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イラスト初心者向け | iPad・液タブ/板タブ(ペンタブ) どっちを買えばいいの?| 比較・違いを解説

2021年12月25日

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初心者向け | iPad・液タブ/板タブ(ペンタブ) どっちを買えばいいの?| 比較・違いを解説
悩んでいる人
  • iPadと液タブ/板タブ(ペンタブ)どっちを買えば良いの?
  • iPadと液タブ/板タブ(ペンタブ)の違いを知りたい。
  • デジタルイラスト初心者だけど、何を買ったらよいかわからない。

このような人にオススメできる記事になっています。

筆者

【筆者経歴】

ゲーム・IT業界デザイナー8年目。

iPad・板タブ・液タブでの創作経験あり。

【筆者経歴】

ゲーム・IT業界デザイナー7年目。

iPad・板タブ・液タブでの創作経験あり。

現在、Wacom Cintiq Pro 24がメイン機。

筆者

上記の通りですので、ある程度信頼のおける情報をお伝えできるかと思います。

本記事のポイント

  • iPadと液タブ/板タブ(ペンタブ)の違いがわかる。
  • iPadと液タブ/板タブ(ペンタブ)のどっちを買うべきかわかる。
  • iPad・液タブ・板タブ(ペンタブ)のメリット/デメリットがわかる。

この記事の内容は動画でも解説してます。

iPad・液タブ・板タブ(ペンタブ)|どれがおすすめ?

iPad・液タブ・板タブ(ペンタブ) 結論:どれがおすすめ?

「iPadを購入すべきか、それとも液晶タブレットあるいはペンタブレットを選ぶべきなのか」。

結論から言ってしまうと、その答えは「人それぞれ」です。

その理由は、これらのデバイスの違いにあります。

iPadは自立して動作する独立型のデバイスで、一方、液晶タブレットやペンタブレットはパソコンに接続して動作する依存型のデバイスとなります。

つまり、今現在パソコンを所持しているかどうかで左右されるからです。

加えて、予算、イラスト経験、そして描きたい絵や目指す目標なども、デバイス選びに大きく関わります。

そのため、「人それぞれ」が結論になるのです。

本記事では、各デバイスの特性を理解するために、iPad、液晶タブレット、そしてペンタブレットのメリットとデメリットを解説します。

ぜひ最後まで見てもらえればと思います。

先に答えを知りたい人はコチラ

iPad・液タブ・板タブ(ペンタブ)|特徴について

筆者

では、各デバイスの特徴について解説していきます。

1:iPadの特徴

iPad画像

まず、iPadについて解説します。

iPadは、液晶タブレットやペンタブレットと異なり、「PCがなくても単体で動作するデバイス」という特徴があります。

iPadは、専用のOS、すなわち「iPadOS」を搭載しています。

OSとは、システムを管理しアプリケーションソフトを動かすための根底となるソフトウェアです。

各デバイスには独自のOSがインストールされています。たとえばApple製品では『MacOS, iPadOS, iOS』、Microsoft製品では『WindowsOS』などが存在します。

OSの解説

iPadは難しい初期設定を必要とせず、必要なアプリを入れるだけで簡単にお絵描きができます。これはデジタルイラスト初心者にとって大きなメリットとなります。

iPadの手順

  1. iPad開封/起動3分
  2. iPadの初期設定10分
  3. データ引継ぎ(必要な方のみ)30分
  4. イラストアプリダウンロード2分
  5. ApplePencilペアリング30秒
  6. イラスト作業開始

iPadは上記のような手順で、最短15分程度でデジタルイラストを始めることができます。

対してPCを使った場合、初めての方にとっては、設定やドライバーのインストール、詳細設定やイラストアプリのインストールなど、理解しづらい作業が多く、手間がかかることも確かです。

そのため、こういった細かい設定が苦手という方にとっては、iPadが適した選択肢となります。

iPad画面サイズ比較

現在は、「iPad Pro」「iPad mini」「iPad Air」「無印iPad」の4種類がリリースされており、画面サイズは最大でiPad Proの12.9インチまでとなっています。

iPadと「Apple Pencil」を組み合わせることで、まるでアナログ画材のような感覚で自由自在にイラストを描くことが可能となります。

価格面でも、約6~7万円代から購入できるため、趣味としてデジタルイラストを始めたいと考えている方でも、気軽に始めることが可能です。

iPadはデジタルイラストを始めるためのハードルを大幅に下げてくれる、理想的なデバイスと言えますね。

ApplePencilの違い

iPad ApplePencil対応機種

Apple Pencilには第1世代と第2世代の2種類が存在しますが、それぞれ対応するiPadのモデルが異なります。

第1世代のApple Pencilは無印iPad第9世代が対応し、第2世代のApple PencilはiPad Pro、iPad mini、iPad Airが対応しています。

こうした点に注意しながら選択することが重要となります。

ApplePencil充電方法の違い

第2世代のApple PencilはiPadの側面に取り付けることで充電やペアリングが可能です。

ApplePencil充電方法の違い

第1世代のApple PencilはiPadの端子に挿すことで充電とペアリングが可能です。

そのため、より快適なお絵描きを目指すなら、「Apple Pencil第2世代 + iPad ProやiPad Air」の組み合わせが最も向いていると言えます。

iPad
PCが必要性不要
画面サイズ12.9inch
持ち運び
価格約6~7万円
ApplePencilを含む
物理ショートカットキー×

2:板タブ(ペンタブ)の特徴

ワコム 板タブ(ペンタブ)

つぎ、「ペンタブレット」、通称「板タブ」の特徴を解説します。

板タブ(ペンタブ)は、USBでパソコンに接続して使用するデバイスであり、そのためにはパソコンが必須となります。

ノートPCならディスプレイは必要ありませんが、デスクトップの場合、別途ディスプレイも必要になります。

マウスやキーボードと同様の感覚で接続が可能で、付属しているペンがマウスの役割を果たします。これにより、ネットサーフィンなど、お絵描き以外の操作もペンだけで可能となります。

ワコム 板タブ(ペンタブ)使用感

専用のお絵描きソフトを使えば、自由に絵を描くことができます。

板タブ(ペンタブ)収納スタンド

板タブ(ペンタブ)は名前通り板の形状をしており、場所をとらずに立てかけて収納することが可能です。

筆者はゲームやIT業界の仕事が多いのですが、プロのクリエイターや絵師さんも多く板タブを使用しています。企業においても、コスト面で考えると板タブの使用が一般的です。

板タブはパソコンに接続して使用するため、操作感度はパソコンのスペックに左右されます。高スペックのパソコンを使用すれば、処理落ちやアプリが落ちるといった問題はほとんど生じません。

また、板タブの価格によっては筆圧感知のレベルが異なります。

一般的には2048、4096、8192のいずれかが搭載されており、高価なものほど滑らかな筆圧(8192)で描くことが可能です。

プロの間でも板タブは広く使用されています。特に予算の制約がある企業であれば、より一層の普及が見られます。

筆者

プロでも板タブ(ペンタブ)を使用するよね。

企業勤めならなおさらだね。液タブを使えるのは、予算のある企業だけだね笑

筆者
板タブ(ペンタブ)
PCが必要性必要
画面サイズモニターに依存する
持ち運び
価格約8,000円~
物理ショートカットキー

3:液タブの特徴

ワコム 液タブ使用感
※Wacom Cintiq Pro 24使用

つぎ、「液晶タブレット」、通称「液タブ」の特徴を解説します。

液タブもまた、板タブと同様にパソコンに接続して使用します。そのため、基本的にはパソコンが必要となりますが、パソコンが不要なモデルも一部存在します。

液タブは、液晶ディスプレイがあるので、画面に直接描いている感覚を味わうことができます。

具体的には、パソコンの映像が液タブに映し出され、それに対して直接ペンで描き込む構造になっています。そのため、iPadのように紙に描いているような直感的な感覚を得られます。

また、液タブも板タブ同様、ペンをマウスの代わりに使用可能です。これにより、ネットサーフィンなどの描画以外の用途もペンのみで可能となります。

液タブは、漫画家やプロの絵師など、絵を描くことで生計を立てている方々がよく利用するデバイスです。

操作性はパソコンに大きく依存するため、高スペックのパソコンを用意すれば、より快適にイラストを描くことができます。

液タブのスペックは価格と密接に関わります。具体的には、価格が高いほど液晶の色域、筆圧感知のレベル、画面サイズが高品質になります。

液タブ
PCが必要性必要
画面サイズ20inch以上が可能
持ち運び×
価格最低価格
約23,000円~
物理ショートカットキー

iPad・液タブ・板タブ(ペンタブ)|違い・比較

  iPad 液タブ 板タブ(ペンタブ)
PCが必要 不要 必要 必要
画面サイズ 最大12.9inch 20inch以上が可能 モニターに依存する
持ち運び ×
価格 約6~7万円
ApplePencilを含む
最低価格
約23,000円~
約8,000円~
物理ショートカットキー ×

各デバイスの違いをまとめると、上記の通りになります。

最も大きな違いは、パソコンが必要か否かという点です。

iPadはそのままで絵を描くことが可能な独立したデバイスで、軽量なため持ち運びも容易です。

気軽にどこでもイラストを描くことができ、デジタルイラストの初心者にとっては最適なエントリーモデルとなり得ます。

一方、板タブや液タブはパソコンと接続する必要があります。持ち運び自体は可能ではありますが、外出先でのイラスト制作は難しいと言えます。

そのため、じっくりと腰を据えてイラストを描きたい方に向いているといえます。

価格面に関しては、単体の価格だけを見れば、板タブが一番安いといえます。しかし、いずれのデバイスも高性能なものは数万円以上、iPadや液タブの場合は10万円を超えることもあります。

初期費用は、パソコンを既に持っているかどうかで大きく左右されます。

パソコンをすでに所有していれば、板タブを8000円程度で購入し、無料の絵描きソフトを使用すれば、デジタルイラストを低価格で始めることが可能です。

iPad・液タブ・板タブ(ペンタブ)|描き心地の比較・違い

筆者

では、各デバイスの描き心地について解説していきます。

描き心地・作業が快適なデバイスはどっち?

iPad・液タブ・板タブ(ペンタブ) 描き心地の比較

上記は、筆者が選んだ「描き心地・快適性ランキング」です。

筆者

意見が分かれたね。

うむ。自分は板タブが好きなんだよね(多分少数派)

きちんとした理由もあるので、後程解説します。

筆者

どのデバイスが描きやすいかは、間違いなく個々の感じ方や好みに依存する部分が大きいです。

そのため、家電量販店とかで必ず体験してみましょう。

特に板タブは慣れるまで時間がかかると言われているので、直接体験してみることが大切です。

iPad・板タブ・液タブには、それぞれメリット・デメリットがあるので、どこにプライオリティを置くかで意見が変わると思います。

作業速度について言えば、画面サイズとオペレーティングシステム(OS)の差が大きいかなっと思い、この順位になっています。

パソコンに慣れている方からすると、iPadでの作業は非効率に感じられるかもしれません。

これは、ファイル管理やショートカットが、パソコンのOSの方が強力であるためと言えます。

描き心地の比較・違い|遅延について

描き心地比較

まずお伝えしたいのは、iPad、板タブ、液タブの描き心地は「ほぼ変わらない」というのが、正直なところです。

デジタルアートにおいて重要な描き心地に関しては、どのデバイスも一定のレベルを満たしています。

遅延やラグに関しては、どのデバイスも低遅延で描きやすく、ラグもほとんど感じられないレベルです。

また、筆圧感知も各デバイスともに十分機能しています。この機能は、ペンの押し付ける強さによって線の太さや色の濃淡を調節するため、描き心地に直結します。

【描き心地の動画は06:03~

iPad第9世代 ApplePencil第1世代描き心地

ここで特筆すべきは、最安値のiPad第9世代でさえ、描き心地においては、価格20万円のワコム製液タブとほとんど変わらないという点です。

ワコムの20万円の液タブとあまり変わらないのは、Apple製品のすごみを感じます。

描き心地の比較・違い|視差について

液タブ視差

iPadと液タブには、『視差』があります。

「視差」とは何かというと、これはペン先とディスプレイの間に一枚のガラスが隔てられていることです。

このため、ペン先とディスプレイの間に僅かな距離を感じることになります。これが実際の描画にどのような影響を与えるかというと、例えば、一点を描く際、ペン先と実際に描かれる位置が微妙にずれることがあります。

ただし、全てのiPadや液タブが視差があるわけではありません。

例えば、最新のiPad Pro、iPad mini、iPad Airでは、フルラミネーション対応により視差が存在しません。視差があるのは、無印のiPadのみとなっています。

この「視差」との相性は、人によるところが大きいです。一部の人にとっては、ペン先と描画位置の微妙なズレが、気になる人もいます。

▼iPadについて詳しく知りたい方はコチラ

脱失敗|iPadでお絵描きしたい人はどのモデルがおすすめなのか?

続きを見る

iPad液タブ板タブ(ペンタブ)
遅延なし多少ありなし
視差
ラミネート加工
一部モデルは視差あり
最新の上位機種は視差なし
一部モデル視差なし-

iPad・液タブ・板タブ(ペンタブ)|メリット・デメリット

筆者

次にiPad・板タブ・液タブのメリット・デメリットを解説していきます。

1:iPadのメリット・デメリット

iPadのメリット・デメリット
メリットデメリット
細かい設定が不要ですぐ使える
持ち運びがラク
手軽にお絵描きができる
基本操作がiPhoneと同じ
Macとの相性が良い
色んな姿勢でお絵描きができる
無料アプリが豊富
低遅延
描いている際中に絵が手で隠れる
ショートカットキーがない
ファイル管理が面倒
PCと比較するとアプリの機能が少ない
替え芯が高い
複雑な作業ができない
画面が小さい
資料を見ながらのマルチ作業が苦手

上記がiPadのメリット・デメリットです。特に、メリットに感じた点を解説していきます。

メリット1:設定が不要ですぐ使える点

iPadの大きな魅力は何と言っても「すぐに使える」ことです。ここで言う「すぐに」とは、面倒な設定や複雑な手順を踏まずに、手元に届いてからすぐにイラストを始められるという意味です。

例えば、iPadのための描画ツールであるApple Pencilは、iPadに対して差し込むだけ、あるいは側面にくっつけるだけで使えるようになります。

一方、液タブや板タブを使う場合、まずはパソコンへの接続から始まります。さらに、ドライバのインストールやお絵描きソフトの購入・設定など、描画を始めるまでにいくつかのステップを踏む必要があります。

しかし、iPadならこれらの手間を省き、商品が手元に届いてから約1時間後にはすでに描き始めることができます。

メリット2:手軽にお絵描きができる点

iPad メリット2:手軽にお絵描きができる点

先程と似た点ですが、iPadの魅力は、「思いついたらすぐに描ける」点にあります。

アイデアを思いついたとき、それを素早くラフスケッチに落とし込むことができる環境は、非常に重要です。iPadならば、思い立った瞬間にすぐに起動して描き始めることが可能です。

加えて、iPadはその持ち運びやすさから、いつでもどこでも、そしてどのような姿勢でも描ける利便性を持っています。

例えば、ベッドに寝っ転がったままでも、お絵描きを始めることができます。

これに対し、パソコンと液タブ・板タブを使った場合には、立ち上がりからパソコンの起動、お絵描きソフトの準備まで、一定の手間と時間が必要となります。

iPadは突発的にお絵描きをしたいときや、アイディアをすぐに形にしたいときにとても便利なデバイスです。

メリット3:無料アプリが豊富な点

iPad メリット3:無料アプリが豊富な点

iPadは、優秀なアプリでも無料で使えます。ここが大きなメリットだと思います。

特にお勧めしたいのが「ibisPaint」です。

このアプリは無料でありながら、非常に多機能でハイクオリティな作品を作ることが可能です。

一方、パソコンで使用するお絵描きソフトには有料のものが多く存在します。例えば、業界標準とも言える「ClipStudio」や「Photoshop」などは、それなりの費用がかかることを頭に入れておくべきです。

しかし、全てがiPad一色というわけではありません。iPadにもデメリットがあります。

iPadはキーボードがなく、ショートカットキーを活用することが難しいため、作業効率はパソコンに比べると落ちます。

特にパソコンに慣れている方は、"Ctrl+Z"のようなショートカットキーの存在がめちゃくちゃ必要に感じます。

さらに、iPadは最大でも12.9インチと画面が小さく、「ながら作業」には弱いです。

例えば、資料を見ながら・動画を見ながら絵を描くことは、パソコンと比較すると操作性は悪く感じます。

2:板タブ(ペンタブ)のメリット・デメリット

板タブ(ペンタブ)のメリット・デメリット
メリットデメリット
安い
薄くて場所をとらない
描いている際に絵が手で隠れない
画面を広く使える
キ-ボードのショートカットキーが使える
板タブのショートカットキーが使える
パソコンのOSが使用できる
姿勢が崩れない
クセがある
慣れるまでに時間がかかる

上記が板タブ(ペンタブ)のメリット・デメリットです。特に、メリットに感じた点を解説していきます。

メリット1:価格が安い点

iPad液タブ板タブ(ペンタブ)
PCが必要不要必要必要
画面サイズ最大12.9inch20inch以上が可能モニターに依存する
持ち運び×
価格約6~7万円
ApplePencilを含む
最低価格
約23,000円~
約8,000円~
物理ショートカットキー×

板タブ(ペンタブ)は、他のデバイスと比較して比較的安価な価格設定です。

他のデバイス、例えばiPadや液タブと比べると、板タブは価格が低い傾向にあります。これは、初期費用を抑えることが重要な初心者にとって、大きなメリットとなります。

しかし、一方で板タブを使用するためにはパソコンが必要となります。

もしまだパソコンを所持していない場合、パソコンの購入費用も考慮する必要があります。また、パソコン用のお絵描きソフトも必要となるため、その購入費用も考慮に入れるべきです。

メリット2:描いている際に、手で絵が隠れない点

板タブ(ペンタブ)メリット2:描いている際に絵が手で隠れない点

iPadや液タブを使用して描く場合、画面上に直接手を置いて作業を行います。

その結果、描いている手が絵を隠してしまうことがあり、全体像を確認しづらいという問題があります。

しかし、板タブの場合は、画面上に直接手を置くことがないため、手で絵が隠れません。

板タブは、パソコンの画面を見ながら手元でペンを動かすため、手元で描いている絵が全体的に見えるというメリットがあります。

これにより、全体的なバランスを見ながら作業を進めることが可能となります。

絵全体のバランスや構図を大切にしたい人、細部だけでなく全体像を常に確認しながら進めたいという人にとっては、メリットになります。

メリット3:ショートカットキーが使える点

板タブ (ペンタブ)メリット3:ショートカットキーが使える点

板タブはキーボードとが近い位置に置かれるので、キーボードのショートカットが押しやすいです。

ここが良ポイントです。

キーボードのショートカットは、イラストソフトで効率的に作業するための大切なツールです。

その一方で、iPadのタッチデバイスではショートカットキーの利用が難しいという点があります。

ただし、板タブはクセがあるので、慣れるまでに時間がかかります。

それは、板タブのサイズとディスプレイサイズが異なるため、描画のストロークが想像しづらいということです。

板タブ(ペンタブ)クセがある理由

例えば、板タブよりディスプレイが1.5倍大きい場合は、板タブでの5cmのストロークは、ディスプレイ上では1.5倍の7.5cmのストロークになります。

この感覚には時間をかけて慣れていく必要があります。これが板タブにクセを感じる理由です。

3:液タブのメリット・デメリット

液タブのメリット・デメリット
メリットデメリット
画面が大きい
長いストロークが描きやすい
キ-ボードのショートカットキーが使える
液タブのショートカットキーが使える
パソコンのOSが使用できる
描いている際中に絵が手で隠れる
手で動かす範囲が広い
姿勢が崩れる
場所をとる
性能が低いものは遅延を感じる
処分が大変

上記が液タブのメリット・デメリットです。特に、メリットに感じた点を解説していきます。

メリット1:画面が大きい点

液タブは、最大画面サイズが大きいです。

特にWacomの液タブには、最大で27インチ近いサイズの製品が存在します。大きな画面上で制作するイラストは、ディテールを細かく描くことが可能であり、全体像を一目で把握しやすいというメリットがあります。

画面サイズは、イラスト制作の快適性を大きく向上させますよ。

ただし、大きな画面サイズを活用するにはそれなりの作業スペースが必要となりますので、自身の制作環境にあってものを選ぶ必要があります。

メリット2:長いストロークが描きやすい点

メリット2:長いストロークが描きやすい点

液タブは、他のデバイスと比較して、ストロークが1番綺麗に描けます。

液タブの特性として、描く動作に腕全体を使うことが挙げられます。

手首だけでなく、腕全体を使うことで、長いストロークを自然に描くことができます。この点は、液タブがiPadや板タブと比べて優れている点と言えるでしょう。

メリット3:パソコンのOSが使用できる点

液タブは、パソコンに直接接続して使用することができます。そのため、パソコンのOSを活用することが可能となり、操作環境が大幅に広がります。

これにより、描画ソフトやファイル管理などの多くの機能を、効率的に活用することが可能になります。

さらに、液タブをパソコンに接続することで、キーボードのショートカットを使用することができます。

これは、イラスト制作の生産性を大きく向上させる要素の一つです。作業のスピードアップだけでなく、描画ソフトの機能をフルに活用することも可能です。

キーボードのショートカットを使用できるかどうかが、生産性を上げる分かれ道だと思います。プロの人ですと、左手専用のショートカットデバイスを使う方もいます。

液タブは、パソコンのディスプレイに直接描けるので、理論的には1番イラスト制作に向いているデバイスだと思います。

iPadと比較すると、「画面サイズが大きい・パソコンのOSが使用できる・ショートカットキーが使える」ため、デジタルイラストには最適なデバイスです。

ただし、液タブを使用する際にはいくつかの点に注意が必要です。

一つは作業スペースの確保です。液タブはサイズが大きいため、適切な作業スペースの確保が必要になります。

また、液タブでは手が画面を覆ってしまうため、イラスト全体のバランスを把握しづらくなるかもしれません。

注意点:姿勢の維持は非常に重要

姿勢の維持は非常に重要

話は逸れますが、デジタルアートを描く際のデバイス選びは大切ですが、それと同じくらい重要なのが、作業時の姿勢です。

特にiPadや液晶タブレット(液タブ)を使用する際は、その点に特に気をつけるべきです。

iPadや液タブの画面は角度が低く、長時間作業をすると首や肩に負担を感じる方が多いです。特に身長や座高が高い方は、デバイスが低い位置にあると、自然と体が前傾姿勢となり、姿勢が崩れやすくなります。

上の画像を見るとわかるのですが、角度が低いですよね。

ワコムのモニターアーム
筆者

筆者は身長が180cm。iPadや液タブですと、姿勢が崩れて結構キツイです。

確かに、モニターアームやスタンドがないと首が直角になったりしてるよね。

ストレートネックが心配…。

筆者
モニターアームを考慮しないランキング
筆者

記事中盤の表で、私が板タブを1位にした理由が「姿勢が崩れづらいから」です。

スタンドやモニターアームを使用しているならば、液タブやiPadが優れています。

やっぱり、そうなるよね。

わたしは、アーム付けているけど、めちゃくちゃ快適よ~

筆者

デジタルアートの制作は時間がかかる作業ですから、長時間の作業でも快適に描き続けられる環境を整えることが大切です。もしも、デバイスを購入するなら、ぜひ検討してほしいです。

iPad・液タブ・板タブ(ペンタブ)|どのような人に向いているのか

筆者

最後に、各デバイスがどのような人に向いているのかを、解説していきます。

iPadがおすすめな人

iPad

iPadがおすすめな人

  1. スマホ感覚でイラストを描きたい人
  2. パソコンが不要な人
  3. 持ち運びしたい人
  4. 趣味で気軽に描きたい人
  5. 瞬発的な作業がしたい人
  6. 絵だけ描きたい人

初期費用は1番安くて『約69,000円』から始めることができます。※本体・ApplePencil・フィルム・ケースを含んだ価格です。

▼iPadについて詳しく知りたい方はコチラ

脱失敗|iPadでお絵描きしたい人はどのモデルがおすすめなのか?

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板タブ(ペンタブ)がおすすめな人

板タブ(ペンタブ)

板タブ(ペンタブ)がおすすめな人

  1. パソコンを所持しているイラスト初心者の人
  2. 初期費用を抑えてイラストを始めたい人
  3. 作業スペースを抑えたい人

初期費用は、約8,000円から始めることができます。※パソコンとお絵描きソフトを所持していない人は、別途購入する必要があります。

液タブがおすすめな人

液タブ

液タブがおすすめな人

  1. パソコンを所持している人
  2. 本格的に絵を描きたい人
  3. 腰を据えて描きたい人
  4. 作業スペースに余裕がある人

初期費用はWacomの場合、約40,000円から始めることができます。※パソコンとお絵描きソフトを所持していない人は、別途購入する必要があります。

筆者

パソコンを所持しているかどうかで、選択肢は大きく変わると思います。

本格的に絵を描きたい人は、どれがおすすめ?

まず、本格的に絵を描きたいとお考えの方におすすめしたいのは、液晶タブレット(液タブ)あるいは板タブレット(板タブ)をパソコンやMacに接続して使用する方法です。

資料や動画を見ながら絵を描くことが容易にできます。また、描いたデータの管理もパソコンを利用することで格段に容易になります。

一方で、iPadとMacを連携させて液タブ化する「SideCar」機能は、現段階では避けた方が良いでしょう。

この機能を使えばiPadを液タブのように使うことは可能ですが、ショートカットやバグなど細かいところが整備されていないため、細かい部分で問題が生じることがあります。

iPad単品の方が、描きやすかったりします。

iPadの大きな利点は、設定不要で手軽に絵を描ける点です。

しかし、マルチタスクやデータ管理の面では、やはりパソコンが上回ります。また、ショートカットを駆使して描くという方法は、iPadでは不可能です。

これらを考慮すると、本格的に絵を描きたいと考えている方は、パソコンと板タブあるいは液タブの組み合わせを選ぶことをおすすめします。

この組み合わせは、描きやすさ、データ管理、ショートカットの利用という、絵を描く上で重要なポイントを全て満たしています。

ただし、iPadを否定しているわけではありません。

iPadは手軽に絵を描きたい方、特に「スマホ感覚でサクッと絵を描いてみたい」と考えている方には適しています。

▼iPadとパソコンの違いを知りたい方はコチラ

iPadとパソコンはどっちが買い?iPadはパソコンの代わりになるのか違いを解説
iPadとパソコンはどっちが買い?iPadはパソコンの代わりになるのか違いを解説

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筆者

単純に絵を描きたいだけなら、iPadでも全然OKだよね。

そうだね。

ただ、資料を大量に見たい方とか、マルチタスク前提だとiPadは厳しいよね。

筆者
筆者

ブラウザ大量に開いて、切り替えながら資料を見たりとか

大量のデータを管理するとかは厳しいね。

そうそう。

iPadは手軽さが最強だからね。

サクっと描きたい場合は、めちゃくちゃ便利。

筆者

まとめ:iPad・液タブ/板タブ(ペンタブ) どっちを買えばいいの?| 比較・違いを解説

  iPad 液タブ 板タブ(ペンタブ)
PCが必要 不要 必要 必要
画面サイズ 最大12.9inch 20inch以上が可能 モニターに依存する
持ち運び ×
価格 約6~7万円
ApplePencilを含む
最低価格
約23,000円~
約8,000円~
物理ショートカットキー ×
遅延 なし 多少あり なし
視差
ラミネート加工
一部モデルは視差あり
最新の上位機種は視差なし
一部モデル視差なし -

iPadについて

デジタルイラスト初心者にiPadは最適?
メリットデメリット
細かい設定が不要ですぐ使える
持ち運びがラク
手軽にお絵描きができる
基本操作がiPhoneと同じ
Macとの相性が良い
色んな姿勢でお絵描きができる
無料アプリが豊富
低遅延
描いている際中に絵が手で隠れる
ショートカットキーがない
ファイル管理が面倒
PCと比較するとアプリの機能が少ない
替え芯が高い
複雑な作業ができない
画面が小さい
資料を見ながらのマルチ作業が苦手

iPadがおすすめな人

  1. スマホ感覚でイラストを描きたい人
  2. パソコンが不要な人
  3. 持ち運びしたい人
  4. 趣味で気軽に描きたい人
  5. 瞬発的な作業がしたい人
  6. 絵だけ描きたい人
筆者

初心者の方は、無印iPad・iPadAirがオススメです。経験者の場合は、iPadProも検討した方が良いと思います。

無印iPadはApplePencil第1世代対応で、iPadAirがApplePencil第2世代対応なのでご注意ください。

iPadについて詳しく知りたい方はコチラ

脱失敗|iPadでお絵描きしたい人はどのモデルがおすすめなのか?

続きを見る

板タブ(ペンタブ)について

ワコム 板タブ(ペンタブ)
メリットデメリット
安い
薄くて場所をとらない
描いている際に絵が手で隠れない
画面を広く使える
キ-ボードのショートカットキーが使える
板タブのショートカットキーが使える
パソコンのOSが使用できる
姿勢が崩れない
クセがある
慣れるまでに時間がかかる

板タブ(ペンタブ)がおすすめな人

  1. パソコンを所持しているイラスト初心者の人
  2. 初期費用を抑えてイラストを始めたい人
  3. 作業スペースを抑えたい人
筆者

ワコム公式よりもAmazonの方が安いです。
Amazonで購入することをおすすめします。

板タブは、Sサイズを選べば約10,000円で購入できますが、Mサイズの方が描きやすいですよ。

液タブについて

液タブ
メリットデメリット
画面が大きい
長いストロークが描きやすい
キ-ボードのショートカットキーが使える
液タブのショートカットキーが使える
パソコンのOSが使用できる
描いている際中に絵が手で隠れる
手で動かす範囲が広い
姿勢が崩れる
場所をとる
性能が低いものは遅延を感じる
処分が大変

液タブがおすすめな人

  1. パソコンを所持している人
  2. 本格的に絵を描きたい人
  3. 腰を据えて描きたい人
  4. 作業スペースに余裕がある人
筆者

こちらもワコム公式よりもAmazonの方が安いですね。

Wacomの液タブなら、エントリーモデルはこれがオススメ。液タブを買うならば、iPadPro12.9インチよりも大きい15.6インチを選ぶと良いです。

▼我が家で使用している液タブはコチラです。モニターの発色が非常に綺麗で4K対応しています。めちゃくちゃ重たいし、スペースをとるので、アームセットが良いです。

-iPad