- iPad第10世代ってどうなの?
- iPad第10世代のメリット/デメリットを知りたい。
- iPad第10世代とMagicKeyboardFolioを使用した感想を知りたい。
このような人にオススメできる記事になっています。
この記事の信頼性
- 都内美大卒。ゲーム・IT業界デザイナー(歴10年)
- iPad系Youtube登録者数40,000人
- 複数のiPadを使用
本記事のポイント
- iPad第10世代を購入すべきかわかる。
- iPad第10世代とMagicKeyboardFolioのメリット/デメリットがわかる。
この記事の内容は動画でも解説してます。
iPad第10世代とMagicKeyboardFolioはどうなのか?
結論、使用する用途によります。
動画鑑賞・ネットサーフィン・テキストベースの作業であれば、iPad第10世代でも十分です。
特に専用キーボード(MagiicKeyboardFolio)との相性は良く、PCライクに使用すると非常に快適です。
ただ、ApplePencilの充電とペアリングに専用のアダプタが必要になったことで、イラストとの相性が微妙になってしまいました。
後述しますが、数か月使用してみたところ、この仕様が想像以上に面倒に感じます。
第10世代を検討している人は、必ずこのデメリットを理解しておきましょう。
また、可能であれば、第9世代について併せて理解を深めておくことをオススメします。
理由として、第10世代は第9世代から進化した点もあれば、退化したように感じる点もあるからです。
そのため「第9世代の方が自分に合っている」と感じるケースは全然あります。
第10世代は、第9世代の亜種とか派生型という認識でいることをオススメします。
この記事では、第10世代のデメリットをしっかり解説していきますので、最後まで見てもらえると幸いです。
iPad 第10世代 | |
---|---|
価格 | ▼64GB 68,800円(税込) ▼256GB 92,800円(税込) |
性能 | A14 Bionic メモリ4GB |
画面サイズ | 10.9inch |
認証 | トップボタン TouchID |
デザイン | ベゼルレス デザイン |
ディスプレイ | 反射防止なし ※フルラミネーション ディスプレイ非対応 |
端子 | USB Type-C |
カメラ | ▼アウトカメラ 12MP広角 ▼フロントカメラ 12MP超広角 ※センターフレーム対応 ▼ビデオ撮影 4Kビデオ撮影 |
スピーカー | 2スピーカーオーディオ デバイス左右にある |
5G | 対応 |
ApplePencil | 第1世代 専用端子必須 |
キーボード | Magic Keyboard Folio |
カラー | スペースグレイ ピンク ブルー イエロー |
iPadOS16新機能 ステージマネージャ | × |
iPad第10世代とMagiicKeyboardFolioのデメリット4選
まず、最初に3ヶ月使用して感じたデメリットから解説していきます。
デメリット1:ApplePencilの仕様
デメリット1つめは「ApplePencilの仕様」です。
第10世代はApplePencil第1世代に対応しています。
ただ、ApplePencil第1世代の端子がLightningで、第10世代側の端子はUSB-Cになっています。
そのため第9世代までできていた、直接端子に差し込む充電方法ができません。
ApplePencilの充電・ペアリングは、専用のアダプタとケーブルつなぎ合わせて、iPadに接続します。(コンセントからの充電も可能です。)
この仕様ですが、様々な対策を試してみたのですが、やはり使いづらさを感じました。
LightningケーブルはiPhoneにも使用しますし、専用アダプタを繰り返し着脱すると小さくて紛失しそうになりました。
特に外出先では、アダプタを持っていくことは非常に怖い。
iPhoneでApplePencilを充電する方法もありますが、あまり快適とはいえないですよね。
ApplePencilを使う場合は「この仕様でも不満がない人」や「アダプタの管理ができる人」に向いています。
第10世代でイラストを描かない人は、格安スタイラスペンの方が相性は良いと思います。
C端子同士になるので、アダプタ不要で使用できます。
ただ、ここにも1点注意があります。
昨今のスタイラスペンは、ApplePencil第2世代のようにiPadの側面に張りつけられるものが主流ですが、第10世代ではきれいに貼り付きません。
(第10世代のフロントカメラが、フチの中央に再配置された影響のためです。)
ですので、ペンは、ケースやホルダーとかにいれて管理することをオススメします。
デメリット2:USB-Cが2.0規格
デメリット2つめは「USB-Cが2.0規格な点」です。
第10世代のUSB-Cの規格は、2.0(最大480Mb/s)です。
これはLightning端子と同じ転送速度になります。
ですので、外部ストレージからのファイル転送を多く利用される方は注意が必要です。
デメリット3:重くてサイズ感がある点
デメリット3つめは「重くてサイズ感がある点」です。
これはMagicKeyboard Folioのデメリットになります。
MagicKeyboard Folioは、正直重いです。
単体で587gで、第10世代と併せるとトータルで約1.1kgになります。
購入当初はテンションが上がっていて、重さとか気になりませんでした。
たた、何度も繰り返し持ち歩くと、この重さが少しづつしんどくなってきます。
(MacBookAirと重さもあまり変わらないですし…)
事前に想定はできていたのですが、持ち歩きが億劫になります。
また、MagicKeyboard Folioは展開すると約30cm程の奥行が必要になります。
サイズ感が想像以上にあるので、狭いデスクではギリギリになります。
デメリット4:傷・汚れが目立つ点
デメリット3つめは「傷・汚れが目立つ点」です。
こちらもMagicKeyboard Folioに関してのデメリットです。
MagicKeyboard Folioは、ホワイトカラーしかないため、結構傷・汚れが目立ちます。
気を遣って使用したとしても、接地面の汚れは避けられません。
ホワイトカラーは、インテリアとして良いのですが、汚れや使用感がでやすいのはデメリットに感じました。
以上が第10世代とMagicKeyboard Folioのデメリットになります。
iPad第10世代とMagiicKeyboardFolioのメリット5選
つぎに、3ヶ月使用して感じたメリットについて解説していきます。
メリット1:スタイリッシュでデザインが良い点
メリット1つめは「スタイリッシュでデザインが良い点」です。
第10世代とMagicKeyboard Folioは、細かいところまで配慮されたデザインで、ビジュアル面は非常に良いです。
デバイスの良さをビジュアルだけで判断するのもあれですが、やっぱりオシャレなものの方がモチベーションが上がります。
また、第10世代はカラバリが豊富です。
自分の好きなカラーを選んでコーディネートできる楽しさがあるのはすごく良いですね。
メリット2:C端子が快適な点
メリット2つめは「C端子が快適な点」です。
規格自体は2.0(最大480Mb/s)で古い型ですが、できることの幅がでます。
無印iPadは今までLightning端子のため、外部デバイスとの接続が弱点の1つでした。
第10世代はC端子に進化したことで、外部ディスプレイ(最大4K)でゲームを楽しんだり、外部ストレージと連携できます。
ここに改めて快適性を感じました。
メリット3:フロントカメラが中央にある点
メリット3つめは「C端子が快適な点」です。
無印第10世代は、iPadの中で唯一フチの中央にフロントカメラがついています。
この位置にカメラがあると、画角がセンタリングされ、自分の視線のズレが軽減されます。
めちゃくちゃメリットになるわけではないですが、ビデオ通話する場合は、あって損はない仕様ですね。
メリット4:ApplePencilの仕様以外は快適な点
メリット4つめは「ApplePencilの仕様以外は快適な点」です。
ライトに使う分には第10世代の性能(A14チップ)は快適ですし、フロントカメラの仕様とか、フルスクリーンの画面にもなっていて不満はほぼありません。
ゲーム(原神)も60時間くらいプレイしたのですが、60fps/中画質で快適にプレイができます。
処理落ちやかくつきが多発することを想定していたのですが、デバイスの発熱が起きてもほぼほぼ大丈夫でした。
特にゲームの場合、第9世代のA13とは明確に差を感じました。
このような点は、良い意味で裏切らた感じです。
また、数値上の差はあっても、日常的な用途であれば高性能機種とそこまで大差がありません。
ペンの仕様だけがちょっと退化している印象ですが、それ以外は十分なスペックです。
メリット5:打ち心地や操作感が良い点
メリット5つめは「打ち心地や操作感が良い点」です。
MagicKeyboard Folioは程よい打鍵感でタイピングもしやすく、ファンクションキーも搭載されているので快適です。
トラックパッドも横10cm・縦5.5cmほどの広さがあり、操作感も非常に良いです。
上図のようにキーボードを分離ができ携帯性があります。また、キックスタンド機能を備えているので、優秀なアクセサリーですね。
価格相応の品質になっています。
以上が第10世代とMagicKeyboard Folioのメリットになります。
性能面に関してはストレスに感じることはかなり少なくて、重たい作業でなければ全く問題ないですね。
まとめ:iPad第10世代を3ヶ月使用して感じたメリット・デメリット
おすすめできる人 | おすすめできない人 |
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・ビデオ通話を多く利用する人 ・USB-TypeC端子が良い人 ・テキストベースの作業が多い人 | ・ApplePencilを使用する人 ・絵を描く人 |
iPad第10世代は、最新のiPadの中では劣る点が目立つかもしれませんが、決してダメというわけではありません。
使う人との相性だと思います。
第10世代は、第9世代とAir第5世代の中間位置の性能と価格です。そのため、第9世代から大きく進化した点もありつつも、上手く仕様がかみ合っていない点があります。
イラストなどのクリエイティブな領域よりも、スタイラスペンを使用してノートなどの筆記との相性が良いと思います。
また、フロントカメラの位置もフチの中央になっていることから、マウス・キーボードをつけてPCライクに使用する用途に向いている機種だと思います。
イラストとかに使うなっという意味ではありません。仕様を理解した上で使う分には全然OKです。
ちなみに、ゲームとの相性も中々よいですよ。
スタート価格が高かったり、端子関連の問題は、「EUと円安が原因」のように感じました。本当にリリースのタイミングが悪かっただけのような気がします。
MagicKeyboard Folioに関しては、価格が非常に高いので、おすすめしづらい印象です。
コスパ重視ならば、LogicoolのCOMBO TOUCHが第10世代用でリリースされているので、そっちの方がおすすめかなっと思います。
ペン収納ができたり、バックライトも搭載されているので、使い心地はかなり良さそうです。
上図は、Air4や5用のCOMBO TOUCHですが、MagicKeyboard Folioのようにスマートコネクタで接続されて充電不要です。
分離できたり、キックスタンドもあります。(ぶっちゃけAppleが、COMBO TOUCHを逆輸入した感じですね。)