- iPadAir第5世代はどんな人に向いているの?
- iPadAir第5世代のレビューが知りたい
- iPadAir第5世代はイラストに向いている機種なの?
- iPadAir第5世代での動画編集はどうなの?
このような人にオススメできる記事になっています。
この記事の信頼性
- 都内美大卒。ゲーム・IT業界デザイナー(歴10年)
- iPad系Youtube登録者数40,000人
- 複数のiPadを使用
購入したiPadAir第5世代は、「64GB・Wi-fiモデルのスターライト」です。価格は74,800円(税込)でした。
本記事のポイント
- iPadAir第5世代で動画編集/イラストの使い心地がわかる。
- iPadAir第5世代のレビューがわかる。
この記事の内容は動画でも解説してます。
結論:iPadAir第5世代はどうなのか?
結論:iPadAir第5世代を購入して良かったです。
iPadAir第5世代にはM1チップが搭載されており、その強力な性能により、どのような用途にもほぼ問題なく対応できます。
ゲーム、動画編集、イラスト作成といったタスクがこれまで以上にスムーズに行うことが可能です。
ほとんど不満点を感じることはなく、大半の人はiPadAir第5世代を選んでおけば問題ありません。
さらに、キーボードを接続すれば、PCのように使えるのも魅力的です。
ただし、全ての人にとって最適なデバイスとは限らないことも覚えておいてください。ストレージの最大容量が256GBに制限されているため、大量の動画編集を行う方には最適とは言えません。
また、為替の影響で価格が高騰している現状も否めません。
まず1つ言えることは、「何となく」購入するのではなく、具体的な目的を持ってから購入を検討することです。
例えば、「ハイエンドゲームを楽しみたい」、「イラスト制作や動画編集に使いたい」、「ノート作成に使用したい」等の目的を明確にしてから選ぶべきです。
この記事では、iPadAir第5世代について詳しく解説しますが、その他のモデル、特にiPad第9世代やiPadPro11inchとの比較も行っています。
iPadの選択で迷っているなら、ぜひこの記事を参考にしてください。
iPadAir第5世代と他デバイスの比較表
iPadAir第5世代|同梱物と周辺部分の紹介
では、iPadAir第5世代の同梱物と周辺部分の紹介をしていきます。
同梱物の紹介
同梱物
- iPadAir第5世代
- ケーブル:USB-C⇔USB-C
- 電源アダプタ:20W USB-C
- その他(シール・説明書)
iPadAir第5世代の端子は、USB Type-Cです。そのため同梱物のケーブル類は、すべてType-Cになります。
周辺部分の紹介
iPadAir 第5世代 | |
---|---|
厚み | 6.1mm |
幅 | 178.5 mm |
奥行き | 247.6 mm |
重量 | 461g |
スリムで洗練されたデザインです。薄さはわずか6.1mmと、非常に軽やかで持ち運びに便利です。さらに、重さは460gと、その軽さも大きな魅力となっています。
本体のフレームは、アルミニウム製で、その質感が高級感を醸し出しています。そして、カラーバリエーションは、スペースグレイ、スターライト、ピンク、パープル、ブルーの5色から選ぶことができます。
文庫と比較すると上図のような大きさです。
ディスプレイは10.9インチのLiquid Retinaディスプレイを採用。その解像度は2360x1640ピクセルで、鮮やかな色彩と細かなディテールを楽しむことができます。
さらに、広色域ディスプレイ(P3)、フルラミネーションディスプレイ、True Tone、反射防止コーティングといった技術が施されているため、どの角度から見ても美しい映像を楽しむことができます。
iPadAir第5世代の正面には、12MPの超広角フロントカメラが搭載されています。画質の向上はもちろん、ビデオ通話などでの利用も快適に行えます。
iPad上面には、トップボタンとスピーカが設置されています。
トップボタンはTouchID(指紋認証)になっています。これにより、ボタンを軽く触れるだけでiPadのロックを素早く解除することが可能です。
側面には、ボリュームボタンとApple Pencil用の磁気コネクタが備わっています。
下部には、スピーカーとUSB Type-Cの接続端子が配置されています。
背面には、Smart Connectorが設置されており、外部キーボード等のアクセサリーの接続が容易になっています。
今回のモデルでは、背面のロゴが"iPad Air"と表示されており、その細部までこだわりが感じられます。
カラーバリエーションも、Appleらしい独特の色彩が施されており、中でも「スターライト(右)」はシルバーに微妙に混ざったイエローが独特の美しさを放っています。
なお、iPadAir第5世代と前モデルの第4世代は、見た目が非常に似ています。
これは、中古市場で購入を考えている方々が注意すべき点です。間違えないよう、しっかりと確認して購入してください。
スピーカーは、デバイスの上下に搭載されている2スピーカーオーディオで、立体感のあるステレオサウンドを楽しむことができます。
特にゲームや動画鑑賞では、両端にスピーカーがあると臨場感がでてリッチな体験が向上します。音質自体は、従来のiPadAir第4世代のものと同じです。
iPadAir第5世代はApplePencil第2世代対応
iPadAir第5世代は、ApplePencil第2世代に対応しています。
特に、イラストやメモ取りといった用途においては、直感的かつ効率的に作業を行うことが可能となります。
さらに、ApplePencil第2世代を一度体験すると、その圧倒的な使いやすさから、第1世代には戻れなくなります。
ApplePencilの違い
ここでApplePencilについてご存知でない方もいらっしゃると思いますので、説明させていただきます。
現在、ApplePencil第1世代と第2世代がでています。
違いは以下になります。
違い1:充電方法の違い
ApplePencil第2世代は、iPadの側面に磁力でくっつくことで自動的に充電とペアリングができます。
ApplePencil第1世代は、iPadの接続端子に差し込んで充電とペアリングができます。充電自体は、付属のアダプタを使用すればコンセントからも可能です。
なんならiPhoneからでも充電できます。
違い2:性能の違い
ApplePencil第2世代は、側面が1か所平らになっていて、そこをダブルタップすることで、ツール切替が可能です。
例えば、イラストアプリなら、ペンと消しゴムツールの切替ができます。これは、ApplePencil第1世代にはできない機能で、より快適にイラストを描くことができます
第1世代はそのような機能はありません。
▼まとめると下記のような違いです。
ApplePencil 第2世代 | ApplePencil 第1世代 | |
---|---|---|
ツール切替 | ダブルタップ | なし |
充電 ペアリング | 側面磁気 | 端子接続 |
価格 | 19,880円(税込) | 14,880円(税込) |
長さ | 166 mm 20.7 g | 175.7 mm 20.7 g |
形状 | 一側面が平らなため 転がらない | 円柱のため転がる |
iPadAir第5世代レビュー
向上した性能4選
では、iPadAir第5世代は「どの性能が上がったのか?」という点にフォーカスして解説していきます。
- SoC
- フロントカメラ
- USB-Cの転送速度
- 5G
- ステージマネージャ対応
前世代(第4世代)と比較すると、上記4点の性能が向上しました。
性能1
SoC(M1チップ搭載)について
iPadAir第5世代の鍵となる要素の一つは、その心臓部に位置する「M1チップ」です。
このチップは、デバイスの全体的なパフォーマンスを左右します。
このM1チップはAppleが独自に開発したもので、その性能は驚異的です。2021年モデルのiPadProやMacBookAirにも使用されています。
正直、めちゃくちゃ優秀なチップです。
Appleの発表によれば、iPadAir第4世代と比較してCPUの性能は60%向上し、GPUの性能はなんと最大2倍まで高速化されているとのこと。
これにより、日常的な用途だけでなく、イラスト作成や動画編集といったクリエイティブな作業もスムーズに行えます。
実際に、以前のモデルであるiPadAir第4世代やiPad第9世代でも、特に高負荷なゲームや高解像度のイラスト制作以外では、処理落ちはほとんど発生しないレベルでした。
それを考えると、iPadAir第5世代の性能に対する不安ほぼないと言っても過言ではないです。
筆者自身も、同じM1チップを搭載したMacBookAir(メモリ8GB)も使用していますが、日常使用においては一切問題を感じることはありません。
唯一の制約は、高負荷なエフェクトの作成といった、ほとんどのユーザーが必要としない作業だけでした。
Geekbench5ベンチマークスコア
iPadAir 第5世代 M1チップ | iPadAir 第4世代 A14 Bionic | iPad 第9世代 A13 Bionic | |
Single Score | 1706 | 1585 | 1333 |
Multi-Score | 7312 | 4321 | 3471 |
性能を具体的な数値確認するために、Geekbench5というツールを使用して、その数値を確認してみました。
上図を見ると、明確な差がでてますね。iPadAir第4世代と比較すると、マルチスコアに関しては、1.5~2倍ほどの向上が見られました。
Antutuベンチマークスコア
iPadAir 第5世代 M1チップ | iPadAir 第4世代 A14 Bionic | iPad 第9世代 A13 Bionic | |
Score | 1065090 | 739437 | 636839 |
CPU | 266976 | 211488 | 160125 |
GPU | 552943 | 304336 | 268858 |
アプリの快適度も確認するために、Antutuも使用してスコアを図ってみました。
Appleが公表していた通り、iPadAir第4世代と比較すると、CPUが1.3倍/GPUは約2倍近い差をだしていますね。
ただし、これらの差は数値上のものであり、日常使用においてはそれほど大きな違いを感じられません。
特に、クリエイティブな作業をしないユーザーにとっては、iPadAir第4世代やiPad第9世代のスペックも十分に満足できるレベルだと言えます。
また、性能向上の一因として、iPadAir第5世代でメモリ(RAM)が8GBとなった点も挙げられます。
メモリ8GB
iPadAir 第5世代 | iPadAir 第4世代 | iPad 第9世代 | |
メモリ | 8GB | 4GB | 3GB |
iPadAir第5世代はメモリ(RAM)が8GBになりました。
これは、iPadProと同じスペック(ただし、iPadProの1TBモデル以上はメモリが16GB)であり、iPadAir第4世代の4GBと比較すると、大きな違いとなります。
メモリが増えることで、例えばお絵描きアプリを使ったときにアプリが落ちにくくなったり、レイヤーが多いイラストもより快適に描けるようになります。
動画編集を行う場合も、作業がよりスムーズに進むことでしょう。
性能2
フロントカメラについて
iPadAir第5世代では、フロントカメラが大きく進化しています。
フロントカメラの画素数は12MPとなり、超広角レンズが搭載されています。この結果、前面から撮影する範囲が広がり、より多くの景色や人々を写真やビデオに収めることが可能になりました。
この新しいフロントカメラには、2倍のズームアウト機能が付与されています。
これにより、より広い範囲をカバーでき、特にビデオ通話の際に多人数が映り込むシチュエーションでも大いに活躍します。
センターフレームという新機能も追加されました。これは、被写体を自動でトラッキングし、その位置に合わせてフレームを調節するという機能です。
例えば、FaceTimeを使用して通話を行っている際、通話者が動いてもカメラがそれを追従し、中心に映り続けることが可能となります。
同じ距離、同じ角度で撮影した画像を比較すると、その違いが一目瞭然です。超広角フロントカメラの採用により、ビデオ通話がより快適になったと言えます。
性能3
USB-Cの転送速度について
iPadAir第5世代では、USB-Cの転送速度が大幅に向上しています。
前モデルの5Gbpsから一躍10Gbpsへと飛躍したのです。これにより、外部ストレージからのデータ転送が一層迅速に行えます。
さらに、外部モニターへの出力解像度も向上しました。
4Kから一歩進んで6K解像度をサポートするようになりました。これにより、より高解像度の画像や動画を大画面で楽しむことが可能になり、プロフェッショナルな用途にも対応します。
ただし、日常的な用途で考えると、このデータ転送速度の向上が明確に感じられる瞬間は限られます。
外付けストレージからのデータ転送や、ストレージ内のデータの直接編集などを行っても、その差はそれほど顕著には感じられません。
しかし、10GB以上の大量のデータを扱う場合などでは、その速度向上が効果を発揮すると考えられます。
iPadAir第5世代のUSB-C転送速度の向上は、大容量データを頻繁に扱うユーザーや、プロフェッショナルな用途には特に重宝する機能向上と言える感じです。
一方で、一般的な日常的な用途では、その違いをはっきりと体感する機会はそう多くはないかもしれません。
性能4
5Gについて
iPadAir第5世代は、新たに5G通信に対応しました。ただし、この新機能を享受できるのはセルラーモデルを購入するユーザーのみとなります。
5G通信は、その速度と広範囲性から「動画鑑賞」「クラウドへのデータ転送」「ゲームのダウンロード」など、大量のデータを扱うシーンでその力を発揮します。
セルラーモデルとは?
『そもそも、セルラーモデルとWi-fiモデルとは何ぞや?』という方に向けて解説します。
iPadには大きく分けてセルラーモデルとWi-fiモデルの2種類があります。これらの違いは、デバイスがインターネットに接続するための方法にあります。
セルラーモデル | モバイルデータ通信が可能。 Wi-fiに接続可。 |
Wi-fiモデル | Wi-fi接続のみ可。 |
具体的には、セルラーモデルはモバイルデータ通信とWi-fiの両方を利用してインターネットに接続することが可能です。
これにより、SIMカードを挿入することでWi-fi環境がない場所でもインターネットを利用できます。
例えば、楽天モバイルのSIMをiPadに挿入すれば、Wi-fiに接続しなくてもインターネットを利用することができます。
一方、Wi-fiモデルは名前の通り、Wi-fi接続のみに対応しています。つまり、Wi-fi環境がない場所では、4G・5Gに対応したiPhoneをテザリングするなどの方法を利用しなければならないのです。
性能5
ステージマネージャ対応
iPadAir第5世代は、ステージマネージャに対応しています。
ステージマネージャとは、iPadOS16から登場したマルチタスク機能です。
複数のウインドウを一度に表示することができたり、同時にAppを切り替えたりできます。iPadでウィンドウを重ねられる唯一の機能です。
iPad Air 第5世代 | iPad Air 第4世代 | |
チップ | M1 | A14 |
メモリ | 8GB | 4GB |
フロントカメラ | 12MP 超広角フロントカメラ | 7MP FaceTimeHDカメラ |
センターフレーム | 〇 | - |
USB-C転送速度 | 10Gbps | 5Gbps |
5G | 〇 | - |
ステージマネージャ | 〇 | - |
iPadAir第5世代レビュー
操作感・描き心地
iPadAir第5世代の操作感・描き心地についてお話していきます。
操作感
iPadAir第5世代の操作感は非常にスムーズです。
その基本性能は、遅延や処理落ちがほぼ皆無といえるほどに秀逸で、日常の使用において何の問題も起こしていません。
これはM1チップの力を如実に感じます。
3Dの作業などにおいても、iPadAir第5世代は流れるような滑らかさで動作します。
また、さまざまな作業が求められる場面でも、ステージマネージャやスプリットビュー・スライドオーバー機能を活用することで、より効率的かつ快適な作業が可能となります。
高性能すぎてサクサク動くとしか表現できません。
描き心地
描き心地についても同様に、そのスムーズさと反応速度は一切のストレスを感じさせません。
実際に紙にペンを走らせる感覚とほぼ変わらないため、イラストやデザイン作業を頻繁に行うユーザーにとっては、理想的なデバイスです。
勉強すればアニメーションも作れます。
筆圧に対する反応も非常に優れています。これにより、アナログの作画体験をデジタル上で十分に再現することができます。
ApplePencilは確かに価格は高いですが、無数のペンの特性を1本に凝縮できると考えると、そのコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
ApplePencil第2世代と第1世代を比較しても、描き心地自体はあまり変わらない印象を持ちます。しかし、ApplePencil第2世代の方がペン先に重心があるような感じがするため、描きやすさでは若干勝っています。
また、ApplePencil第2世代には特有の機能があります。
それは、ダブルタップによりペンと消しゴムツールの切り替えが可能であること、そしてiPadの側面にマグネットで固定して充電とペアリングができる点です。
ApplePencil 第2世代 | ApplePencil 第1世代 | |
---|---|---|
ツール切替 | ダブルタップ | なし |
充電 ペアリング | 側面磁気 | 端子接続 |
価格 | 19,880円(税込) | 14,880円(税込) |
長さ | 166 mm 20.7 g | 175.7 mm 20.7 g |
形状 | 一側面が平らなため 転がらない | 円柱のため転がる |
このような細かな機能がApplePencil第2世代ではできるので、より快適なお絵描きライフを送ることができます。
ただし、スタイラスペンでもそれなりのイラストなら描けてしまいます。価格で悩んでいる人は、スタイラスペンからエントリーしても良いでしょう。
iPadAir第5世代の性能検証|動画編集のレビュー
iPadAir第5世代と他のデバイスを比較しながら性能を検証していきます。
実は日常的に使う分には、旧モデルとの差はほとんどわかりません。それくらいiPadは進化し、逆にアプリケーション側がその高い性能について行けていないのかもしれません。
そこで、大量のメモリや高性能なCPU・GPUが必要とされるクリエイティブ領域でこのiPadの性能を検証してみました。
4K動画編集|動作面の検証
上記で検証します。※動画素材は、外付けSSDに格納した状態。
iPadAir第5世代では、テキストの重ね合わせやエフェクトの追加など、クリエイティブな作業でも遅延を感じさせない快適な操作が可能でした。
iPadAir第4世代やiPad第9世代でも同じ作業を試みたところ、これらのモデルでも問題なく動画編集が行えました。
予想では少々カクつくと思っていたのですが、最新のiPadはどのモデルでも非常に優秀な性能を発揮します。
ただし、30分以上の長時間の編集を検証したわけではないため、これ以上の負荷をかけたときにどのような影響がでるかはわかりません。
4K動画編集|書き出し速度の検証
iPadAir 第5世代 | iPadAir 第4世代 | iPad 第9世代 | |
書き出し速度 | 9分 | 10分30秒 | 11分30秒 |
編集ではあまり差がでないため、動画の書き出し時の速度を比較したところ、上記のような結果がでました。
4Kといった大きなサイズの動画を出力する際には、M1チップが搭載されたiPadAir第5世代の強さが確認できました。
それでも、出力時間の差は数分で、iPadAir第4世代やiPad第9世代も十分に実用的だと感じることができました。
この高いパフォーマンスは、編集用アプリケーションのLumafusionの優秀さも影響しているかもしれません。
iPadAir第5世代の性能検証|高解像度イラストのレビュー
上記で検証します。
iPadAir第5世代で検証
iPadAir第5世代の性能を高解像度イラストで検証したところ、比較的に快適でした。
データの容量が大きいことから、M1チップが搭載されているにも関わらず、一部のカクつきを予想していました。ですが、遅延等はあまり感じませんでした。
問題なくイラストの調整を行うことができました。
iPadAir第4世代と比較検証
一方、iPadAir第4世代でも高解像度のイラストは、問題なく動作します。
ただし、iPadAir第5世代と比較すると、遅延を感じます。
iPad第9世代と比較検証
iPad第9世代は、ラグも目立つ場面が見受けられました。
それでも高解像度のイラストを描く上で、その遅延が僅かなものであることに驚きです。
さらに、レイヤーを増やしても、加筆も自由自在ですね。しかし、一部の機能(拡大縮小・全体効果)によっては明確な遅延が見られました。
それぞれのiPadが、同じレイヤー数と画面サイズで動作し、ある程度のイラスト作業であればどのモデルを選んでも問題がないことが確認できました。
iPadはどれも高いパフォーマンスを持っており、一般的なイラスト作業であれば、どの機種を選んでも問題ないですね。
iPadAir第5世代の性能検証|ゲームのレビュー
検証するゲームは、アプリの中でも群を抜いて負荷の大きい「原神」で検証していきます。
iPadAir第5世代で検証
iPadAir第5世代ですが、他のデバイスと比較すると処理速度に明らかな余裕を感じます。
特に大量のエフェクトが求められる場面でも一切の遅延を感じさせず、ハイエンドゲームでの最高品質な体験に十分対応できます。
ただ、元素爆発などでエフェクトが大量に発生したり、密集したバトルはM1チップでも稀にカクつきが起きます。
ハイエンドゲームをやる人は、M1チップなら最高品質の体験を得られると思います。
iPadAir第4世代で比較検証
処理速度の面では、iPadAir第5世代とAir第4世代の間に大きな差は見受けられませんでした。
一部、最高画質とフレームレート60でプレイすると処理落ちが発生することがありますが、それは推奨されている環境を超えているため、必然ですね。
また、長時間のプレイによるデバイスの発熱が目立ちます。
iPad第9世代で比較検証
最高画質とフレームレート60は負荷がおおきすぎて、処理落ちすることがあります。
また、長時間のプレイによるデバイスの発熱や、複数のアプリを同時に起動させるとアプリが落ちることがあるという現象も確認されています。
iPad第9世代については、画質やフレームレートの設定を低めに保つことが無難です。中~低画質の30fpsが良いですね。
スピーカー配置の差により、iPadAir第5世代と比較すると音の臨場感には差が見受けられます。
起動速度の検証
iPadAir 第5世代 | iPadAir 第4世代 | iPad 第9世代 | |
起動速度 | 30~35秒 | 33~38秒 | 35~45秒 |
アプリの起動速度についても検証しました。
M1チップ搭載によるiPadAir第5世代の起動速度が圧倒的に早くなると予想されましたが、iPadAir第4世代と比較しても大きな変化はありませんでした。
一方で、iPad第9世代と比較すると、5~15秒程度早くなるという結果が得られました。
どのiPadモデルでも重たいゲーム(原神)を起動する際には、調子により20秒ほど起動速度が遅くなることがあります。
あくまでも目安程度にしてもらえればと思います。
iPad Air第5世代のメリット・デメリット
iPadAir第5世代のメリット・デメリットを解説します。
特に印象深い点をピックアップしました。
メリット1:高性能プロセッサ
iPadAir第5世代のメリット1つめは、高性能プロセッサを搭載している点です。
何度も述べて申し訳ないのですが、iPadAir第5世代に搭載されているM1チップは、Macに搭載されている高い性能と効率性を兼ね備えたプロセッサです。
正直なところ、筆者を含む大半の人にはオーバースペック気味です。
高性能でありながら省エネルギーに優れている上に、バッテリー持続時間が長くなり、外出先でも安心して使えます。タブレットのレベルの性能をこえてますね。
使用感として、アプリの起動や動作がめちゃくちゃスムーズです。動画編集やゲーム、3Dアプリケーションなど、負荷の高いタスクでも快適に使用できます。
誰が選んでも失敗しづらいデバイスのため、幅広い層に対応した優れた魅力的な選択肢となっています。
メリット2:外部デバイスとの親和性
iPadAir 第5世代のメリット2つめは、外部デバイスとの親和性が高い点です。
iPadAir 第5世代は、10GbpsのUSB-Cポートを搭載しており、これにより多様な接続が可能となっています。
USB-Cポートは、近年の様々なデバイスで採用されている規格で、データ転送速度の向上や充電の高速化が特徴です。
世間的な標準規格が、USB-Cポートになってきています。そのため、より機能性と利便性の向上させてくれます。
まず、USB-Cポートを介して最大6Kの外部ディスプレイに接続することが可能です。
これにより動画視聴やゲームなど、さまざまな用途で大画面での映像表示ができます。
さらに、モバイルバッテリーがあれば、外出先でもバッテリー残量を気にせずに安心できます。
10GbpsのUSB-Cポートはデータ転送速度が圧倒的に速さを保つため、外部ストレージとのデータのやり取りもスムーズです。
大容量の写真や動画を扱う際には、非常に快適になっています。
USB-Cポートの搭載により、周辺機器との接続性が向上し、様々なシーンでの利便性が高まります。
特に嬉しい点は、USB-C規格は共通のケーブルやアダプターを利用できるため、持ち物を最小限に抑えることができる点ですね。
デメリット1:コストが高い
iPadAir 第5世代 |
iPadmini 第6世代 |
iPad 第10世代 |
iPad 第9世代 |
|
64GB | 92,800円(税込) | 78,800円(税込) | 68,800円(税込) | 49,800円(税込) |
256GB | 116,800円(税込) | 102,800円(税込) | 92,800円(税込) | 69,800円(税込) |
iPad Air第5世代のデメリットは、コストが高い点です。
高性能タブレットの中では比較的リーズナブルな部類に入りますが、それでも一定の価格が設定されています。
正直なところ、コスト以外の悪い点が見当たりません。Proと比較すれば、一部の最新機能が省かれていますが、価格相応の機能性があります。
ただ、9万円越えは手が出しづらいですよね。(為替の影響も大きいです。)
予算を気にするユーザーにとっては、手が出しにくいデバイスに感じると思います。
さらに、iPadを機能を最大限発揮するためのアクセサリーや、保護するためのアクセサリーも購入する必要があります。
例えば、Apple Pencilやフィルム、専用カバーなどのアクセサリーは別売りです。これらを含めたトータルコストはさらに高くなります。
ただし、iPadAir5世代の高いコストは、その性能や機能の充実さを考慮すれば、決して無駄ではありません。
高性能なプロセッサや鮮やかなディスプレイ、使い勝手の良いUSB-Cポートなど、多くの機能がこのデバイスに詰め込まれており、それに見合った価格です。
iPadAir第5世代はどのような人に向いているのか
「iPadAir第5世代はどのような人に向いているのか」について、解説していこうかと思います。
iPad第9世代・iPadPro第4世代11inchとの棲み分け
iPadAir第5世代を検討している人は、iPad第9世代やiPadPro第4世代11inchと悩むと思います。まず、これらのデバイスの棲み分けについて解説します。
iPadAir第5世代のスペックが向上したことにより、iPad第9世代との棲み分けはできましたが、今度はiPadProとの差別化がより難しくなってしまったかなと感じています。
iPad Air 第5世代 |
iPad 第9世代 |
iPadPro 第4世代 11inch |
|
価格 | 92,800円(税込)~ | 49,800円(税込)~ | 124,800円(税込)~ |
ストレージ | 64・256GB | 64・256GB | 128~2TB |
性能 | M1 チップ |
A13 Bionic |
M2 チップ |
メモリ | 8GB | 3GB | 8or16GB ※16GBは1TB以上 |
画面サイズ | 10.9inch | 10.2inch | 11inch |
認証 | TouchID | ホームボタン TouchID |
Face ID |
フルラミネーション ディスプレイ |
〇 | - | 〇 |
端子 | USB Type-C | Lightning | USB Type-C Thunderbolt / USB 4対応 |
アウトカメラ | 12MP広角 ※センターフレーム対応 |
8MP広角 ※センターフレーム対応 |
12MP広角カメラ 10MP超広角カメラ |
フロントカメラ | 12MP超広角 | 12MP超広角 | TrueDepth ポートレート |
スピーカー | 2スピーカー | 2スピーカー | 4スピーカー |
ApplePencil | 第2世代 | 第1世代 | 第2世代 |
キーボード | Magic Keyboard Smart Keyboard Folio |
Smart Keyboard | Magic Keyboard Folio |
カラー | スペースグレイ ピンク ブルー パープル スターライト |
スペースグレイ シルバー |
スペースグレイ シルバー |
センサー | LiDARスキャナ非搭載 | LiDARスキャナ非搭載 | LiDARスキャナ搭載 |
ProMotion テクノロジー |
非対応60Hz | 非対応60Hz | 対応120Hz |
※Wi-fiモデルで比較しております。
例えば、iPad第9世代と比較すると、上記のような性能差が明確にあります。そのため、iPadAir第5世代を選ぶ基準がわかりやすいかなっと思います。
iPadPro第4世代11inchと比較すると、上記がiiPadAir第5世代が主に劣っているポイントです。iPadProとの性能差は意外と少ないですね。
iPadPro第4世代11inchとの違い
違い1:M2iPadProにしかできない機能がある
最新型M2チップiPadProだけにしかない機能が搭載されています。
それは「Apple Pencilによるポイント」という機能です。(具体的な機能名が決まっていない感じですね。)
この機能は、Apple Pencilをディスプレイから少し浮かせた状態(最大12mm)でも検知してくれます。
Apple Pencilによるポイントは、Apple Pencilがディスプレイに触れる場所を正確に表示する機能。文字入力もスケッチもイラストも、これまでにない精度でどうぞ。ホーム画面上でポイントしたアプリやウィジェットを拡大して見たり、注釈を加える前にチェックしたり、水彩画の色がどんな混ざり方をするかを事前に確認することもできます。
引用:Apple公式
上記のような新しい使い方ができます。
この機能によって生産性が上がるかはわかりませんが、3次元的な体験になりますね。特に絵を描く人にとってはうれしい機能です。
違い2:ProMotionテクノロジー
ProMotionテクノロジーの有無です。
ProMotionテクノロジーとは、120Hzのリフレッシュレートことです。
iPadProはこの機能が搭載されているので、1秒間に120回の描画されます。
そのため『画面スクロール』『FPSなどのゲーム』『ペンの描き心地』がぬるぬる滑らかになります。
iPadAir第5世代やiPad第9世代は、この半分の60Hzです。
リフレッシュレートについては、体験しないとわからないので、家電量販店やAppleの店頭で実際に試してみることをオススメします。
これは人によって感想がバラバラで、全く気にならない人もいれば、めちゃくちゃ気になる人もいます。
例えば、我が家はゲーム・IT業界で仕事をしているのですが、ゲームのガチプレイヤーは、60Hzがもっさり感じるようです。
ですので、iPadPro第4世代11inchとiPadPro第5世代を選択は、ProMotionテクノロジーが1つの境界線になりそうです。
iPadAir第5世代はどのような人に向いているのか?
iPad Air 第5世代 | iPadPro 第4世代 11inch | |
---|---|---|
価格 | ▼64GB 92,800円(税込) ▼256GB 116,800円(税込) | ▼128GB 124,800円(税込) ▼256GB 140,800円(税込) ▼512GB 172,800円(税込) ▼1TB 236,800円(税込) ▼2TB 300,800円(税込) |
まず、iPadAir第5世代256GBは、iPadPro第4世代11inch128GBと価格差は約10,000円しかありません。
iPadProの性能よりも、256GBの内部ストレージを優先したい人は、iPadAir第5世代を選ぶべきかなっと思います。
iPadAir第5世代64GBは、価格的に手が届きやすいですが、基本はあまりおすすめはしていません。
64GBモデルはサブ機としては最高です。ただ、メイン機として扱う場合、M1チップをフルに活かすための性能に対してのストレージが足りないですね。
否定しているわけではありません。「256GBモデルの方が、M1チップの性能をより伸び伸びと体験できる」という意味です。
また、iPadAir第5世代カラバリ5色展開が、めちゃくちゃカッコいいですよね。
ガジェット周りをコーディネートしている方は、非常に向いているデバイスだと思います。(見た目はやる気に繋がりますからね。)
動画編集につきましては、iPadAir第5世代の性能自体は問題ありません。ただ、大量に動画編集を行う場合、256GBですと足りなくなる可能性があります。
そのため、動画編集目的であれば、Proの大容量を選ぶことをオススメしています。
iPad Air第5世代のおすすめアクセサリー4選
iPadAir第5世代のおすすめアクセサリーを紹介します。
ロジクール ComboTouch
ロジクールのCombo Touchは、トラックパッド付きのキーボードの中では、トップクラスにおすすめできる製品です。
Bluetooth接続の必要がなく、ケースを装着するだけですぐ使用することができます。使用感は、まるでApple純正品のような高級感・快適性があり、キーの打ち心地も良いです。(JIS配列な点が本当に助かる…)
今まで様々なiPad周辺機器を購入してきましたが、上位に入る品質です。
PIKATA MagEZシリーズ
PIKATAのMagEZ CaseとStandは、一般的なものよりもコストはかかりますが、無駄のないシームレスなデザインと機能性を兼ね合わせてます。
完成されたiPadアクセサリーと言えますね。
360°回転、角度調整、時期吸着など、スタンドに必要な機能が揃っている上に、台座がワイヤレス充電に対応しています。
CIOモバイルバッテリー
CIOのモバイルバッテリーは、10000mAhでも軽量・小型になっています。
また、バッテリー残量が数値化されており、非常に管理しやすいです。iPadAir第5世代との相性も非常に良く、外出先でも負担になりません。
winwillスタイラスペン
ApplePencil第2世代が高価で手が出しづらい人には、winwillのスタイラスペンがオススメです。
格安な上に、USB-C端子対応です。
加えて、筆圧検知機能はありませんが、純正同様の書き心地が再現されます。
ワイヤレス充電タイプのスタイラスペンも販売されているのですが、イマイチ書き心地が悪いことがあるため、winwillのスタイラスペンを推奨しています。
本記事のまとめ|iPadAir第5世代は、イラスト・動画編集・ゲームに最適
メリット | デメリット |
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・M1チップ搭載 ・センターフレーム対応 ・USB-Cの転送速度向上 ・カラバリが5色展開で可愛い ・ApplePencil第2世代対応 ・フルラミネーションディスプレイ対応 | ・デバイスの価格が高い ・性能に対しての容量が少ない |
おすすめできる人 | おすすめできない人 |
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・PCライクに使用したい人 ・ゲーム機として使いたい人 ・動画編集にある程度使用したい人 ・高解像度のイラストに使用したい人 ・上位機種を使用したいが価格を抑えたい人 | ・動画編集などで256GB以上使いたい人 |
1つ言えることですが、最新のiPadはどれもスペックは非常に高いです。どれを選んでもステキな体験はできると思います。
利用目的や用途を明確にし、その基準に基づいてデバイスを比較検討することが重要です。
iPadAir第5世代について詳しく見てみると、iPad Proと比較すると一部の最新機能がありません。
ですので、最新の技術を積極的に活用したい方々にとっては、iPad Proが適した選択肢となるでしょう。
それでも、iPadAir第5世代の性能は非常に高いことは確かです。
「iPadAir第5世代 イラスト・動画編集・ゲーム」に関する質問まとめ
運営しているYoutubeチャンネルでいただく、よくある質問を載せております。
iPadにデータは移せるの?どうやるの?
iPad買いたいけど、データの移行って難しいの?
手順は非常に簡単です!
以上で完了です。
少し前までは、iTunesにバックアップを保存して、購入した端末にインストールするといった面倒な手順が必要でした。今は本当に便利になりましたね。
64GBと256GBどっちが良い?
64GBと256GBモデルってどちらが良いの?
基本は256GBがオススメです。
まず、iPadには必ず使用されるストレージがあります。
これらはiPadを動作させるために必ず必要になります。
システム関連で10GB近くストレージが使用されます。
ただ、OSのアップデートは3GB丁度ではなく、4~5GBくらい空きがないとうまくアップデートされないことがあります。
加えてシステムデータもあるのでもう少し足される印象です。
ですので、計/10~15GBほどiPadではデータが必ず使用されます。
これを聞いてお気づきかと思いますが、iPadは表記されているストレージを全て使用できるわけではないということです。
64GBならば『自由に使用できるストレージは約50GB』になります。256GBならば、約240GBほどになります。
64GBの場合、256GBと違い結構減る印象になりますね。
ですので、64GBモデルを選ぶ場合は、用途を絞って使う必要があります。
iPadminiの場合、インプットに特化しているので、特に256GBがオススメになります。
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脱後悔 | iPad64GB足りる?256GBとどっちの容量がおすすめなのか【256は必要か?】
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ちょっとした動画編集するなら64GBで足りる?
ちょっとした動画編集だったら64GBで足りるの?
基本は足りなくなります。
「ちょっとした」がどの程度にもよりますが、動画編集をするならばストレージは多いモデルがオススメです。
iPadの容量って増やせるの?
iPadの容量選びで悩んでいるけど、後から増やせるの?
できません。
USB-C端子のデバイスならば、外部ストレージには接続できますが、iPad本体の容量は増やせません。
Bluetoothキーボード・マウスの接続はできるの?
iPadをPCライクに使用したいんだけど、Bluetoothキーボード・マウスの接続はできるの?
できます!
純正でなくても、サードパーティー製のBluetoothキーボード・マウスでiPadの操作はできます。
ただ、キーボードを選ぶ際は、JIS配列とUS配列の選択にご注意ください。
原神やプロセカってできるの?
iPadで原神やプロセカやりたいけどできるの?
できます!
iPadAir第5世代はもちろん、1番スペックの低い第9世代でも可能です。
原神のようなハイエンドゲームの場合、最高画質/60fpsにすると上位機種でないと厳しいですが、低・中画質なら問題ありません。
1フレーム単位でこだわりがあるなら、高スペックを買いましょう。
そもそも、ゲーム運営している企業は、収益をこぼさないようにするために、シェア率が高いApple製品は必ず快適に動作するように開発します。