出典:Amazon

- iPadは64GBで足りるの?
- iPadのストレージ選びで後悔したくない!
- 64GBと256GBどっちが良いの?
このような方にオススメできる記事になっています。
iPad第9世代がでたことによって、最低ストレージが32GBから64GBにアップしました。これでiPadPro以外のモデルは、64GB・256GBの2択になりましたね。
値段も大きく異なるので、ぜひこの記事を参考にして慎重に選んでもらえればと思います。
この記事では、1GB=1024MBなどの細かい端数は切り捨てて、1GB=1000MBで計算しているのでご了承ください。
この記事のポイント
・64GBと256GBどっちを選ぶべきかわかる
・用途別の容量がわかる
・ストレージ選びに失敗を防げる
▼この記事の内容は動画でも解説しています
結論:64GBは足りなくなる可能性は高い
結論から申し上げますと
64GBでは足りなくなる可能性がやや高いです。
どっちのストレージを選ぶべきなのかは、iPadの『使用用途』で左右されるため一概に言えません。
イラストで例えると、『描きたいサイズ』『絵柄』で同じ用途でも大きく容量が異なります。
『オススメはどっち?』とお聞きされた場合、基本はストレージが大きい256GBモデルがオススメです。
理由としては、ストレージが圧迫された時のストレスが非常に大きいからです。
例えば、スマホの容量が増えて"常に警告がでている状況"は、ストレスではないでしょうか。
そもそもストレージは大きくて損はないので。
この記事をご覧になられている方は、下記のモデルで悩まれているのではないでしょうか。
iPad 第9世代 | iPad 第10世代 | iPad Air 第5世代 | iPad mini 第6世代 | |
64GB | 49,800円(税込) | 68,800円(税込) | 92,800円(税込) | 78,800円(税込) |
256GB | 71,800円(税込) | 92,800円(税込) | 116,800円(税込) | 102,800円(税込) |
ApplePencil・ケース・フィルムも併せて購入することを考えると、価格的に64GBが魅力的ですよね。
もしもストレージの大きい256GBモデル購入して、いざ使用したもののiPadのストレージが結構余ってしまったら、どこかもったいない気持ちになる事も想像できます。
こういった気持ちもすごくわかります。
ですが『ストレージは余っている状態が一番気持ちよく使える状態』です。
ご予算があるならば『256GBモデル』の方をオススメします。
このような方にオススメ | |
64GB | ・インプットをメインに使用 ・VOD/電子書籍/ゲーム/イラスト(小さめ)などに使用 ※アウトプットに使用しても問題ないですが、比較的少量になります |
256GB | ・重めのインプット+アウトプットに使用 ・ハイエンドゲーム・年単位のノートづくり ・A3サイズのイラストなどに使用 ・動画編集も少しやってみたい人 ・余裕をもってiPadを使用したい人 ・iPadを長期にわたって使用したい人 |
予算的に64GBにしたい方は以下をご覧ください。
今回、わたしたちのわかる範囲でですが、『ベンチマークとなるデータ』の調査しました。
大きくわけて7種ほど調べました。
ベンチマーク
1:システム
2:ゲームアプリ
3:電子書籍
4:VOD(ビデオオンデマンド)
5:ノートづくり
6:イラスト
7:動画編集
これらの平均容量を明確にすることで、自分がiPadで使用する用途が”どれくらいの容量を使用するのか"を明確にすることができます。
つまり項目ごとに、自分が使いそうだなっと思うものを足し算をしていきましょう。
そうすれば、自分がストレージのシミュレーションができます。
ベンチマークで紹介する数字は、状況によって前後したり、完全に正しいわけではないとは思います。
ですので、ストレージ選びの参考程度にしていただければ幸いです。
01:システムデータ

iPadには必ず使用されるストレージがあります。
システムデータ
1:OSデータ 約8GB
2:OSのアップデートに必要な容量 約3GB(iOS15)
3:システムデータ
これらはiPadを動作させるために必ず必要になります。
OSのアップデートに必要な容量については、iOS15の時のものを参考にしています。
これらを足すと、システム関連で10GB近くストレージが使用されます。
ただ、OSのアップデートは3GB丁度ではなく、4~5GBくらい空きがないとうまくアップデートされないことがあります。
加えてシステムデータもあるのでもう少し足される印象です。
ですので、計/10~15GBほどiPadではシステムデータが必ず使用されます。
これを聞いてお気づきかと思いますが、iPadは表記されているストレージを全て使用できるわけではないということです。
64GBならば『自由に使用できるストレージは約50GB』になります。256GBならば、約240GBほどになります。
64GBの場合、256GBと違い結構減る印象になりますね。
まずストレージ選びをする場合は、ここに注意してください。
02:ゲームアプリ

ゲームアプリ
1:原神 12.4GB
2:PUBG 2.7GB
3:クラッシュロワイヤル 0.3GB
4:ウマ娘 4~8GB以上
5:FGO 2GB以上
6:ポケモンユナイト 2GB
トータルで約17GBです。1つ当たりの平均:約4GBになります。
平均値はだしましたが、ゲームに関しては『ジャンル』でかなり差がでます。
例えば、キャラクターを集めて遊ぶゲーム(キャラゲー)は、ゲームの進捗率・ボイスダウンロードなどで容量は2倍近く変動します。
原神はゲーム自体がアプリのレベルを超えた品質ですし、ウマ娘はボイスが贅沢に使用されているゲームなので、一概には言えない感じです。
もしもiPadでゲームをやりたい場合は、自身のスマホで容量を確認してみると良いと思います。
▼ゲームはジャンル次第で、平均値はあまりあてになりません。概算として下記くらいだと思います。
・ハイエンド/3Dのキャラゲー:4~10GBほど
・それ以外は4GB以下
▼最小ストレージの64GBモデルで上限を計算
64GBの場合 | |
ゲームアプリ | 容量の大きいゲームアプリだと『最大10個くらい』が上限 |
※システムデータを抜いた約50GBで算出
03:電子書籍

書籍は大きさが異なるので3種ほど平均をだしてみました。
・漫画単行本1冊:平均約73MB
・通常書籍1冊:平均約21MB
・雑誌1冊:平均約196MB
電子書籍は、同じ大きさの本でも『ページ数・カラー・図の量』で倍近く変わりました。例えば、同じ雑誌でもマガジンは、平均の5倍の500MB近くありました・・・
▼最小ストレージの64GBモデルで上限を計算
64GBの場合 | |
漫画単行本 | 684冊が上限 |
通常書籍 | 2380冊が上限 |
雑誌 | 255冊が上限 |
※システムデータとアプリを抜いた約50GBで算出
注意点としましては、全部の項目を足して容量が一杯になるわけではなく『どれか1つの項目』で容量が一杯になります。
電子書籍ならば64GBとかでも、それなりに入りそうですね。
アプリによりますが、読まない本は一時的に削除もできるので、電子書籍でストレージで悩むことはあまり多くなさそうです。
04:VOD(ビデオオンデマンド)

Amazonプライムの最高画質で調査してみました。
・映画1本:平均564MB
・アニメ1話:平均107MB
・ドラマ1話:平均274MB
Amazonプライムでは、最高画質1時間 約1.4GBと記載があったのですが、実際は結構違うようです。
NetflixやHuluにも加入しているので確認しました。ただ、Huluは容量が確認できず・・・、Netflixはプランによって利用できる画質が異なったため除外しました・・・
▼最小ストレージの64GBモデルで上限を計算
64GBの場合 | |
映画 | 88本で上限 |
アニメ | 467話分で上限 |
雑誌 | 182話分で上限 |
※システムデータとアプリを抜いた約50GBで算出
注意点としましては、全部の項目を足して容量が一杯になるわけではなく『どれか1つの項目』で容量が一杯になります。
VODの場合はダウンロードをせずに、通信で視聴する方が容量の節約になります。
もしもダウンロードした場合は、見終わった動画データは随時削除していくことをオススメします。
Huluとかには自動削除機能とかもあるので、もしも利用する予定ならばそのような機能を使うと便利です。
05:ノートづくり

・OCR化(文字認識)したスキャンデータ
・GoodNotes5を利用したノートづくり
上記の平均値を算出しました。
スキャンデータ
スキャンは『AdobeScan』を使用しました。
・A4サイズ/1ページで約0.6MB
・A4サイズ/10ページをOCR化したPDFで約6~7MB
もしも、A4サイズ/100ページ分をスキャンした場合は、約65MBの容量がかかります。
ノートづくり
GoodNotes5を利用したノートづくりは、『サイズA4・1ページに1枚の画像・手書き文字・Elements tool』をいれて算出しました。
・1ページ約0.7MB
・10ページで約7MB
もしも、GoodNotesで100ページほどまとめると、約70MBほどになります。
GoodNotesの場合は、使用する画像サイズ・数・サイズでそれなりに前後すると思います。
▼最小ストレージの64GBモデルで上限を計算
64GBの場合 | |
A4スキャンデータ(OCR化) | 76900ページで上限 |
GoodNotes | 71400ページで上限 |
※システムデータとアプリを抜いた約50GBで算出
注意点としましては、全部の項目を足して容量が一杯になるわけではなく『どちらか1つの項目』で容量が一杯になります。
こうみると、ノートづくりや書類データだけを扱うのであれば、64GBでも正直足りてしまう気がしますね。
ただ、何度も言いますが、画像サイズで前後しますのでそこはご了承ください。
06:イラスト

イラスト制作は、Procreateというイラストアプリで1枚あたりの容量を調査してみました。
約A1サイズのイラスト
解像度 | 約A1くらいのサイズ 4956×3500px 200dpi |
レイヤー数 | 10枚程度 |
容量 | 140MB |
約A4サイズのイラスト
解像度 | 約A4くらいのサイズ 2160×1620 130dpi |
レイヤー数 | 7枚程度 |
容量 | 約10MB |
A4で描いたから絶対この容量というわけではないのでご注意ください。
同じA4サイズでもレイヤー数を増やしたり・画像/着彩データが増えれば、もっとデータサイズは膨らみます。あくまでも一例として捉えてください。
▼最小ストレージの64GBモデルで上限を計算
64GBの場合 | |
約A1画像サイズ(解像度4956×3500px 200dpi) | 357枚で上限 |
約A4画像サイズ(解像度2160×1620 130dpi) | 5000枚で上限 |
※システムデータとアプリを抜いた約50GBで算出
注意点としましては、全部の項目を足して容量が一杯になるわけではなく『どちらか1つの項目』で容量が一杯になります。
イラストもサイズで大きく差がでます。
難しいかもしれませんが、イラスト中心にiPadを使用する場合は、『どのくらいのサイズ・どういったものを描くか』をある程度と想定した方が良いと思います。
また、高解像度のイラストをたくさん描く場合は、メモリの多いiPadProも選択肢にいれることをオススメします。
例えば、iPad第9世代の場合ですが、約A1サイズ(4956×3500px )で描いた際、Procreateだと最大11枚しかレイヤーが使えません。
アプリによりけりだと思いますが、メモリの関係で制限があったり、処理落ちたりするのでご注意ください。
07:動画編集

今回は5分の動画編集を、『Lumafusion』というアプリを使用して算出しました。
使用した動画データは、8分のフルHD(1920×1080 30fps)動画です。
▼消費された容量
・8分動画データのみで1.2GB
・編集データと動画データを併せると1.7GB
・編集したデータを書き出したデータが700MB
・編集内容は簡単なカット編集
トータルで2.5GBがかかりました。
もしも4Kにしていた場合、単純計算で約4倍近くかかるので5分の動画編集で10GBくらいを視野に入れても良いと思います。
▼最小ストレージの64GBモデルで上限を計算
64GBの場合 | |
5分の動画編集 | 20本分で上限 |
※システムデータとアプリを抜いた約50GBで算出
64GBの場合、全然足りないですね。
▼動画データですが、iPhoneで撮影したものは下記サイズになります。
フルHD(1080p 30fps)の動画1分:130MB
4K(60fps)の動画1分:400MB
5分という短い時間動画データだけでも650MB~2GBほどになります。
また、注意してほしいポイントとしては、動画編集は動画をただ並べるのではなく"カット編集"が必要になります。
つまり、5分くらいの動画を作る場合、少なくても7・8分くらい尺の動画素材が必要になるので、想像以上に動画データが膨らんでいきます。
ここは個人差はありますし、Vlogとかだともっと必要になるかもしれません。
さらに、アプリによってはデータが膨らみやすくなります。
今回使用したLumafushionですが、iPadにある動画データをLumafushion内で複製して編集する仕様のようです。そのため実質2倍の動画データになってしまいました。
ですので、動画編集をする場合は『ストレージが大きいモデル』を選びましょう。
加えて、外付けデバイスにつなげられるモデル(iPadPro・Air5)が良いと思います。
iPad第9世代でも外付けストレージに繋げられるのですが、アダプターが必要だったり、どのメーカーの外付けストレージが動いてくれるかは運になります・・・・
せっかく外付けストレージ買ったのに意味ないことになることも・・・

64GBモデルをシミュレーションしてみた

このような方に向けて、ざっくりとですが『64GBならどれくらい使用できるのか』をシステムデータなどを引いた50GBでシミュレーションしてみました。
64GBだと下記くらい入るイメージです | |
システムデータ | ・OSデータ 約8GB ・OSのアップデートに必要な容量 約3GB(iOS15) |
ゲーム | ・PUBG 3GB ・ウマ娘 8GB ・ポケモンユナイト 2GB |
電子書籍 | ・書籍アプリ3個分 250MB ・漫画80冊分 6GB ・雑誌10冊分 2GB |
VOD | ・アプリ2個分 1GB ・アニメ10話ダウンロード1GB ・映画2本ダウンロード 1GB |
ノート | ・アプリ1個分 200MB ・スキャンデータ6100P分 4GB ・ノート作成 5700P分 4GB |
イラスト | ・アプリ1個分 320MB ・高解像度(約A1)28枚分 4GB ・低解像度(約A4以下)400枚分 4GB |
動画編集 | ・アプリ1個分 200MB ・5分動画編集 3本分 8GB |
上記を全部をいれると、だいたい64GBモデルは一杯になるかなっと思います。
256GBモデルの場合は、この4倍のデータ数が入れられることになります。
何度も言ってしまい申し訳ありませんが、データはあくまでも平均値から算出しています。
使用するアプリ・データでサイズが上下します。
特にノート・イラスト・動画編集などのクリエイティブ部分は、使用している画像・素材数などで大きく前後するかもです。
なので、あくまでもざっくり概算くらいの認識でお願いいたします。
一見、64GBでも結構入るかもっと思いますが、実はすぐ埋まります・・・
アプリのアップデートにも、多少の空き容量が必要になりますからね。
ただ1つ言えることは、基本は大き目のストレージを選ぶことをオススメします。
やはりiPadってiPhoneとは違い、買い替え頻度が少ない上に、使っていると想定していたよりも多くのアプリをダウンロードしてしまいます。
例えば、イラスト目的で購入しても、魅力的なアプリがたくさんあり、誘惑に誘われてどんどんインストール沼になります。
ストレージ不足のストレスって結構しんどくて、常に警告がでると本当につらいです。
少ないストレージを選択して失敗してしまい買い替えが発生すれば、経済的にも時間的にも追加コストがかかってしまいます。
学生さんとかですと、追加の1~2万円は本当にしんどいと思いますが、使う期間とか使う用途を明確にして慎重に選んでください。
クラウドサービスの利用について

このような方もいらっしゃると思いますので、個人的な見解をお伝えします。
結論:一時的に価格を抑えるためにクラウドを利用するならば、大き目のストレージをオススメします。
理由4点
・頼りすぎてしまうと解約したい時にできなくなる
・長期視点で考えると安くない
・同期にストレスを感じる
・アプリ自体を保存できるわけではないから
このような理由から、クラウドストレージはそこまでオススメしていません。
クラウド自体は、バックアップに使えたりかなり利点もあるので、ここは考え方次第です。
自分の好きな選択をすると良いと思います。
64GBモデルに向いている人
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128GBモデルに向いている人
この記事では128GBモデルについてあまり記載はしませんでしたが、128GBという容量自体は『初心者向けの容量』です。(128GBくらいがちょうどいいです)
iPad第8世代までは、128GBがあったのですが、現在ではiPadProにしかないモデルです。
ただ、iPadAir第5世代256GBモデルを検討しているなら、iPadPro第4世代11inch128GBモデルとの価格差は約¥10,000です。
そちらを検討しても良さそうです。
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256GBモデルに向いている人
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おわりに:脱後悔 | iPad64GB足りる?256GBとどっちのストレージがおすすめなのか

・何に使用するのか
・どれくらいの期間使用するのか
・予算はどれくらいかけるのか
これらを意識して選ぶことをオススメします。
iPhoneを利用している方でしたら、現在の使用状況と比較して、iPadをどれくらい使いそうか想像してみるとよさそうです。
今回いろいろ調査はしましたが、全てが絶対的に正しい数値ではないです。
必ず数値の前後はしまうのでご留意ください。
あくまでも参考程度にしていただけると幸いです。
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