- iPad第9世代とiPadAir第4世代の比較・違いが知りたい。
- iPad第9世代とiPadAir第4世代はどっちがいいの?
このような人にオススメできる記事になっています。
この記事の信頼性
- 都内美大卒。ゲーム・IT業界デザイナー(歴10年)
- iPad系Youtube登録者数40,000人
- 複数のiPadを使用
本記事のポイント
- iPad第9世代とiPadAir第4世代どっちがいいかわかる。
- iPad第9世代とiPadAir第4世代の違い・比較がわかる。
この記事の内容は動画でも解説してます。
結論:iPad第9世代とiPadAir第4世代どっちがいい?
結論からお話しすると、大半の人はiPad第9世代で十分だと言えます。
理由としては、日常使いでの性能差はほとんど感じないからです。
日常使いとは、ネットサーフィン・VOD・電子書籍・軽いイラスト・ノート作成などになります。
後ほど説明しますが、iPadAir第4世代の方がひと回りスペックが高く、最新のApplePencil第2世代を使用できます。
そのため「より快適」にアウトプットすることができます。中古や整備済みならむしろ狙い目。
例えば、イラスト中級者とか、動画編集をやっていきたい方とか、負荷の大きい作業をする人に向いています。
最適な選択をするためには、「自分がどのような用途に使うか(目的)」と「デバイスの違い」をしっかりと理解することが大切です。
違い・比較表
iPad第9世代に向いている方
- コストを抑えたい人
- 初めてiPadを購入される人
- 使用目的がネットサーフィン/VOD/電子書籍/ゲームの人
- 趣味でイラストを描きたい人
- 軽い動画編集をしたい人
iPadAir第4世代に向いている方
- より快適にお絵描き/動画編集がしたい人
- デバイスのビジュアルにこだわりがある人
- USB Type-C端子が必須な人
- ハイエンドゲームをやりたい人
- ApplePencil第2世代が良い人
- 長期間/長時間の利用をする人
比較・違い1:価格
iPad第9世代 Wi-Fiモデル | iPadAir第4世代 整備済みWi-Fiモデル | |
---|---|---|
価格 | ▼64GB 49,800円(税込) ▼256GB 71,800円(税込) | ▼64GB 69,800円(税込) ▼256GB 87,800円(税込) |
iPad第9世代とiPadAir第4世代の違い1こめは、「価格」です。
iPadAir第4世代(整備済み)は、iPad第9世代に比べて約20,000円高い価格設定となっています。
もしもこれに、ApplePencil・ケース・フィルムを加えると下記になります。
iPad第9世代 Wi-Fiモデル | iPadAir第4世代 整備済みWi-Fiモデル | |
---|---|---|
周辺機材価格 | ▼ApplePencil 14,880円(税込) ▼ケース 2,000円 ▼フィルム 2,000円 | ▼ApplePencil 19,880円(税込) ▼ケース 2,000円 ▼フィルム 2,000円 |
想定価格 | ▼64GB 約69,000円 ▼256GB 約91,000円 | ▼64GB 約93,000円 ▼256GB 約112,000円 |
もしも、ApplePencilやケース、フィルムを含めると、iPadAir第4世代の256GBモデルは、総費用は100,000円を超えます。
もちろん、iPad第9世代でも周辺機器を含めれば、費用がかさみます。
ここで重要なのは、iPadを購入する際には、デバイス本体の価格だけを見て予算を組まないことです。
用途にもよりますが、周辺機器も必要になるので、想像しているよりも費用がかかります。
例えば、動画編集をするつもりであれば、ハブや外付けSSDも必要となります。これらも含めて予算を考えることで、総費用が想定外になることを避けられるでしょう。
さらに、ApplePencilをサードパーティ製のスタイラスペンに替えるなど、コストを抑える選択肢も存在します。
比較・違い2:性能
iPad第9世代 | iPadAir第4世代 | |
---|---|---|
性能 (SoCとRAM) | A13 Bionic メモリ3GB | A14 Bionic メモリ4GB |
iPad第9世代とiPadAir第4世代の違い2こめは、「性能」です。
iPad第9世代は、A13 Bionicチップと3GBのメモリを搭載。一方、iPadAir第4世代は、A14 Bionicチップでメモリ4GBを搭載しています。
これらのチップ(SoC)は、iPadの頭脳ともいえる部分であり、その性能が高ければ処理速度も向上します。
Geekbench5で比較
上記は、Geekbench5でスコアを図ったものになります。
数値で見ると差はありますが、イラスト・動画編集などのクリエイティブ領域の作業をしないとこの性能差はほとんど感じられません。
ハイエンドゲームで比較
ハイエンドゲームなどでは明確な差を感じます。
「原神・PUBG」などの高負荷なゲームの起動速度は、iPadAir第4世代の方が速いです。
さらに、ゲームの画質を最高設定(60fps・最高画質)にした際には、iPad第9世代では処理落ちが少し目立つ結果となりました。
また、発熱があり、しばしばアプリが落ちます。(iPad第9世代ですと、最高品質でのプレイは推奨されていないのでしょうがないです。)
iPad第9世代は、30fps・中画質ほどがパフォーマンスを発揮しやすいです。
それに対して、iPadAir第4世代の場合は、60fps・中画質くらいまでなら十分耐えられる性能があります。
メモリ(RAM)を比較
iPad 第9世代 | iPadAir 第4世代 | |
---|---|---|
メモリ | 3GB | 4GB |
iPad第9世代のメモリが3GB、iPadAir第4世代のメモリが4GBです。
メモリとは容量のことではなく、一時的なデータ保管所くらいの認識で大丈夫です。
例えば、机でお絵描きしていて、筆・ペン・絵具などは机に置きっぱなしで作業すると思います。その際に、机が広ければ、スペースに余裕をもって絵を描けますよね。
メモリが多いということは、この机が広いということです。(一時的に、たくさんのことが同時にできるようになります。)
そのため、メモリが高いiPadAir第4世代の方が、快適にお絵描きができます。
例えば、Procreateで高解像度(4956×3500px)のキャンバスを作成すると、iPad第9世代は使用できるレイヤー数は最大11枚。iPadAir第4世代では最大26枚となります。
このように性能によって、制限をいれるアプリもあります。
ただし、iPad第9世代でも画像のようなイラストは普通に描けます。
iPadAir第4世代と比較すると「高負荷になればなるほど、処理落ちなどが目立ちやすくなる」ということです。
比較・違い3:ディスプレイサイズ
iPad 第9世代 | iPadAir 第4世代 | |
---|---|---|
画面サイズ | 10.2inch | 10.9inch |
iPad第9世代とiPadAir第4世代の違い3こめは、「画面サイズ」です。
iPad第9世代が10.2インチのディスプレイを搭載に対し、iPadAir第4世代は10.9インチ。
また、デザイン面でもiPadAir第4世代は一歩進んでおり、ホームボタンの存在しないフルスクリーンのデザイン、いわゆるベゼルレスが採用されています。
0.7インチの差は、使用感において結構な差を感じるんです。
特に、アウトプット系の作業、例えばイラスト作成、動画編集、ノート作成、タスク管理などを行う際には、より広い画面領域を有するiPadAir第4世代が操作しやすいと感じられます。
日々の使用においても、この画面サイズの違いは鮮明に感じますよ。
比較・違い4:セキュア認証
iPad 第9世代 | iPadAir 第4世代 | |
---|---|---|
セキュア認証 | ホームボタン TouchID | トップボタン TouchID |
iPad第9世代とiPadAir第4世代の違い4こめは、「セキュア認証・電源ボタン」です。
両モデルとも指紋認証のTouch IDを採用していますが、その配置が異なります。
iPad第9世代では、従来のようにホームボタンにTouch IDが内蔵されています。
一方、iPadAir第4世代ではベゼルレスデザインの採用に伴い、ホームボタンが廃止され、トップボタンにTouch IDが移動しています。
どちらも起動速度は、ほぼ変わりません。
パフォーマンスにはあまり差はなく、個々の好みや使い勝手によるところが大きいでしょう。
比較・違い5:デザイン
iPad 第9世代 | iPadAir 第4世代 | |
---|---|---|
大きさ | 250×174.1×7.5mm | 247.6×178.5×6.1mm |
重さ | 487g | 458g |
iPad第9世代とiPadAir第4世代の違い5こめは、「デザイン・カラバリ」です。
パット見でわかると思いますが、見た目のデザインがかなり違います。
iPad第9世代は側面にカーブが特徴のクラシックなデザインになっています。
旧世代のデザインを受け継いでおり、第7世代から大きな見た目の変化はありません。
一方で、iPadAir第4世代の方がスタイリッシュな上に、画面もフルスクリーンなのでよりオシャレになっています。
カラーバリエーションを比較
カラーバリエーションは、iPad第9世代がスペースグレーとシルバーの2色に対し、iPadAir第4世代は5色展開です。
iPadAir第4世代はバリエーションが豊富なので、自分のデスク周りに合わせたカラーリングを選ぶことができます。
最近感じたことですが、見た目重視でiPadを選ぶのも1つの手だと思います。
好みのデザインだとテンションが上がったりするので、モチベーションに大きく影響するからです。
比較・違い6:ディスプレイ性能
iPad 第9世代 | iPadAir 第4世代 | |
---|---|---|
画面加工 | × | 反射防止コーティング |
カラー | sRGB | 広色域ディスプレイ(P3) |
解像度 | 2,160 x 1,620 | 2,360 x 1,640 |
フルラミネーション ディスプレイ | 非対応 | 対応 |
iPad第9世代とiPadAir第4世代の違い6こめは、「ディスプレイ性能」です。
iPadAir第4世代は、反射防止コーティングが施されているため、光の影響を受けずに画面が見やすいという特徴があります。
また、カラーもより鮮やかに表現されています。(ただし、言われないと気づかないレベルです。)
最大の違いはフルラミネーションディスプレイ
iPad第9世代は、フルラミネーションディスプレイ非対応です。
ガラスとディスプレイの間に厚みが存在するため、わずかながらも視差が生じるのです。
対して、iPadAir第4世代ではこの視差がなくなり、ディスプレイに直接描いているような感覚が得られます。
直感的にイラストを描けるので、快適性を向上させる要素になっています。
比較・違い7:端子
iPad 第9世代 | iPadAir 第4世代 | |
---|---|---|
接続端子 | Lightning ※ヘッドフォンジャックあり | USB Type-C |
iPad第9世代とiPadAir第4世代の違い7こめは、「端子」です。
iPad第9世代がLightning端子を採用しているのに対し、iPadAir第4世代ではUSB Type-C端子が用いられています。
USB Type-C端子の利点は、取り回しの便利さと拡張性の高さにあります。
具体的には、外部ストレージや外部ディスプレイの接続が可能となります。
また、近年のデバイスのほとんどがUSB Type-Cを採用しています。そのため、ケーブルの統一ができ、使い勝手が良いんですよ。
一方で、iPhoneユーザーにとっては、Lightning端子を採用しているiPad第9世代が、ケーブルの統一に役立つと言えます。(iPhone15シリーズを除く)
USB Type-Cの方が、外部ストレージが容易に使えるのは大きなメリットですね。
外部ストレージにデータをいれたまま編集できるアプリもあるので、個人的にはUSB Type-Cの利便性はめちゃくちゃ高いです。
一方、iPad第9世代でも外部ストレージへの接続はできます。
ただし、SSDなどを利用する際には、電力不足で起動が困難となることがあり、その場合は充電しながらの使用となります。※上図は、SSDの認識させるために、モバイルバッテリーも接続しながら起動してます。
比較・違い8:カメラ
iPad 第9世代 | iPadAir 第4世代 | |
---|---|---|
アウトカメラ | 8MP広角カメラ | 12MP広角カメラ |
フロントカメラ | 12MP超広角カメラ | 7MPHDカメラ |
品質 | 写真のHDR | 写真のスマートHDR 3 |
センターフレーム機能 | 対応 | 非対応 |
iPad第9世代とiPadAir第4世代の違い8こめは、「カメラ」です。
フロントカメラはiPad第9世代の方が良く、アウトカメラはiPadAir第4世代の方が良いです。
iPadにカメラの品質を求める方はあまり多くないと思いますが、一応差はあるので解説させていただきました。
また、iPad第9世代には「センターフレーム」という機能が搭載されています。
センターフレーム機能とは被写体を追従してくれる機能になります。FaceTimeとかを複数人で行うときに便利です。
画質に関してですが、アウトカメラはたしかに差を感じました。
フロントカメラの方は、画角に差があり、画質自体にはそこまで差を感じませんでした。
比較・違い9:スピーカー
iPad 第9世代 | iPadAir 第4世代 | |
---|---|---|
スピーカー | 2スピーカー 端子側 | 2スピーカー デバイスの上下 |
iPad第9世代とiPadAir第4世代の違い9こめは、「スピーカー」です。
iPad第9世代とAir第4世代は、共に2スピーカーオーディオを採用していますが、配置が異なります。
iPad第9世代は端子側にスピーカーがあり、iPadAir第4世代は上下にスピーカー分散配置されています。
上下配置のスピーカーは、音に臨場感を加えます。
特にゲームアプリをやる人なら、複数方向にスピーカーが向いている方が臨場感があって良いですよ。
iPad第9世代では、縦置きするとスピーカーが部分的に塞がる問題が起きるんです。
比較・違い10:ApplePencil
iPad 第9世代 | iPad Air 第4世代 | |
---|---|---|
ApplePencil | 第1世代対応 | 第2世代対応 |
iPad第9世代とiPadAir第4世代の違い10こめは、「Apple Pencil」です。
iPad第9世代はApple Pencil第1世代に対応。iPadAir第4世代はApple Pencil第2世代に対応。
両者の描き心地を比較したところ、Apple Pencil第2世代がペン先に重心があるため、やや描きやすさを感じます。
ただし、描き心地自体については大きな差は感じられないとの声も多く、この点は個々のユーザーの感じ方による部分もあるでしょう。
大きな違いとして挙げられるのは、充電とペアリングの体験面です。
違い1:充電とペアリング
Apple Pencil第1世代は、端子に差し込む形式で充電とペアリングが可能です。この方法だと、ペンの充電を忘れてしまうというデメリットがあります。
ApplePencil第2世代は、側面に張り付けて充電とペアリングが可能です。充電忘れの問題が大幅に解消されます。
違い2:ツール切替
また、ApplePencil第2世代は側面のダブルタップで、ペンと消しゴムツールの切替ができます。
iPadはMacと比較すると、物理的なショートカットキーではなくジェスチャー主体です。そのため、このような機能があるのはかなり良いです。
違い11:Apple純正キーボード
iPad 第9世代 | iPad Air 第4世代 | |
---|---|---|
純正キーボード | Smart Keyboard | Magic Keyboard Smart Keyboard Folio |
iPad第9世代とiPadAir第4世代の違い11こめは、「キーボード」です。
iPad第9世代はAppleのSmart Keyboardに対応しています。一方、iPadAir第4世代は、Smart Keyboard Folioと、Magic Keyboardの両方に対応しています。
Smart Keyboardの場合ですが、トラックパッドがないためカーソル移動するためには、別途マウスが必要になります。
ただし、サードパーティー製の製品(ComboTouchなど)を探せば、トラックパッド付きのものも存在します。
Magic Keyboardの場合は、トラックパッドとUSB-Cポートが搭載されています。よりPCライクに使用できる設計となっています。
純正キーボードは、価格が高いのでちょっと手がだしづらいですね。
本記事のまとめ|iPad第9世代とAir第4世代は、どっちもめちゃくちゃ良い機種。
iPad第9世代に向いている方
- コストを抑えたい人
- 初めてiPadを購入される人
- 使用目的がネットサーフィン/VOD/電子書籍/ゲームの人
- 趣味でイラストを描きたい人
- 軽い動画編集をしたい人
iPadAir第4世代に向いている方
- より快適にお絵描き/動画編集がしたい人
- デバイスのビジュアルにこだわりがある人
- USB Type-C端子が必須な人
- ハイエンドゲームをやりたい人
- ApplePencil第2世代が良い人
- 長期間/長時間の利用をする人
先述しましたが、大半の人は、iPad第9世代で十分なパフォーマンスが得られます。
一方、Air第4世代は細かいステータスが少しずつ改善されており、第9世代よりも高い快適性が得られます。
このちょっとした快適性の高さに、約20,000円の差額を払えるかどうかになる。
ただ、どっちのデバイスも素晴らしいです。どっちを選んでも正解。
もしも「次世代機を待つ」とか考えている方がいるなら、思い切って早めに購入することをおすすめします。
時間は有限です。早々にiPadを体験し、豊かな人生を送る方が機会損失が少ないですよ。
悩むことも大切ですが、一歩を踏み出さなければ、本当の体験は得られません。
成功も失敗も、両方体験しなければ学べないことが多いです。そのため、是非ともチャレンジしてみてください。