- ゲーム業界に転職したいけど、ブラック企業が多いの?
- ゲーム業界は「やめとけ!」と言われる理由って何?
- ゲーム業界に転職して後悔したくない。
このような人にオススメできる記事になっています。
この記事の信頼性
- 都内美大卒。ゲーム・IT業界デザイナー(歴10年)
- 4~5社経験 2D/UIデザイナー
- ブラック企業経験あり
- 採用担当の経験あり
業界の社員・派遣・フリーランスの方からそれなりに情報を聞いております。ある程度信憑性のある情報をお伝えできるかと思います。
読む前にお伝えしたい事がございます。
本記事の内容は、全ての会社に当てはまるわけではありません。
この記事での【ゲーム業界=ソーシャル系(スマホアプリ)】になります。あくまでも、自己体験と他者からのお話に基づいたものになります。
この記事のポイント
- ゲーム業界の内情を知る事で転職のミスマッチを防げる。
- ゲーム業界は「やめとけ」と言われている理由がわかる。
ゲーム業界はやめとけは正しいのか?
結論から言うと、オススメできないわけではないです。
どの業界にも当てはまることですが、会社によって内情は大きく異なります。ホワイト企業もあれば、ブラック企業もありますよね。
なので、一概に言えません。
ただし『ゲーム業界あるある』みたいなものはあります。
ですので、この記事を読んでそれでもゲーム業界に就職・転職したいと思えるのでしたら、その道を進むべきだと思います。
ゲーム業界にデメリットしかないのであれば、誰も就職しないですからね。きちんとしたメリットも存在しますし、人によってはオアシスです。
筆者の個人の意見としましては、「ゲーム業界はやめとけ!」と言っている人は、実際の状況を十分に理解していないのではないかと感じます。
むしろ、将来を見据えて「ITに乏しい業界はやめとけ!」と言いたいですね。
そして、何より「ゲームが好き・ゲームを作りたい」という人々にとっては、ゲーム業界は一度は体験すべき環境だと思います。
ゲーム業界はやめとけ!と言われてしまう4つの理由
「ゲーム業界はやめとけ」といわれる理由は、大きく3つに分かれると思います。
やめとけ!と言われる理由①:過去の超過酷労働の現場
ゲーム業界と聞くと、過酷な労働環境を想像する方も多いかもしれません。
しかし、それは過去の話です。
近年の働き方改革の影響もあり、今現在は勤務時間がホワイト化してきています。
平均残業が月20時間以内の会社も増えてきております。(もちろん、会社による違いはありますけど。)
確かに、繁忙期には残業が発生しますし、厳しい状況は変わらない部分もあります。しかし、毎月80時間以上の労働という過酷な状況は現在では見られません。
過酷な労働を経験したのは、約7~10年前以上からゲーム業界にいた方々です。
ゲーム業界で10年以上働いている人からは、上記のようなお話を聞くことがあります。
少々誇張されている可能性もありますが、「それだけ厳しい環境だった」ということです。
過去の業界のイメージから、「ゲーム業界は危ないからやめとけ!」という意見が出るのかもしれません。
やめとけ!と言われる理由②:人手不足
ゲーム業界では、絶えず求人が出ています。それは慢性的に人手不足だからです。
ただし、単に人手が足りないというだけではありません。
実力と経験のある人材が、圧倒的に不足しているという意味です。※人手不足になっている理由は、後ほど記載します。
その結果、業務量が増え、残業が増える傾向にあります。
最終的に、プライベートの時間が削られ、ワークライフバランスが崩壊という定番の流れに…。
会社による違いはありますが、「ゲーム業界は人手不足で忙しいからやめとけ!」と言われてしまうのかもしれません。
しかし、人手不足の問題は、ゲーム業界特有ではなく、多くの業界で共通して見られる問題です。
やめとけ!と言われる理由③:厳しい期限とバグの対応
「ゲーム開発は、厳しい期限の中で疲弊しながら、毎日のように深夜残業・徹夜が発生している。」
こういったイメージをもたれている方が、多いのではないでしょうか。
これも過去のゲーム業界の話です。
現在では、かなり解消されております。
リリース日直前以外は、深夜残業・徹夜はあまりありません。
きちんとした現場の場合、残業なしのスケジュールが組まれています。
「なぜリリース日直前に深夜残業・徹夜が多発するのか?」その原因はバグの対応です。
ゲーム開発の基本的な工程として、上記のサイクルでゲームが組み立てられています。
この中でも、プログラマー・プランナーはゲーム内部のバグ対応をします。
プランナーが「デバッグと言われるゲームのバグチェック」して、プログラマーが原因を直す。
このサイクルを永遠と繰り返します。(デバッガーもいますが、リリース直前はプランナーが常時チェックしていることが多いです。)
これはプログラマー・プランナーが悪いというわけではなく、必ず予期せぬ事態が起きるからです。
期限ギリギリでバグの対応をすれば、深夜残業・徹夜がどうしても発生してしまいます。
ホワイト企業でも避けられません。
「ゲーム業界は、リリース前が超激務だからやめとけ!」と言われてしまうのかもしれません。
やめとけ!と言われる理由④:年収が良くない
「ゲーム業界は、激務で年収が低い。」
こういったイメージをもたれている方が、多いのではないでしょうか。
近年のゲームクリエーターの平均年収は、「560~580万円」と言われており、日本人の平均年収461万円よりも高い水準となっています。(引用:jogtag)
しかし、500万円を越えるのは、一定の年齢や役職についた人です。
また、平均年収を上げているのは、一部企業と職種にあるため、平均よりも少ない場合の方が多いでしょう。
そのため、ストレスやハードワークに対して、年収が良くないと感じる人も多いです。
有名な会社でも、新卒の年収は330万円程度のところもありますからね。
「ゲーム業界は、コスパが悪いからやめとけ!」と言われてしまうのかもしれません。
やめとけと言われる理由
- 過去の超過酷労働の現場
- 人手不足
- 厳しい期限とバグの対応
- 給与が良くない
以上のように、世間的に業界のイメージが抜けきれてない部分もあるため「ゲーム業界はやめとけ!」と言われてしまうのかもしれませんね。
現在は、拒絶させるような業界でもないため、SNS等のインスタントな情報に惑わされないように注意しましょう。チャンスを逃しますからね。
ゲーム業界はほぼブラック企業だから「やめとけ」と言われるのか?
「やめとけ!と言われる理由」を記載しましたが「そもそもにブラック企業が大半だからでは?」と思うのではないでしょうか。
その点について解説します。
① ゲーム業界のブラック企業の比率は半分以下?
ゲーム業界のブラック企業の比率は、半分程度だと思います。
※本記事でいう、ブラックとホワイトの基準は【残業・給与・パワハラ・福利厚生・有給消化率】を指す。
ゲーム業界=ブラック業界の印象がありますが、そういった環境はかなり減少しています。
最近、やばいとウワサされていたゲーム会社出身の人とお話をしたのですが、逆に超ホワイト化していてビックリしました。
また、以前エージェントさんにお聞きした情報では、過去に炎上などしていた某企業なども、かなり改善しているようでした。
正直、ここ5年でめちゃくちゃ変わった。
ゲーム会社は、人の流出がすごい一方、変化も早いですね。
② ゲーム業界の残業量
ゲーム業界の残業量は、年々減少を辿っています。
残業自体が、世間的に問題視されているためです。
上図は、openworkの記事から、職種や業界別の残業時間についてピックアップしました。2014年以降、残業時間が顕著に減少している傾向が確認できます。
ゲーム業界は、「IT・通信・インターネット」に該当するため、23~24時間程度ということがわかります。
また、2018年のdodaの残業時間ランキングによると、ゲーム業界は平均45.3時間だったのですが、2024年のデータでは24.4時間になっています。
残業時間が、大幅にダウンしていうことがわかりますね。
働き方改革の影響やテレワークの浸透が、残業の減少の後押しをしているのです。
しかし、これはあくまでも平均で、職種によって大きく異なります。
デザイナー
残業0~20時間以内の会社も増えてきています。
月平均20~30時間が業界平均ではないでしょうか。
プランナー
各種方面とのやりとりで、月平均30時間残業している印象。
繁忙期は、倍近い残業をしています。
エンジニア
まだ過酷な環境が多いかなと思います。
月平均10~50時間残業している印象。
仕様変更によって、一番負担が増えます。
リリース直前は、80時間を超えていて地獄のように見えます。
上記はあくまでも、働いている上で感じた肌感です。
もしも、ゲーム業界に転職する場合は、会社による違いはあるので、残業時間を面接で確認しておきましょう。
残業は減ってはいますが、リリース前後はどの職種も月60~80時間の残業している会社は、まだまだあります。
③ ゲーム業界の給与
3年以下 | 3~6年 | 6~9年 | 12~15年 | |
---|---|---|---|---|
平均年収 | 407.8万円 | 497.9万円 | 572.3万円 | 644万円 |
先述しましたが、ゲームクリエーターの平均年収は「560~580万円」で、日本人の平均年収461万円よりも高い水準となっています。(引用:jogtag)
しかし、この額に届くのは、6~9年ほど経験年数と実績が必要となります。(大卒の場合、28~31歳が該当)
新卒・未経験者は、手取り20万程度は覚悟しておくべきです。
- 未経験:年収240~360万
- 中堅:年収400~550万
- 役職者:年収550万以上
年収の目安は、上記のような印象です。会社規模によっては100~200万前後の差はでます。
ゲーム業界で給与を上げるには、『実力をつけて転職する』しか方法がありません。
同じ会社に在籍して昇給を狙うよりも、転職の方が給与を上げるチャンスがあります。
④ ゲーム業界のパワハラ・セクハラ事情
筆者の知る限りでは、ほとんど聞かないです。
ゲーム業界の人は、おとなしい柔和な方が多いためだと思います。
ただし、どの会社にも言えることですが、一部嫌な人は必ずいます。以前勤めていた会社では、理不尽な嫌がらせをさけた経験はあります。
⑤ ゲーム業界の福利厚生
会社によって大きく違います。
人手不足のため、どの会社も福利厚生で差をつけようと必死な印象です。
育休・子供手当・社員旅行等があるところもあれば、賞与が年2回の会社もあります。
賞与で注意してほしい点としては、業績賞与と求人に記載がある場合は、「賞与は無し」と考えた方が良いです。
また、月給が固定残業代を含むになっているケースが多い。その場合、月給は「基本給+固定残業代」となっており、基本給が低い場合がある。
そうなると、賞与や残業代は、基本給をベースに算出されるため、必然的に低くなります。このような罠のあるので要注意。
賞与の注意点
過去に1度でも支給した場合、賞与ありと求人広告に記載ができる仕組みになっております。業績賞与は要注意項目です
⑥ ゲーム業界の有給休暇
有給休暇は、申請をすればとれます。
最近では、ダメ言われている人を見たことありません。
有給休暇消化の義務化が、要因だと思います。
- リリース前後
- 大型アップデート
- イベント開始前
- アルファ版・ベータ版などの締め日
ただし、上記のような繁忙期の場合は厳しいかもしれません。
以上がブラックに関する情報になります。
ゲーム業界はブラック傾向であるかもしれませんが、過去の話であり、環境自体は改善を辿っています。
現在は「ゲーム業界はやめとけ!」と言われる程の環境ではありません。派閥なども少ないので、他の業界とあまり変わらないと思いますよ。
もっと詳しく知りたい場合は、「口コミサイトを確認」「転職エージェントに相談」といった行動をすることをおすすめします。
\タブで切り替え/
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①Geekly(ギークリー) 経験者向け
IT・Web・ゲーム業界特化の転職エージェント。実際に利用しましたが、アドバイザー・求人の質が良い。
②G-JOBエージェント経験者向け
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ゲーム業界はやめとけと言われるほど、人手不足になっている理由
先述しましたが、実力のある経験者が足りていません。人数はいるのですが、頭数が足りていない印象です。
理由①:実力者が循環されてしまい人手不足になる
スマホアプリ系のゲーム業界は、実力者が少ないため、育成期間を踏まえた新卒・未経験者を採用するケースが多いです。
いわゆるポテンシャル採用。
実力者が少ない理由は、採用してもすぐに転職してしまうからです。早いと3ヵ月~1年で転職してしまいます。
実力者は、ある程度の経験が積める現場を望む傾向があるからです。
※一概には言えませんが、自分が見た限りです。
しかし、実力・経験を積むことができる現場は、実際に就職しないとわからないですよね。
ですので、就職して現場に学べる機会が少ないと、将来性の不安・不満を覚えて退職してしまいます。
こうして実力のある経験者人材は、業界内を巡っていきます。
もしくは、待遇の良い業界であるIT業界などの方が、給与も高くフラットな人間関係であることが多いので、そちらに流出していますね。
ただし、人手不足になる理由はこれだけではなく、下記のようなケースもあります。(どの業界にも存在する理由です。)
退職率は高い
このような経緯があり、退職率は比較的高いです。
大半が3年以内に退職してしまいる印象です。(筆者の肌感ですが。)
同じ会社に3年以上勤めている人は、全体の1~2割くらいなのではと思う程、回転率の早い業界です。
会社によっては、退職率が非常に少ないところもあります。
例えば、サイゲームズは、新卒の離職率が0%になったことがあり、話題となりました。(新卒の3年以内の平均離職率は30%です。)
この原因も一概には言えませんが、「昇給よりも転職の方が年収を上げるチャンスが大きいから」だと推測ができます。
理由②:育成制度について
では新卒・未経験者を採用して、どのような育成制度をとっているのかをお話しします。
スマホアプリ系のゲーム業界は、育成制度はあまり整っていません。
理由としては、大半がベンチャーのため、会社として若すぎるからです。
ベンチャー企業の場合、「社内の人間が若年層」「作業量が多い」ため、一から教えるといった文化はありません。
教えるよりも、実戦で覚える事が大半ですね。
もちろん新人に「無茶ぶり」「責任の押し付け」みたいなことはありません。わからないことがあれば、先輩・周りに聞けば教えてくれます。
ですので業務を覚えようとする主体性が必要になります。
もしも育成制度が整っていると求人広告に記述がある場合は、社内ではなく外部のレクチャーに1・2回参加するといった適当なものだと思います。
※もちろん会社によってはきちんとした育成制度はあります。
未熟で若い社員が多い
育成制度が整っていないため、受動的な人はあまり育ちません。
業界歴が長くても「期日は守れない・言われた事しかできない・無責任など」、言い方が悪くなってしまいますが「未熟な人」が多い印象です。
「1~3割の仕事ができる人・7~9割が未熟」が現場の実状だと思います。
これは、主体性のある人が1~3割、受動的な人が7~9割と言い換える事ができます。
ですので主体的に動いて成長する方は、ゲーム業界ではかなり重宝されます。
現状は、受動的な方が多い上に育成制度が整っていないため、人がいるのに人手不足といったスパイラルに陥っています。
ゲーム業界はやめとけ?人と環境について解説
①:独特な人が多い
ゲーム業界で働く方は、ほとんどがゲーム好きです。
日常会話の大半がゲーム・アニメ・声優の話題になります。独特な方・マニアックな方が多いです。
人生の大半をゲームに尽くす方
課金をものすごくされる方
コミュニケーションをとらない方
良い意味でも悪い意味でも、様々な価値観の人がいます。
刺激的な環境ではありますが、このタイプと一緒に仕事をする事がつらい方はゲーム業界をあまりオススメしません。
また、全体的にかなりルーズな人が多いかなと思います。朝は遅い・遅刻も多い・謎の体調不良など、ここに問題が多い印象です。
遅刻する原因としては、ルーズ+残業が原因の可能性があります。
残業の多い方は、残業時間を減らすために、出社を後ろ倒しにしている印象です。
②:環境に関して
ゲームをしていても全く怒られません笑
ゲームに触れていると、そこから話がふくらみます。また、最新のソフト・ツールに触れられます。
ゲーム開発するには、効率的な作業環境とコミュニケーションの場が必要なため、新しいソフト・ツールに触れる機会が多い事はうれしいです。
ゲーム業界はやめとけと言われるデメリット5選
①:理想との乖離がすごい
ゲームを楽しむことと、それを開発することは全く異なるものです。
ゲームが好きな人でも、開発の現場は思っていたより厳しいと感じるでしょう。
たとえば、デバッグ作業は終わりが見えないほど続くことがあり、どれだけ時間をかけても解決できないバグにぶつかることもあります。
また、長い時間をかけて作り上げた企画やデザインが、ある日突然白紙に戻されることもあります。
これはゲーム開発の特性で、最初のアイデアが完全に変わることも珍しくないのです。
ゲーム開発は、粘り強さや執念が必要な分野であり、開発中には苦労が伴うことが多いのが現実です。
楽しくゲーム開発できるのは、業績の良い会社でオリジナルのゲームを作れる時くらいでしょう。
②:リリース前のハードワーク
リリース前のハードワークは、正直きついです。
この時期には、残されたバグの修正や最終的な調整が集中するため、長時間労働が常態化しやすいのです。
例えば、一日中デバッグしたり、先々のイベントの開発をおこないます。
深夜残業・休日出勤して作業を続けることも珍しくありません。
これだけみんな頑張ったのに、「リリース後の致命的なバグやメンテナンス」は避けられないからつらいんですよ。
③:ユーザーからの批判がえぐい
ゲーム業界において、ユーザーからの批判が特に厳しいです。
何かあればクソゲー呼ばわりされますからね。
SNSなどの批判は、メンタルが弱い人だと結構ひきづります。
特に、自分が担当した部分に対しての批判はつらい…。けど受け入れないと、ゲームも自分も成長できない…。
CS(カスタマーサポート)とかは、過激な批判内容で退職してしまう人も多いです。
④:不安定な経営
ゲーム開発は、非常にリスキーな事業です。
新しいゲームが売れるかどうかは、リリースするまで誰にも分かりません。成功すれば大きな利益をもたらしますが、失敗した場合のリスクも非常に大きいのです。
特に小規模な開発会社にとって、致命的な打撃となることがあります。
売上が期待通りでなかった場合、一気に会社の経営が不安定になり、最悪の場合、倒産に至ることさえあるんです。
⑤:時間外の拘束
ゲームがリリースされた後、開発者はプライベートの時間にもそのゲームをプレイする必要がでてきます。
特に、義務ではないのですが、ゲームの改善点を見つけるためには、実際にプレイすることが不可欠だからです。
仕事とプライベートの境界線が曖昧になるのが嫌ならば、デメリットに感じるでしょう。
ゲーム業界のメリット6選
内情をお話しすると、悪い環境に見えてしまいますね。もちろんメリットもたくさんあります!
①:超絶自由な環境
進捗さえ守れば基本は自由です。服装も自由です。
人によってはオアシスに感じるかもしれません。
ゲーム業界から他の業界に転職しても、出戻りしてくる人もいます。束縛されることが嫌いな方は、この環境が最大のメリットに感じるのかもしれません。
フレックスタイム制度
フレックスタイム制度・裁量労働制を採用している会社が、かなり多いです。
全体の28.9%の会社が、始・終業が固定された勤務体系となっています。
つまり、7割近くは自由度の高い勤務スタイルです。
そのため、ライフスタイルに合わせた時間に出社ができ、朝が遅いため通勤ラッシュにも巻き込まれません。
朝8時に出社される方もいれば、13時頃の方もいます。
リモートワーク
最近ではリモートワークの会社もかなり増えてきています。
プロジェクトの機密保持のため難しい点もありますが、浸透してきています。
73.9%の会社が、何らかの形でテレワークを含む勤務状況とのこと。(引用:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会)
エージェントにお願いすれば、リモートワークOKの求人を紹介してくれます。
欠勤・遅刻に甘い
こんなこと言ったらあれですが、遅刻しそうならば、「所要のため…」とか「遅延で…」で大丈夫です。
『体調不良により、遅刻orお休みいたします。』これは頻繁に見かけます。
ただ誰も怒りません。めちゃくちゃ甘いです。
※ここに甘えるとダメ人間になります
仕事中で席を立ってコンビニに行ったり、散歩しても何も言われません。
進捗さえ守れば基本的にすべてOKです。
②:ゲームが自由にできる
何のゲームしてるの~?
面白い?どんな感じ?
ゲームをしていると、上記のような会話は日常茶飯事です。それくらい、みなさんゲームが大好きです!
『なんで、仕事中にゲームしてるの?』っと怒る上司もいません。
実際のところ、他社さんのゲームを調査にすることは普通ですからね。市場調査といった理由です。
ただ、進捗が遅れていたり、長時間騒げば怒られます。
ゲーム好きにはオススメの環境ですね。
③:最新のツール・エンタメに触れる事ができる
先にも述べましたが、最新の進行管理ツール・開発ツールで業務をすることができます。
最初は慣れないかもしれませんが、いずれめちゃくちゃ役に立ちます。
ITに強くなると、他の業界に転職したときも有利に働きます。
またゲーム開発は総合エンタメです。
その上、ユーザーファーストの視点で開発力がつくため、実力がめちゃくちゃつきます。
実際、ゲーム業界から他の業界に転職した方は『突飛なアイディアがだせる点』『ユーザーファーストで考えられる点』を企業側に重宝されておりました。
④:趣味が合う人と巡り合える
自分と趣味が同じジャンルの人と会える確率はものすごい高いです。
語りたいからランチ行こう!
今度イベントも行こう!
上記のような会話もあります。基本的には、良い人ばかりですので、ゆる~く楽しいですよ。
逆に新しい価値観を見つける事もできます。自分が知らなかった文化・ジャンルを教えてもらえます。
また、トレンドに敏感な方も多いため、良い情報がチャットでたくさん飛んできます。
⑤:経歴が充実する
スマホのゲーム業界の場合は、リリースのサイクルが早いため3年も在籍すれば、プロジェクトの2~3本は携わることができます。
これが転職の時に非常に役立ちます。
『○○といったゲームタイトルに携わりました』という経歴だけで、書面が埋まります。
⑥:リリースした時の感動とユーザーさんの反応
携わったゲームがリリースした時は感動します。我が子が旅立つ感覚ですかね。
スマホアプリのユーザー数は非常に多いので、何万もの人に触ってもらえることは最大のメリットです。
レビューに、自分が担当した点について良い評価があると非常にうれしいです。毎日、レビューやランキングを見てしまいます。
ゲーム業界に長期でいられる方の大半は、リリースの感動があるからかもしれません。それまでの苦労が報われます。
以上がゲーム業界で働くメリットです。
今回は割愛しますが、他にもたくさんありますよ。
やめとけ?ゲーム業界に向いていない人の特徴
①:ゲームが好きじゃない人
「ゲームが好きじゃない人が、向いていないのは当たり前だろ」と思うかもしれませんが、これ意外な落とし穴があるんです。
たとえば、マンガやアニメは好きだけれど、ゲームにはそれほど興味がないという人が、ゲーム業界に在籍しています。
悪い事ではないのですが、ゲーム開発に携わるということは、自分が好きなジャンルだけでなく、興味のないジャンルのゲームも開発します。
自分が好まないプロジェクトに配属された場合、その開発に情熱を傾けることは難しくなるんですよ。
また、ゲーム業界に興味を持つきっかけが特定のゲームにあったとしても、それが必ずしも「ゲーム全般が好き」ということにはつながらないんですよ。
つまり、好きなゲームが好きなだけで、ゲーム全般が好きではないケースです。これが、よくある落とし穴です。
②:コミュニケーションが嫌いな人
コミュニケーションが苦手な人は、ゲーム業界は厳しいかもしれません。
ゲーム開発は、チームワークが超重要。
プロジェクトの各段階で、様々なメンバーとのコミュニケーションは必須です。
開発中には頻繁にチーム内外との意見交換が発生するため、これが苦手だとつらくなるかもしれません。
③:長時間労働に耐えられない人
少しでも長時間労働に耐えられない人には、ゲーム業界は厳しいかもしれません。
先にも述べましたが、リリース前後の期間には長時間労働が一般的です。
年末までリリースが延期してしまえば、年末年始の休暇が無くなることもあります。(筆者の実体験)
平均残業時間は、かなり減少傾向ですが、長時間労働に対して十分な耐性がない人には不向きかもしれません。
④:メンタルが弱い人
メンタルの強さは、ゲーム業界では必須です。
この業界は、プレッシャーとストレスに晒されることが多く、精神的に強い人でないと厳しい環境になりがちです。
例えば、厳しい締め切り、長時間労働、ユーザーからの批判、社内上層部からの嫌味など。
特に、人間関係に問題が起きやすいです。
どのゲーム会社にも独特な人が数名おり、コミュニケーションでめちゃくちゃストレスを感じることがあります。
減少傾向にはあるが、パワハラ気味だったり、異様なほど仕様に対して突っかかってくる人だったり…。
メンタルが強くて損はありません。
ゲーム業界に向いている人の特徴
①:ゲームが好きな人
この業界は、ゲームが好きで、熱意を持って取り組める人にとって非常に魅力的な場所です。
ゲームに対する知識や理解があることで、よりユーザーに響くゲームの開発ができますからね。
②:ユーザー視点になれる人
ユーザー視点になれる人は、ゲーム業界で強いです。
ゲーム開発においては、単に技術的なスキルだけでなく、プレイヤーが何を求め、どのように楽しむかを深く理解する必要があります。
「どのような体験にすれば満足度が上がるのか」を常に考慮することが重要です。
人を楽しませたいという気持ちは、ゲーム開発において新しいアイディアを生み出し、積極的に提案する原動力となります。
③:細部への注意を払える人
ゲーム開発は、細かい部分にまで気を配る必要があります。
細部に注意を払う能力がある人は、バグやミスを見つけ出しやすく、非常に重宝されるでしょう。
ゲーム開発では、小さな問題が大きな致命打につながることがあり、最悪の場合、ユーザーの不満を招き、炎上の原因にもなり得ます。
「細部に神は宿る」という言葉があるように、細かい点までこだわりを持てる人は、ゲームを作る上で非常に重要です。
④:最新のトレンドを追える人
ゲーム業界は日々進化しており、新しい技術やプラットフォームが絶えず出現します。
最新の情報にアンテナを張り続けることで、その知識を企画やデザインに生かすことができます。
たとえば、最近のヒット作の分析や、新しいプラットフォームの特徴を理解することは、次の体験を創り出す上で大きな助けとなります。
⑤:オリジナルのゲームを作りたい人
ゲーム業界を目指す人には、オリジナルのゲームを作りたいという強い願望があるでしょう。
この夢を実現するためには、自ら積極的にポジションを取り、成果を出すことが求められます。
そのため、ディフェンシブな態度では、プロジェクトのリーダーやキーメンバーに選ばれにくいのが現実です。
また、オリジナルのゲーム制作を目指す場合、売り上げのあるパブリッシャーを狙うことが一つの戦略です。
安定した基盤とリソースを持つ会社であれば、夢を実現しやすくなります。
絶対やめとけ!ブラックなゲーム会社の特徴
①:未経験求人歓迎の求人が長期間でている
未経験求人が長期間でている企業は、ブラックの可能性が高いです。
「未経験=誰でも良い」という意味で、捨て駒にしている可能性があります。
また、離職率が高く、待遇が悪いから中途も寄り付いていない可能性もある。
②:アットホームを強調
アットホームを強調している企業も、ブラックの可能性が高い。
アットホーム=公私混同されることも多く、自費負担のイベントが多くなることもあります。
③:週休二日制
週休二日制は、完全週休二日制とは違います。土日祝休暇ではない可能性があるので、要注意。
④:原則定時退社
原則は建前であり、定時退社でないことが多い。この言葉には、注意しましょう。
⑤:選考基準が簡単すぎる
明らかに面接数が少なかったり、当日に内定がでるような企業は要注意。
人手不足で、誰でも良いから入社させようとしています。
⑥:小規模パブリッシャー
小規模なパブリッシャーは、外部から孤立しており、古い体質の可能性が高い。
全ての企業はそうではないが、警戒して損はありません。
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UZUZは、第二新卒・既卒・フリーター・ニートの内定率86%以上・書類通過率87%超えの転職支援サービスです。
ポテンシャルを重視の求人が豊富で、20代の若手を積極採用している企業を紹介してくれます。多くのメディアに掲載され、かなり有名です。
UZUZの大きな特徴として、完全オーダーメイド対策です。一人ひとりに合わせた約2時間の面接対策を実施されるため、内定率が86%と高いです。他社の10倍の時間をかけるサポート力です。
職歴なしの方なら、UZUZがダントツにオススメです。
3,000社以上の企業を訪問して作り上げた、UZUZ独自の厳格な判断基準を設けてブラック企業を徹底排除しています。
UZUZ公式ページ
上記の通り、ブラック企業を徹底排除しています。
また、過去にウズキャリ通して入社した方々から、定期的に入社後のフィードバックをもらっています。
長期的に働ける企業に勤めたいならば、オススメのエージェントになります。
取引企業:約1,500社以上
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職歴なしOK!ブラック企業を徹底排除!
ハタラクティブ
ハタラクティブは、20代特化のエージェントです。
就職成功率は80.4%・カウンセリング実績は110,000人以上。8割以上の企業が未経験OK。
職歴のない人・フリーター・既卒も、対象となります。年齢制限もありません。
運営会社は、レバレジーズ株式会社です。(転職支援で有名な「レバテック系列」を運営している企業になります。)
▼学歴も年齢も気にしなくて安心!
内定率:80%以上
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UZUZ(新卒向け)
UZUZ(ウズウズ)は、大手企業を含めた幅広い優良企業を紹介してくれる、就職支援サービスです。
ビデオ通話・WEB面談が可能。
また、UZUZの大きな特徴として、完全オーダーメイド対策です。一人ひとりに合わせた約1時間の面接対策を実施されるます。他社の倍以上のサポートをしてもらえます。
最大のメリットは、ブラック企業を徹底排除している点です。
実際に企業に訪問し、労働環境や教育体制などを細かくチェックしており、過去に入社した人から、定期的に入社後のフィードバックをもらっています。
そのため、優良企業のみ紹介してもらえます。長期的に働ける企業にいきたいなら、おすすめのエージェントです。
内定率:80%以上
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キャリアチケット
キャリアチケットは、量より質をテーマにした就活支援サービスです。
平均5社。厳選された少数の企業を受けるだけ。
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企業の探し方、選び方がわからない人にピッタリ。
運営会社は、「レバテック」で有名なレバレジーズです。そのため安心して利用することが可能です。
統計的に見ると、就活生の4人に1人が利用する人気の就活支援サービス。
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転職サイトはGreenが良い
Green(グリーン)は、IT・WEB・ゲーム業界の求人情報に強い転職サイトです。
大手企業からベンチャー企業まで、幅広く求人を掲載しています。(筆者も昔から利用しています。)
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また、珍しいですが過去に任天堂の求人もあったりしたので、安心できる転職サイトの一つです。
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オススメの転職エージェントをまとめた記事があります。手順等詳しく記載しましたので、ぜひご覧ください。
本記事のまとめ|ゲーム業界はやめとけと言われるほど悪くない!興味あるなら行動しよう。
本記事のまとめ
- ゲーム業界はやめとけと言われるのは、過去の超過酷労働の現場が原因。
- 近年は、改善の道をたどっている。
- ブラック企業は半数以下に減少している印象。
- 給与は、日本人の平均年収より高い傾向にある。
- 年収を上げるには転職することが手っ取り早い。
- かなり自由な環境。
- 他業界と比較すると束縛感が少ない。
- 業務を期限内に終わらせておけば、基本は自由に近い。
ゲーム業界は、ゲーム好きならばオススメできる業界です。
ただし、企業によって働きやすさも大違いです。
未経験の場合は「どこでもいいから!」くらいの勢いで、入社される方もたくさんいるでしょう。
それでも大丈夫です。経験をつんだら、転職をすればいいのです。
ゲーム業界は身体に負担のある環境のため、なるべく若いうちに経験しておくことを強くオススメします。
\タブで切り替え/
職歴のある人が対象※第二新卒者は、職歴なしのタブをチェックしてください。
①Geekly(ギークリー) 経験者向け
IT・Web・ゲーム業界特化の転職エージェント。実際に利用しましたが、アドバイザー・求人の質が良い。
②G-JOBエージェント経験者向け
ゲーム業界に完全特化の転職エージェント。
運営会社がゲーム開発事業もあるため、業界とのパイプラインが非常に太い。
アドバイザーの知識量も豊富で、安心できます。
③doda未経験可
最大手エージェントの1つ。トータルの求人数は10万超え。
特化したアドバイザーチームもあり、対応も非常に丁寧。選択肢を増やすために必須。
第二新卒者、職歴の無いフリーター・ニートが対象。
Green転職サイト
IT・Web・ゲーム業界特化型の転職サイト。
大手人気企業から中小まで幅広く掲載。
ゲーム業界はやめとけに関する質問まとめ
ゲーム会社の内情を知る方法はあるの?
口コミサイト(転職会議・openwork)を使用することをオススメします。
実際筆者も数回使用しました。
転職会議利用のちょいテク
転職会議で全てを確認するには、会員登録と自分が経験した会社の口コミが必要になります。
しかし、会社の口コミを投稿することは、正直ハードルが上がると思います。
ですので、まずこの下記の手法を試してみるとよいと思います。
▼手法1
登録のみする。
最初の2行の口コミのみで会社の判断する。
▼手法2
検索して「〇件の投稿が権利者の申し立てにより削除されています。」といった記載があるか確認する。
これは過度な口コミがあり、会社側から削除申請された投稿になります。
こういった会社は警戒が必要だと思います。
- ブラックな環境の暴露
- 会社と揉めた
- ただの悪質なもの
こういった内容の口コミが投稿された場合、会社側から削除される事が多いからです。※転職会議の口コミは『無難な内容』or『暴露悪口』の2極化しています。
口コミの内容は正しいのか?
そもそも口コミの内容が正しいかは、実際に就職しないとわかりません。
ですので、前職の口コミを検証したのですが、それなりに当たっていました。
ゲーム業界に限ってはなのかもしれませんが、ブラック企業にはそれなりの暴露は書かれている印象ですね。
ただ口コミを記載している人が、どこの誰かはわからないです。高評価ばかりの場合、サクラかもしれません。
他人の意見を鵜呑みにしすぎず、あくまでも参考程度にするとよいと思います。
口コミサイトは、転職エージェント・サイトと併せて登録する事をオススメします。
ゲーム業界は将来性があるの?
ゲーム業界は、成長しています。
据え置きの家庭用ゲームだけではなく、スマホ、Steam、VR/AR分野、NFT、ゲーム配信、eスポーツにおいて大きな将来性があります。
そもそも、ゲーム開発で得られる経験や最新のスキルは、他の業界でも十分通用します。
仕事とプライベートのバランスが取れるの?
企業やプロジェクトによって異なりますが、基本バランスはとれます。
繁忙期の残業時間は、計り知れないですね。
もしもハードワークを心配しているのであれば、ゲーム関連事業に関わるのも一つの手です。eスポーツやゲーム配信アプリなど、関わり方は様々ですよ。