こんにちは。zrdesignlabo(@zrdesign)です。
今回は『 iPad第8世代でのイラスト・お絵かき 』についてお話しできればと思います。

・iPadで『イラスト制作』を始めたい
・iPad第8世代とApplePencilってどんな感じで描けるの?
・『 iPadでイラストを描きたい!』けれど種類が多すぎてよくわからない
↑↑このような方にオススメできる記事になっています。

【筆者経歴】
美大卒でデザイナー8年目
アナログで5年以上描いた経験あり
現在|iPad第8世代32GBモデルを使用
この記事のポイント
①iPad第8世代とApplePencilの描き心地がわかる
②自分にあったiPad選びができる
▼iPad第8世代本体についてのレビュー動画と記事はコチラ
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コスパ最強!iPad第8世代とApplePencilの感想・レビュー・開封|イラスト・ゲームに向いています
続きを見る
もくじ
イラストを始めるならばiPad第8世代とApplePencilです
イラスト制作を始めたい方には『 iPadとApplePencil 』がオススメです。
理由としましては、紙と鉛筆で描いている感覚にかなり近いからです。初めてiPadとApplePencilで描く方は、その描き心地に驚くと思います。
また、無料のお絵描きアプリも充実しており、iPadとApplePencilを使用すれば、無数の筆と尽きる事のない絵の具を使用できます。
iPadはイラストだけではなく、キャラクターデザイン・デッサン・風景画・アートどんなことにでも対応できます。
上図はiPadで描いたものです。アナログで描いているのと大して変わりません。
このような創作活動が、トータルコスト5万円台で全て叶います。
筆圧感知がイラストをより描きやすく

と思われるかもしれません。
ですが、iPadとApplePencilは『線の強弱』『ペン傾き』も再現できており、アナログとの差が少ないです。
わたしは、美術大学を経て5年以上アナログで絵を描いてきましたが、ここに関しては再現性が高いと感じております。
上図も鉛筆ツールで描いたものになります。ペンを傾けた質感もしっかり再現されています。
後ほど詳細を記載しますが、ペーパーライクフィルムという紙を再現するフィルムを画面に貼りつけることにより『 紙と鉛筆 』がより再現されます。
イラスト制作でも処理落ちしない性能

と思われるかもしれませんが、こちらも全く問題ありません。
去年発売されたiPad第7世代でも、すでに処理速度は高く、イラストだけではなく動画編集もできるくらい性能はよかったです。
2020年9月発売のiPad第8世代は、さらにチップ(A12 Bionic)が強化されたことにより、よりパワフルに改善されました。
処理落ちしたり、遅延したりするストレスは少ないと思います。
ApplePencilは1万円以上払う価値がある

と思われるかもしれませんが、それだけの価値があります。
3rdパーティーのペンを否定するわけではありませんが、ApplePencilの『質感・筆圧の再現力』は本当にすごいです。
筆100本分以上の価値があると思えばかなり安いです。
イラスト以外の用途にも使うことができます。例えば『文字を書く』『メモ』『ノートまとめ』に使用できます。
現在のiOS14では、iPadに描いた文字がテキスト変換されるところまで進化しています。※英語のみ対応です。
相性が最高ですので、iPadを購入するならばApplePencilはセットです。
▲無料アプリでこんな感じのも作れちゃいます
イラストを始めるならばどのiPadが良いのか?
正直に言ってしまうと、どれでも大丈夫です。
私のオススメは『 iPad第8世代128GBモデル 』です。
この記事を読んでくださっている方の中には
『 iPadでイラストを始めたい方 』
『 アナログで描かれている熟練者 』
『 液タブを使っていらっしゃるプロの方 』
もいると思います。
※希望的観測…
ですのでiPad選びのポイントを記載いたします。
▼簡易図
iPadPro (第2・4世代) | iPadAir (第4世代) | iPad (第8世代) | iPadmini (第5世代) | |
---|---|---|---|---|
性能 | ||||
イラスト向き | ||||
動画編集向き | ||||
持ち運び | ||||
価格 | ||||
目安 | ・高性能型 ・高負荷の動画編集 ・高解像度イラスト制作 ・ハイエンドゲーム | ・バランス型 ・中負荷な動画編集 ・高解像度イラスト制作 ・ゲーム | ・エントリー型 ・コスパ最強 ・趣味イラスト制作 ・ネットサーフィン ・ゲーム | ・持ち運び型 ・とにかく軽い ・ゲーム |
イラスト視点から見たiPadの選び方
iPad第8世代がオススメの方
▼iPad第8世代がオススメな方
・初めてiPadでイラストを描く方
・趣味でイラストを描く方
・コスパ重視
・イラスト以外の用途がネットサーフィン・VOD・ゲームの方
▼詳細
画面サイズ | 10.2インチ |
---|---|
CPU | A12 Bionic |
ストレージ | 32GB・128GB |
認証 | Touch ID |
Smart Keyboard | 〇 |
Magic Keyboard | × |
Apple Pencil | 第1世代 |
接続端子 | Lightning |
税込価格 | ¥38,280・¥49,280 |
▼【注意点】フルラミネーションディスプレイは非対応
ディスプレイに関しての注意点としましては、iPad第8世代は『 フルラミネーションディスプレイ非対応 』です。その点は注意してください。
フルラミネーションディスプレイ非対応の場合、画面とペンの間に厚みを感じます。
例えば、点を描く際に、描いた位置と少しずれます。1枚厚みのあるところを描いている感覚です。慣れれば全く問題はないです。
iPadAir第4世代がオススメの方
▼iPadAir第4世代がオススメな方
・解像度の高いイラストをiPadで描く方
・アナログでのイラスト経験が豊富な方
・仕事でイラストを描く方
・ApplePencil第2世代がよい方
・動画編集も視野にいれている方
▼詳細
画面サイズ | 10.9インチ |
---|---|
CPU | A14 |
ストレージ | 64GB・256GB |
認証 | トップボタン/Touch ID |
Smart Keyboard Folio | 〇 |
Magic Keyboard | 〇 |
Apple Pencil | 第2世代 |
接続端子 | USB‑Cコネクタ |
税込価格 | ¥69,080・¥87,780 |
iPadProがオススメの方
▼iPadProがオススメな方
・iPad1つで全てのデータを管理したい方
・液晶タブレットで仕事をしている方
・プロのイラストレーター・漫画家
・仕事でイラストを描く
・解像度の高い絵・イラストを描く方
・レイヤー数の80枚以上で常時描く方
・4kサイズで長尺の動画編集をしたい方
▼詳細
画面サイズ | 12.9・11インチ |
---|---|
CPU | A12Z |
ストレージ | 128GB・256GB・512GB・1TB |
認証 | Face ID |
Smart Keyboard Folio | 〇 |
Magic Keyboard | 〇 |
Apple Pencil | 第二世代 |
接続端子 | USB-TypeC |
価格 | ¥84,800円(税別)~ |
以上が、わたしが考えるイラスト視点からの『 iPadの選び方 』です。
画面サイズの観点からiPadminiは除外しました。
イラストを制作をメインに考えた場合、画面サイズは大きいほうが絶対に良いからです。
最新のiPadAir第4世代のチップがA14 Bionicチップになりました。これは現在(2020年9月現在)のiPadPro以上になってしまったため、バランスが崩れています。
もしも現在iPadProを検討しているならば、新商品を待つことをオススメします。
ApplePencilの違いについて
現在ApplePencil第1世代と第2世代がでています。大きな違いは以下になります。
①:充電方法の違い
第2世代はiPadの側面にくっつけて充電とペアリングができます。
▼第1世代はiPadの端子にさしこんで充電とペアリングができます。
②:性能の違い
第2世代は、ペンの側面が平らになっていて、ダブルタップでペンツールと消しゴムツールの切り換えができます。お絵描きに特化しています。
第1世代はそのような機能はありません。
▼まとめるとこのような違いです。
ApplePencil 第1世代 | ApplePencil 第2世代 | |
---|---|---|
税込価格 | ¥11,880 | ¥15,950 |
フォルム | 円筒型のため転がる | 1部平面のため転がらない |
充電・ペアリング | 差し込む | くっつける |
ApplePencil第2世代の方がビジュアル的にスマートですし、対応しているiPadPro・iPadAirの方が線も滑らかに描けるとは思います。
ですが、あくまでツールはツールです。ApplePencil第1世代だからといって、画力に影響することは少ないと思います。
第1世代と第2世代で互換性はない
ApplePencil第2世代対応のモデルは、ApplePencil第1世代を使用できません。
ここは注意しましょう。
例えば、iPad第8世代を購入した後に、すぐにiPadProに買い換えてしまった場合、本体の費用だけではなくApplePencil第2世代の費用もかかります。
▼ApplePencil対応表
iPad | iPadAir | iPadPro |
---|---|---|
第7世代 = AP1 | 第3世代 = AP1 | 第3世代 = AP2 |
第8世代 = AP1 | 第4世代 = AP2 | 第4世代 = AP2 |
AP=ApplePencil略
イラスト始めるための
iPadにかかるコストまとめ
iPad 第8世代 32GB | iPad 第8世代 128GB | iPadAir 第4世代 64GB | |
---|---|---|---|
本体価格 | ¥38,280 | ¥49,280 | ¥69,080 |
ApplePencil | ¥11,880 | ¥11,880 | ¥15,950 |
ペーパーライクフィルム | ¥1,648 | ¥1,648 | ¥1,648 |
Total | ¥51,808 | ¥62,808 | ¥86,678 |
iPadでイラスト描くために必要なコストを洗い出してみました。
新型のAirとかですと、中スペックのノートPCが購入できてしまいます。
これに加えて、ケース・キーボード・マウスを購入してしまうと、もう少しコストがあがります。
できればiPad 第8世代の32GBを選びたくなりますよね。
イラスト制作には性能よりもストレージが大事
イラスト制作を目的としたiPad選びでは、性能よりも容量(ストレージ)が重要になると思います。
理由としては、ストレージが不足している状態がストレスを感じるからです。
例えるならば【お持ちのスマホが容量いっぱいで、常に警告がでる状態】です。
何かをするたびにデータを削除する状況は、結構ストレスではないでしょうか。
ただ、ストレージ容量の大きいモデルを購入したけれど、結果としてストレージが結構余ってしまったら、どこかもったいない気持ちになる事も想像できます。
こういった気持ちもすごくわかります。
ですが『ストレージは余っている状態が、1番気持ちよく使える状態』です。
ですので性能を考えるよりも『ストレージ選び』を大事にしましょう。
iPad 第8世代 | iPadAir 第4世代 | iPadPro |
---|---|---|
32GB・128GB | 64GB・256GB | 128GB・256GB・512GB・1TB |
個人的な意見になりますがiPad第8世代の場合、ご予算があるならば『 128GBモデル 』の方をオススメします。
【警告】ストレージ選びで事前に知っておくべきこと
ストレージ選びの大前提として
iPadには、必ず使用されるストレージが3つあります。
システムデータ
①システムデータ 約5GB
②その他のシステムデータ 約1〜5GB
③OSのアップデート必要な容量 約3GB
※少し多めに見積もっています。
この機能で『 10GB近くストレージ 』が使用されます。
▼iPad第8世代32GBの場合
自由に使用できる容量は約20GB
▼iPadAir64GBの場合
自由に使用できる容量は約52GB
つまり【表記されているストレージ容量のすべてを、自由に使用することはできない】ということです。
iPadの使用用途を決めてストレージを選ぶ
ですので用途で決めて選びましょう。
▼32GBオススメの方
・趣味でイラスト制作
・ネットサーフィン/動画視聴
・PCのサブ機予定の方
▼64GB~256GBオススメの方
・高解像度イラストをそれなりに描く
・多少の動画編集/画像編集
・ハイエンドゲームでそこそこ遊ぶ
▼512GB~1TBオススメの方
・4K動画編集/画像編集を常時おこなう
・高解像度イラストを常時描く
・PCの代用扱い
用途別に容量を記載した記事を以前書きました。参考にしていただければ幸いです。
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【脱失敗】iPad第7世代/第8世代は32GBで足りる?足りない?128GBにすべき?【用途別ストレージ比較】
続きを見る
わたしも購入前はめちゃくちゃ悩みました
実はわたしたちも、購入前にめちゃくちゃ悩みました。結果iPad32GBモデルを購入しましたが、満足しています。
理由としては、デザイン系の作業はPCをメインにしているからです。
iPadでは6つの作業をしています。
iPadでの作業
①軽めのイラスト
②ブログ執筆
③電子書籍
④VOD
⑤ノートまとめ
⑥ちょっとした動画編集
これらをメインしているため、ストレージ不足にはなりませんでした。
どうしても32GBモデルが良い方へ
ストレージを減らさずにイラストを描く方法
32GBモデルでイラストたくさん描きたい方には、クラウド機能がついているイラストアプリをオススメします。
例えばメディバンペイントという人気無料アプリがあります。
そちらで無料会員登録をすれば、iPadで作成したイラスト・マンガをクラウド保存することができます。
クラウドに保存するということは、インターネット上に保存することになるため、端末自体の容量を圧迫しません。
また、クラウドに保存すれば、PC・スマホ・タブレットでもデータを共有することができ、続きを描くことができます。
▼詳細はコチラ
どうしても32GBモデルが良い方へ
iPadのストレージを増やす小技集
下記にちょっとだけストレージを増やせる小技を記載します。
Googleドライブを使用する
こちらは、Googleのアカウントがあれば、無料で1GBクラウドストレージを使用できるサービスです。写真・動画以外にも、どんなデータでもあげられて自由に管理ができるのは最高です。
Googleフォトを使用する
こちらも、Googleのアカウントがあれば、無料で無制限に写真のバックアップをとることができる神サービスです。※無制限のサービスの中止がおこなわれます。
写真や動画は、ここに保存すれば、その分のストレージの空き容量を作れますね。
DropBoxを使用する
こちらはGoogleドライブとほぼ同じです。
Dropboxのアカウントを作成すれば、無料で1GBのクラウドを利用できます。
Boxを使用する
こちらはGoogleドライブやDropBoxとほぼ同じです。
ですが、容量が非常に大きいです!無料で10GBのクラウドを利用できます。
Wi-FiモデルとWi-Fi+Cellularモデルの違い
iPadを購入の際に必ずどちらかのモデルを選びます。
Wi-Fiモデル
・Wi-Fi 環境のみネットが使えます。
Wi-Fi+Cellularモデル
・通信会社のSIMカードを差し込むだけで、スマホ同様に通信回線が使えます。
・もちろんWi-Fi 環境でもネットが使えます。
外出先でスマホのように使用したいならば、Wi-Fi+Cellularモデルを選ぶべきかなと思います。iPadが手放せないほど使用頻度が高い方におすすめです。
Wi-Fiモデルでも問題ないと思います。
Wifiのあるスポット・スマホのテザリング機能を使用すれば外出先でもネットは使用できます。
注意点としましては、クラウドでデータ管理をしていた場合、外出先でWi-fiがないとデータを触れないのでその点はご注意ください。
わたしは、外出先への持ち運びはほとんどしないので、Wi-fiモデルを使用しています。
イラスト制作にはペーパーライクフィルムは必須
ペーパーライクフィルムとは、紙の質感を再現できるフィルムになります。
アップルペンシルとの相性が抜群で、まるで紙に描いているような描き心地になります。ブランドによって描き心地や質感がもちろん異なります。
iPadでイラストを制作するならば、必ず購入しましょう。本当に紙に描いていると錯覚します。
フィルムは2,000円以下でだいたい購入できます。
▼ペーパーライクフィルムについてもう少し詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
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【ペーパーライクフィルム比較】美大卒デザイナーが選ぶオススメ紹介【iPad】
続きを見る
おすすめのiPadセット
すぐにでもiPadでイラストを描きたい方に向けて、購入リンクをまとめました。
ケース・フィルムは我が家でも使用しているものになります。
▼iPad第8世代についてもう少し詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
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コスパ最強!iPad第8世代とApplePencilの感想・レビュー・開封|イラスト・ゲームに向いています
続きを見る
まとめ:イラストを始めたい方へ | iPad第8世代がオススメです
わたしはiPadを購入して正解だったと思っています。
お金はかかりましたが、思い切ってみるとそれくらいの価値は感じます。
また、iPadでイラストを描くと、紙や鉛筆を消耗しないうえにデータで残せるのですごい便利ですね。
ネット上の情報だけですとわからないことが多いと思います。ですので『 店舗で描いてみること 』が大事かなと思います。
中古等で購入する場合は、ApplePencilに対応していない型は選ばないように注意しましょう。
以上です。
ありがとうございました。