderbolt / USB 4ポート |
認証 | Face ID |
容量 | 128・256・512GB・1TB・2TB |
ApplePencil | 第2世代 |
メモリ | 8GB・16GB(1TB以上モデル) |
ProMotion |
〇 120Hz |
iPadOS16新機能 ステージマネージャ |
〇 |
オススメな人
・プロのイラストレーターの人
・レイヤーを大量に使用する人
・より滑らかに絵を描きたい
・フルスペックが良い人
このような方は、iPadPro11インチがオススメです。
性能はM1チップ搭載+メモリ8GBで、タブレットのレベルをこえたスペックになっています。
既にiPadやPCでのクリエイティブに慣れていて、PCを使わずにiPadで生活したい方にオススメできるデバイスです。
お絵描きではSoCも大事ですが、メモリ(RAM)もすごく重要です。
iPadの場合、メモリが高いとアプリを機能をフルに使えるケースがあります。
そもそもメモリが多いと、アプリが快適になり落ちにくくなります。
例えば、プロクリエイトというiPadの人気お絵描きアプリの場合は、iPadProの方が機能が拡張されています。
iPadPro11インチとiPadAir第5世代との差
iPadPro11インチ | iPadAir第5世代 | |
性能 | M1チップ メモリ8GB (1TB以上モデル16GB) |
M1チップ メモリ8GB |
ProMotionテクノロジー | 〇 120Hz | × 60Hz |
スピーカー | 4方向 | 2方向 |
カメラ | 12MP広角 10MP超広角 |
12MP広角 |
すでにお気づきの方もいると思いますが、iPadPro11インチとiPadAir第5世代のコア部分の性能差はほぼありません。
どちらもM1チップ搭載+メモリ8GBになります。
iPadPro11インチとiPadAir第5世代であれば、劇的な性能差は無いです。
iPadPro11インチ良いところは3つ『ProMotionテクノロジー対応』『スピーカー4方向』『カメラ』です。
ProMotionテクノロジー対応の場合、最大120Hzのリフレッシュレートのため描画回数が多いです。
つまり、ApplePencilで描いた時やスクロール操作時が、より滑らかな体験になります。
これは実際にAppleの店頭にいったり、家電量販店で体験してみると良いです。
また、iPadProの1TB以上モデルは、メモリが16GB。iPadAir第5世代は、メモリが8GB。
ここに差がありますが、ただ大半の方はM1チップ自体がオーバースペックになる気がしますね。
他にもカメラ性能の差はありますが、お絵描きとは関係ないので省きます。
正直なところ、iPadPro11インチ128GB(税込94,800円)でも良いですし、iPadAir第5世代256GB(税込92,800円)でも良いと思います。
差は2,000円しかないので。
最高スペックを選ぶのか、多めのストレージ容量を選ぶかの選択ですね。
また、iPadProの端子もUSB-TypeCなのですが、さらにThuderbolt・USB 4の規格に対応しているので、外部デバイスとのデータ転送速度が速いです。
\ 想定価格レンジ/
iPadPro 11インチ ※ApplePencil+フィルム+ケース含 |
|
128GBモデル | 約115,000円 |
256GBモデル | 約127,000円 |
512GBモデル | 約151,000円 |
1TBモデル | 約199,000円 |
2TBモデル | 約247,000円 |
腰を据えてお絵描きするなら
iPadPro12.9インチ
出典:Apple公式
最新世代 | 第5世代 |
価格 | 129,800~279,800円(税込) |
重さ | 682g |
画面サイズ | 12.9インチ |
性能 | M1チップ |
フルラミネーションディスプレイ | ◎ |
端子 | USB-TypeC Thunderbolt / USB 4ポート |
認証 | Face ID |
容量 | 128・256・512GB・1TB・2TB |
ApplePencil | 第2世代 |
メモリ | 8GB・16GB(1TB以上モデル) |
ProMotion |
〇 120Hz |
iPadOS16新機能 ステージマネージャ |
〇 |
オススメな方
・プロのイラストレーターの方
・レイヤーを大量に使用する方
・高解像度のイラスト/漫画を描きたい方
・iPadですべてのデータを管理したい方
・大きい画面でお絵描きしたい方
このような方は、iPadProがオススメです。
性能はiPadPro11インチ同様にM1チップが搭載されています。また同じくメモリは、1TB以上のモデルが16GBになります。
画面サイズが最も大きいので、腰を据えてお絵描きしたい方は12.9インチという選択が良いと思います。
単純に重さが682gもあるので、持ち運びには向いていませんのでご注意ください。
12.9インチの画面サイズは、絵を描くことはもちろん、マルチタスクにも向いているサイズになります。
先にも述べましたが、iPadOS16になることで新機能「ステージマネージャ」が使えるので、より快適にマルチタスクができることが想定されます。
▼図で表すこのような感じです。
iPadPro12.9インチは、プロの方や目的がきちんとある方に向いています。
例えば、既に液タブとかで仕事をしていて、自分の可能性を広げるために購入するとか。
お絵描きで生活していくから、その覚悟を決めるために購入するとか。
そういった方とかに向いていると思います。
お値段的にもPCより高いので、何となく購入はオススメしないということです。
\ 想定価格レンジ/
iPad Pro 12.9インチ ※ApplePencil+フィルム+ケース含 |
|
128GBモデル | 約151,000円 |
256GBモデル | 約163,000円 |
512GBモデル | 約187,000円 |
1TBモデル | 約235,000円 |
2TBモデル | 約283,000円 |
以上が、選び方の目安になります。

大半の方は、iPad第9世代とiPadAir第5世代で悩むのではないでしょうか。
ただ、iPadでお絵描きをするにはApplePencil・保護フィルム・ケースは必須アイテムなので、慎重に検討しましょう。
お絵描きに必須
ApplePencilの違いについて

違い1:充電方法
ApplePencil第2世代は、iPadの側面にくっつけて充電とペアリングができます。
ApplePencil第1世代は、iPadの端子にさしこんで充電とペアリングができます。
違い2:性能
ApplePencil第2世代は、ペンの側面をダブルタップすることで、ペンツールと消しゴムツールの切換えができます。
切替えはツールは、設定やイラストアプリでカスタマイズすることができます。
自分な好きな設定にすることで、より快適にお絵描きすることができます。
第1世代はそのような機能はありません。
ApplePencil比較まとめ
ApplePencil 第1世代 | ApplePencil 第2世代 | |
税込価格 | ¥11,880(税込) | ¥15,950(税込) |
フォルム | 円筒型のため転がる | 1部平面のため転がらない |
充電・ペアリング | 差し込む | くっつける |
ツール切替 | × | 側面ダブルタップ |
対応機種 | iPad第9世代 | iPadPro第5世代12.9インチ iPadPro第3世代11インチ iPadAir第5世代 iPadmini第6世代 |
ApplePencil第2世代の方がビジュアル的にスマートですし、より快適なお絵描きライフを送れます。
ただ、あくまでツールはツールです。
ApplePencil第2世代だからといって、画力が向上するわけではないですし、第1世代だから下手になるわけでは無いです。
プロのイラストレーターの方も、昔はApplePencil第1世代で成果を出していますしね。
注意:第1世代と第2世代で互換性はない
1点注意してほしいポイントがあります。
ApplePencil第2世代に対応しているモデルは、ApplePencil第1世代を使用できません。
逆も同じです。
ここは注意しましょう。
例えば、iPad第9世代を購入した後に、iPadAir第5世代に買い換えた場合、本体の費用だけではなくApplePencil第2世代の費用も必要になります。
▼ApplePencil対応表
iPad | iPadAir | iPadPro |
---|---|---|
第8世代 = AP1 | 第4世代 = AP2 | 第4世代 = AP2 |
第9世代 = AP1 | 第5世代 = AP2 | 第5世代 = AP2 |
AP=ApplePencil略
iPadOS16によりM1搭載機にしか使えない機能が追加
出典:Apple公式
先程も少しお話しましたが、iPadOS16になるとステージマネージャという機能が追加されます。
この機能は、M1チップ搭載のiPadのみ使用することができるようです。
OSとは?
OSとは、システムを管理し、アプリケーションソフトを動かすための根っこのソフトです。どのデバイスにもインストールされています。
・Appleは『MacOS,iPadOS,iOS』
・Microsoftは『WindowsOS』
ステージマネージャとは、複数のウィンドウを同時に開いたり、ウインドウのサイズを自在に変えることができます。
出典:Apple公式
最大4つのウィンドウの表示ができ、さらにモニターに接続することで、計8つのウィンドウを同時起動できるようになります。
iPad史上初の重なり合うウィンドウを確認することができますね。まるで、PCのようにiPadを使用できる機能といった印象です。
これまでのスプリットビューやスライドオーバーとは異なる、新しいマルチタスクの形になります。
この機能が、M1チップ搭載のiPadのみで利用できます。
現状のデバイスですと『iPadAir第5世代』『iPadPro12.9インチ第5世代 』『iPadPro11インチ第3世代 』の3機種のみです。
今までのiPadは、できることは一律同じだったのですが、ここにきてM1チップとの差別化が図られています。
ただこの機能は、イラスト制作において必須になるかはまだわかりません。
なぜならアプリ側がこの機能に対応できるかもわからないからです。
スプリットビューですら、中々対応されなかったイラストアプリもあったことを考えると、お気に入りのイラストアプリが対応されていないという事もあり得るからです。
もしもイラストアプリでも自在に使えるのであれば、アプリ間でのイラストデータ移行、参考データを見ながら絵を描いたりすることが快適になるかもしれませんね。
そういったことを先見して、M1チップ搭載のiPadを選ぶのも良いと思います。

iPadPro12.9inch
iPadPro11inch
iPad第9世代
iPadmini
お絵描きを始めるためのコスト・ストレージ比較
出典:Amazon
想定価格 ※ApplePencil+フィルム+ケース含 |
|
iPad 第9世代 64~256GB |
約55,000円 約72,000円 |
iPadAir 第5世代 64~256GB |
約95,000円 約113,000円 |
iPadPro11インチ 第3世代 128GB~2TB |
約115,000~247,000円 |
iPadPro12.9インチ 第5世代 128GB~2TB |
約151,000~283,000円 |
iPadでお絵描きするために必要なコストを、ざっくり洗い出してみました。
iPadAirですと95,000円~なのでノートPCが購入できてしまいますね。これに加えて、キーボード・マウスを追加購入すると、さらに費用は上がります。
ちなみに最新のiPadならば、どのデバイスもキーボード・マウスの接続は可能です。
費用を抑えたい方からすると、iPad 第9世代64GB・256GBで良さそうですね。
おすすめの4モデル
iPad第9世代 64GB|約55,000円 |
iPad第9世代 256GB|約72,000円 |
iPadAir第5世代 256GB|約113,000円 |
iPadPro11インチ第3世代 128GB|約115,000円 |
※ApplePencil・フィルム・ケースを含めた概算価格です。
正直なところ新型のiPadであれば性能よりも、ストレージ容量が多いモデルがオススメになります。
新型iPadはどれも性能が高いから
お絵描きを目的としたiPad選びでは、性能よりも容量(ストレージ)が重要になると思います。
理由としては、最新のiPadはどれを選んでも性能は十分高いからです。(もちろん、iPadProとiPad第9世代だとかなりの性能差はあります)
ですので性能差よりも、ストレージ不足の方に問題が起きやすいと思います。
ストレージ不足は、例えるならスマホが容量いっぱいで、常に警告がでる状態です。
何かをするたびにアプリや保存したデータを削除する状況は、結構ストレスではないでしょうか。
ストレージは余って正解だから

ストレージ容量の大きいモデルを購入したけれど、結果としてストレージが結構余ってしまった。
もったいないな・・・
このような気持ちになる事も理解できます。
ですが『ストレージは余っている状態が、1番気持ちよく使える状態』です。
容量があれば、アプリをたくさん入れて色々試したりもできるので、よりiPadライフを楽しめると思います。
またiPadには、システムで使用されるストレージが10~15GB近くがあり、表記されている容量すべてを利用できません。
実際に使用できるストレージ
▼iPad64GBの場合
自由に使用できる容量は約52GB
▼iPad128GBの場合
自由に使用できる容量は約116GB
▼iPad256GBの場合
自由に使用できる容量は約242GB
このようなことがあるので、自身のスマホがどれくらいの容量を消費しているのかを確認してみましょう。
動画編集をしない人ならば、節約すれば64GBでもギリギリ足りるか…と思います。(推奨はしていません。)
基本は、128・256GBがオススメです。
iPadを購入したのに容量不足が原因で買い替えるなら、最初に大きめのストレージを購入した方が、節約になると思いますよ。
おすすめの4モデル
iPad第9世代 64GB|約55,000円 |
iPad第9世代 256GB|約72,000円 |
iPadAir第5世代 256GB|約113,000円 |
iPadPro11インチ第3世代 128GB|約115,000円 |
※ApplePencil・フィルム・ケースを含めた概算価格です。
注意ポイント
iPadAir第5世代64GBモデルをオススメにしていない理由は、M1チップを活かすくらいのクリエイティブな用途には、64GBでは容量が少ないと感じたからです。
動画編集とか高解像度のイラストですね。
ただ、既にPCをお持ちの方がサブ機として検討したり、外部ストレージをiPad用に所持しているの方ならアリかと思います。
いずれiPadはお絵描き以外にも使う
ストレージの大きいiPadをオススメする理由は、もう1つあります。
iPadは、お絵描き以外の用途にも使えるからです。
iPadって大きいスマホみたいなイメージがありますが、iPadはその性能の良さからPCの代わりとして利用する人も少なくありません。
それくらい多くの用途に使用できます。
iPadでできること
・アニメーション制作
・動画編集
・映画 / 動画鑑賞
・書籍を読む
・ネットショッピング
・ゲーム
・家計簿をつける
・メール
・表計算
・プログラミング
・学習用のノートまとめ など
このような使い方もできるので、お絵描き以外の目的がいずれ生まれます。その際にストレージが少ないモデルですと、いずれ後悔すると思います。
せっかく利用するならば、思いっきりアプリをダウンロードで色んな方法で楽しんでみてください。

iPadでのお絵描きにはペーパーライクフィルムが必須
ペーパーライクフィルムとは、紙の質感を再現する保護フィルムのことです。
紙のようにザラザラした質感のため、ApplePencilで描くと、まるで紙と鉛筆のような描き心地になります。
ちなみにペーパーライクフィルムは、ブランドによって描き心地や質感が結構異なります。
フィルムは、だいたい2,000円以下で購入できます。
iPadでお絵描きするならぜひ購入しましょう。本当に紙に描いている体験ができます。
我が家では、今まで7つのブランドを使ってきたので、より良いフィルムを紹介できます。
▼気になる人はコチラの記事をご覧ください。
-
-
7種比較|iPadおすすめペーパーライクフィルムはこれだ!美大卒デザイナー談
続きを見る
お絵描き用iPadセット

おすすめのiPadセットをまとめてみました。
我が家でも使用しているものを選抜しています。
初心者・中解像度のイラスト向け
iPad第9世代オススメセット
iPad第9世代
メリット
・価格が安い
・コスパ最強
・エントリーモデルとして最適
デメリット
・Lightning端子のため外部ストレージに接続が面倒
・ApplePencil第1世代のためダブルタップ等の機能がない
・フルラミネーションディスプレイ非対応のためガラス1枚の厚みを感じる
iPad第9世代セット概算価格
iPad第9世代 64GB|約55,000円 |
iPad第9世代 256GB|約72,000円 |
※ApplePencil・フィルム・ケースを含めた概算価格です。
iPad第9世代は1番性能は低いですが、低~中解像度のイラストなら問題なく使用できます。
初~上級者向け
iPadAir第5世代オススメセット
メリット
・高性能M1チップ搭載
・カラバリがオシャレ
・USB-C端子
デメリット
・価格が高い
・前モデルと比較すると、5,000円値上り
iPadAir第5世代セット概算価格
iPadAir第5世代 64GB|約95,000円 |
iPadAir第5世代 256GB|約113,000円 |
※ApplePencil・フィルム・ケースを含めた概算価格です。
中長期で見るならiPadAir第5世代がオススメです。iPadProにも搭載されている、M1チップがあるのでパワーは申し分ないです。
プロ向け
iPadPro第3世代11inchオススメセット
iPadPro11inch
メリット
・最高スペック全部盛り
・高性能M1チップ搭載
・ProMotionテクノロジー(120Hz)対応
・カメラが高性能
デメリット
・価格が高い
iPadPro第3世代11インチセット概算価格
iPadPro第3世代11インチ 128GB|約115,000円 |
※ApplePencil・フィルム・ケースを含めた概算価格です。
iPadPro第3世代11インチとiPadAir第5世代の差は、ProMotionテクノロジー・カメラ・スピーカーなどになります。
お絵描きにおいては、ProMotionテクノロジー以外はそこまで差はありません。
正直なところ、iPadPro11インチ128GB(税込94,800円)でも良いですし、iPadAir第5世代256GB(税込92,800円)でも良いと思います。
差は2,000円しかないので。
最高スペックを選ぶのか、多めのストレージ容量を選ぶかの選択ですね。
購入に悩んでいるならば、3機種をさらに詳しく比較した記事が下記です。そちらも併せてご覧ください。
-
-
初心者向け|iPadで絵を描くだけならオススメのモデルはどれ?
続きを見る
オススメのiPad用お絵描きアプリ

【無料】アイビスペイントX
価格 | 無料 |
初心者向け | |
おすすめ度 |
1つめはibisPaintです。
iPhoneでも専用のアプリがありますが、初心者の方はこのアプリ使えば全く問題ないです。
プロでもこのアプリで問題ないと思えるくらい品質が高いです。
アイビスペイントは、無料のイラストアプリの中でも、機能性・素材量が圧倒的に多いです。
ブラシの種類も豊富ですが、無料版の場合ロックがかかっています。
ロックがかかっているブラシは、広告を見ることで何度でも使用することができます。
ポイント
・機能数/素材数が豊富。
・ブラシは度々広告を見れば無限に使用できる。
・人気なため、ググれば大半のことがわかる。
【無料】MedibangPaint
価格 | 無料 |
初心者向け | |
おすすめ度 |
イラスト初心者の方は、このアプリでも問題ありません。
アイビスペイントXと比較されることも多く、ユーザーもどちらにすべきか悩みます。
正直、互角なんですよね。
アプリで使える素材数は、アイビスペイントXの方が多いです。漫画素材は、メディバンペイントもそれなりに多いです。
ただ、メディバンペイントはユーザー登録すると、クラウドを制限なく利用することができます。
つまりiPadの容量を圧迫しなくて済みます。
また、メディバンペイントは、iPadだけではなくPCでも無料で使うことができ、クラウドを通してPCと連携ができます。
単純なランキングで言えば、アイビスペイントXの方が人気あります。
ポイント
・機能数/素材数が豊富。
・ユーザー登録すれば、無料でクラウドを使用できる。
・PCでも無料で使用ができ、連携もできる。
【有料】Procreate
価格 | 有料 |
初心者向け | |
おすすめ度 |
Procreateは、買い切り型の有料のアプリです。
ただ、有料の対価を払うくらい、iPadに最適化したイラストアプリになっています。
非常にわかりやすくシンプルな画面構成になっており、初心者の方でもすぐに覚えられるのが良いポイントです◎
使っていると『滑らかで心地よい』っと思えるアプリです。
個人的に気に入っている機能は、写真からカラーパレットを作成することができる点です。
絵を描く際に、参考画像のカラーが一気に抽出できるのは便利。
ポイント
・有料買い切り型アプリ。
・シンプルな画面構成で直感的で使いやすい。
・機能性が豊富
【有料】ClipStudioPaint
価格 | 有料(月額払い) |
初心者向け | |
おすすめ度 |
このアプリは初心者向けではなく、イラスト経験者向けのアプリになります。
プロのイラストレーターは、ClipStudioPaintを使用している人が大半くらい、ユーザー数が多いです。
困ったことがあれば、ググれば大半が解決できるので、ある程度経験のある方は、このアプリがオススメです。
特に良い点は、外付けストレージにイラストデータを入れたまま編集ができる点です。
iPadのイラスト系アプリは、イラストデータをアプリ内部に格納しており、PCのようにアプリ外部でデータを保つことができません。
例えば、Procreateのイラストデータを外付けストレージに保存したい場合は、Procreateを起動してデータの書き出しをしないといけません。
ClipStudioPaintは、イラストデータを好きな場所に保存ができ、好きな場所で起動できます。
つまり、データ管理がめちゃくちゃラク。(PCライクに使用できます)
また、機能性は、他よりも頭1つ抜けています。
ポイント
・有料(サブスクリプション)のアプリ。
・データ管理がラク。
・機能性No.1。
・無料で使いやすいブラシが無料で配布されている。
まとめ:脱失敗|iPadでお絵描きしたい人はどのモデルを買えばいいのか?
おすすめの4モデル
iPad第9世代 64GB|約55,000円 |
iPad第9世代 256GB|約72,000円 |
iPadAir第5世代 256GB|約113,000円 |
iPadPro11インチ第3世代 128GB|約115,000円 |
※ApplePencil・フィルム・ケースを含めた概算価格です。
注意ポイント
iPadAir第5世代64GBモデルをオススメにいれてない理由は、M1チップを活かすくらいのクリエイティブな用途には、64GBでは容量がちょっと少ないと感じたからです。
動画編集とか高解像度のイラストですね。
ただ、既にPCをお持ちの方がサブ機として検討したり、外部ストレージをiPad用に所持しているの方ならアリかと思います。
(そもそも64GBで足りる人は、選択してOKです。)
改めて調べてみて思うのは、iPadの選択ってすごく難しいなっと思いました。
iPad第9世代256GBも良いですし、iPadAir第5世代256GBを買うならiPadPro11インチ128GBでも良いですし…
初心者だからといってiPadProを選んじゃいけないわけではないですし、大きい画面で描きたいならiPadPro12.9インチを選ぶべきです。
iPad第9世代だと、中級者と上級者の間くらいになれば物足りなくなると思うんですよね。
メモリが多くないと、アプリが落ちたり・レイヤーを大量に重ねられなかったりします。
目的がきちんとあったり、目指したい目標がある方は、初めからiPadAir第5世代・iPad Proを選んでも全然良いかと思います。
ただ、iPadAir第5世代は前世代と比較すると、スペックが向上しすぎて値段も上がってしまいましたね。(中間モデルなのに結構高い…そもそもiPad第9世代の在庫が少なすぎる…)
トータルコストをみると尻込みしてしまいますが、それくらいの価値は感じます。悩んでいるならば一度購入してみることをオススメします。
何かあるとiPadをササっと取り出せて、お絵描き以外にも楽しめますからね。
iPadは未来の自分への投資と考えて、チャレンジです。失敗しても、Apple製品はメルカリで売却すれば高値で売ることもできますよ。
ただ、無理してハイスペックを購入せず、自分の予算にあったものを選択してみてください。
楽しいiPadライフを!
▼iPad第9世代の記事はコチラ
-
-
コスパ最強!iPad第9世代の感想・レビュー・開封|イラスト初心者の練習向けに良いです
続きを見る
▼iPadAir第5世代の記事はコチラ
-
-
iPadAir第5世代の感想・レビュー|絵を描くにも動画編集にも最適
続きを見る
▼iPad第9世代とiPad第5世代の比較はコチラ
-
-
iPadAir第5世代はやめとけ?|iPadAirとiPad第9世代の違い13選を解説
続きを見る
iPadPro12.9inch
iPadPro11inch
iPad第9世代
iPadmini