
・ApplePencilのペン先を交換したいけど、おすすめってどれ?
・純正のペン先よりコスパが良いものを知りたい。
・ペーパーライクやガラスフィルムで相性の良いペン先を知りたい。
このような方にオススメできる記事になっています。

【筆者経歴】
美大卒デザイナー8年目
アナログで5年以上描いた経験あり
iPad第9世代・Air5 64GBモデル使用
この記事では、9種のブランドの検証と比較をしていきます。
純正のペン先と描き心地を比較しつつ、おすすめを紹介できればと思います。
わたしは美大卒で、4年以上アナログで絵を描いてきました。
どのペン先が自然に描けるものなのかを、多少は分別できると自負しております。
ですので『iPadで絵を描きたい方』『iPadでテキストを書く方』に向けて情報をお伝えできます。
注意点としましては、ペーパーライクフィルムを貼っているのか、もしくはガラスフィルムを貼っているのかでも、おすすめは変わります。
購入は、記事をしっかり読んでから検討してください。
この記事のポイント
・自分にあったApplePencilのペン先がわかる
もくじ
結論:どのペン先がおすすめ?

先に結論を載せておきます。
詳細が気になる方は、最後までご覧ください。
ペーパーライクフィルムユーザー
イラスト専用
このような方におすすめなペン先です。
KINGONE
価格 | 描き心地 | 耐久 | コスパ |
5個入り 1,999円(税込) |
この製品が最も純正に近く、かつ5個入りでコスパの良い製品です。
詳細は後ほど記載しますが、純正よりもペン先がシャープな上に耐久性もあります。
上位互換というわけではないのですが、同等くらいの品質です。
第1世代と第2世代のモデルの両方に対応しています。
Apple純正
価格 | 描き心地 | 耐久 | コスパ |
4個入り 2,420円(税込) |
今回検証して思ったことですが「Apple純正の上位互換はない」ということです。
KING ONE以外の製品では、純正のペン先ほどバランスの良い描き心地のものはありませんでした。
例えば、エレコムの極細1mmのペン先は、シャープペンシルのようなエッジの効いた描き心地になりますが、先端が細いので傾き感知がイマイチになります。
このように純正以外の製品は、何かに特化しているが、その反面どこかが足りなくなります。
また、サードパーティー製のものは、アタリ・ハズレがあるので、その辺のリスクを避けたい方は、素直に純正を購入すべきかなっと感じました。
ガラスフィルムユーザー
テキスト専用
このような方におすすめなペン先です。
Bright・n(ブライトンネット)スーパーソフトタッチ
価格 | 描き心地 | 耐久 | コスパ |
3個入り 1,600円(税込) |
ガラスフィルムのようなツルツルしたフィルムを使用しているが、ペンの書き心地をちょっと良くしたい人向けの製品です。
ブライトンネットの替え芯はプラスチック製のため、画面との抵抗が生まれやすく、ペーパーライクフィルムが無くても、書き心地が多少良くなります。
摩耗しやすいのでお絵描きには向きませんが、テキストを書く方ならギリギリOKラインかなっと思います。(あまり推奨はしていない)
ifeli(アイフェリ) 低摩擦
価格 | 描き心地 | 耐久 | コスパ |
4個入り 2,200円(税込) |
こちらもガラスフィルムでの、書き心地の改善ができます。
ブライトンネットよりも書きごたえはありますが、ペン先が太くなり文字が書きづらいのがデメリット。
こちらもお絵描きには向きませんが、テキストを書く方ならギリギリOKラインかなっと思います。(あまり推奨はしていない)
その他
「ガラスフィルムの書き心地を改善したい」「ペーパーライクを脱却したい」などを考えて、高摩擦のペン先を探している人には悲しいお知らせがあります。
それはペーパーライクフィルムと同等の描き心地になるペン先は、今のところ存在しないということです。(おそらくですが…)
先程紹介したBright・nやifeliのペン先でも、ペーパーライクフィルムのような描き心地になるわけではありません。
ゴム製品でガラスを擦るような抵抗感がでるくらいです。
ですので、ガラスフィルムでイラストを描きたい方は、素直にペーパーライクフィルムを貼ることをおすすめします。
画質を落とさずに、書き心地を改善したいなら着脱式のペーパーライクフィルムがおすすめです。
ペーパーライクフィルムユーザー向け
お絵描き用 ペン先ランキング

以下は、ペーパーライクフィルムを利用している方に向けたランキングです。
ガラスフィルムを使用していて
書き心地を改善したい方はコチラ
第5位
ELECOM 交換用 透明ペン先
価格 | 描き心地 | 耐久 | コスパ |
3個入り 2,164円(税込) |
特徴
このペン先は、ペン先自体が透明になっていることが、特徴の1つです。
材質はナイロン製のため、少し柔らかい印象です。ペン先の形は、純正ペン先とほぼ同じ形になっています。
Apple Pencil第1世代、第2世代両方で使用可能。
描き心地
メリット
・透明なので、画面とペン先の設置点が少し見える
デメリット
・柔らかくて線画太くなりがち
・繊細なタッチには不向き
純正と比較すると、柔らかい描き心地です。
正直柔らかすぎて、線が太くなりやすく安定しませんでした。
細い線は描けないこともないが、意識しないと描きづらいです。
特に筆圧の強い方には不向きで、水墨画みたいな線に強烈な抑揚が必要な人に向いていると思います。
ペン先自体が透明になっていますが、画面との接地点が若干見やすくなる程度です。
これを使用するなら、純正ペン先が良いと思います。
第4位
Litting 高感度 ペン先(金属)
価格 | 描き心地 | 耐久 | コスパ |
2個入り 1,599円(税込) |
特徴
ペン先が金属になっているので、耐久性がありランニングコストを抑えられます。
ペン先の形状は、純正に近いです。
描き心地
メリット
・ペン先が金属のため耐久性がある
・ボールペンのような描き心地になる
デメリット
・ペン先の微妙なズレ
・アタリ/ハズレがある
・梱包が雑
描き心地は、純正よりも軽くて高感度な印象です。特にズレ・遅延等はありません。
ペン先が金属なため、サラサラした音が鳴り、まるでボールペンで描いている感覚に近いです。
金属の先端なので耐久性は高そうなところが良いです。
ただ、気になる点が3つあります。
1つめは、ペン先を装着すると、微妙なズレがあるところです。
上図をみるとわかると思いますが、装着すると微妙な隙間感があります。(装着したシルエットが美しくない…)
2つめは、深めに装着しないと描画判定がでず、描くことができませんでした。
強く装着すると、外れなくなりそうで怖かったです。
3つめは、ペン先にアタリ・ハズレがありました。
ApplePencil第1世代は問題なく使用できましたが、第2世代の場合は、なぜか1個反応しませんでした。
耐久性が高いのは良いのですが、梱包が雑な上に品質が安定しなさそうなので、あまりオススメできません。
第3位
ELECOM 交換用極細ペン先 太さ1mm
価格 | 描き心地 | 耐久 | コスパ |
2個入り 1,730円(税込) |
特徴
ペン先がなんと1mm。
そのため、画面とペン先の設置点が見やすいです。
ペン先が金属(銅)になっているため、摩耗が少なく耐久性が高いです。
ランニングコストを抑えられそうです。
Apple Pencil第1世代、第2世代両方で使用可能。
描き心地
メリット
・細かい描写ができる
・金属のペン先なので耐久性が高い
・ペン先と画面の設置点が見やすい
デメリット
・設置点と描画点がズレる
・傾き感知がイマイチになる
ペン先の太さ1mmなので、シャープペンシルのように、細かくカリカリ描きたい人は向いていると思います。
ただ、細いが故に、繊細な力の入れ具合が求められました。
少し筆圧を強くすると、線が急に太くなる印象です。
また、ペン先を傾けても、傾き感知がイマイチ描きづらく感じました。
このペン先は、傾き感知を犠牲にしてでも、細かい描写をしたい方に向いています。
特に、気になる点は1つあります。
それは、ペン先と描画先が微妙ズレている点です。
これは、Apple Pencil第1世代、第2世代両方で感じました。
前提として、ApplePencilを含め大半のスタイラスペンは、ペン先と描画先がズレています。そのため、適度にペン先を太くして、さぞズレていないように誤魔化しています。
ですので、ペン先と描画先がズレているのは普通なのです。
ただ、このペン先は極細(1mm)のため、ズレを顕著に感じてしまいます。
そのため描きづらく感じました。
例えば、線を1本描いて、その続きを描き足そうとすると、初見だと上手くつながりません。
慣れが必要なペン先だと感じました。
第2位
吉川優品 交換ペン先
価格 | 描き心地 | 耐久 | コスパ |
2個入り 1,190円(税込) |
特徴
ペン先は、ポリアセタール樹脂で、耐熱性がある柔らかい素材です。
表面がザラザラした質感になっています。
形状は、純正のペン先とほとんど変わらない印象です。
描き心地
メリット
・描き心地が鉛筆のようで良い
・純正と同じような滑り
デメリット
・耐久性が低い
・ペーパーライクフィルムだと早い段階で摩耗する
描き心地は非常良く、ペンの滑りは純正と同じような印象です。
表面にザラザラとした質感であるが、ガラスフィルムに描いてみたところ、純正と変わりませんでした。
ただ、ペーパーライクフィルムで使うと、鉛筆で描いている感覚がかなり強くなります。
描き心地は良いです。
ただ、10分お絵描きしたところ、ペン先が少し摩耗しました…
耐久性が低いようで、ペーパーライクフィルムでは使わない方良いですね。(描き心地が良いだけに残念。)
第1位
KING ONE 交換用ペン先
価格 | 描き心地 | 耐久 | コスパ |
5個入り 1,999円(税込) |
特徴

左:KINGONE 右:純正
素材感は、Apple純正よりも若干硬い印象です。
形状は、純正と比較すると、ペン先が若干細いです。
ペン先の使用寿命を大幅に延長し(通常6ヶ月間使用できます。)
Apple Pencil 第1世代、第2世代専用交換ペン先です。
KINGONEのアップルペンシル替え芯は、純正品より優れた耐久性、画面が傷つくない、純正品と全く同じ快適な書き心地です。
引用:Amazon商品ページ
商品ページに上記のような記載があるので、安心して使用できます。
描き心地
メリット
・描き心地良い
・純正とほとんど変わらない
・コスパ良好
デメリット
・特になし
今回紹介したペン先の中で、描き心地は1番良いです。
筆圧感知、傾き感知も問題なく作動しますし、Apple純正と比較しても違和感が一切ありません。
描き心地は、純正と比較すると、若干硬くてシャープな印象です。(純正の方が深く入りこむ柔らかさがあります。)
5個入りで、耐久性もあり、コストも安いのでおすすめです。
言うことなしです。
選ぶなら、純正かKINGONEの2択ですね。
ガラスフィルムユーザー向け
テキスト用 ペン先ランキング

以下は、ガラスフィルムを利用していて、描き心地を改善したい人に向けたランキングです。
圏外
Bright・n ソフトタッチ
価格 | 描き心地 | 耐久 | コスパ |
3個入り 1,600円(税込) |
特徴
純正よりも柔らかい素材で、ペン先がザラザラしている質感です。
形状は、純正よりもちょっと丸くて太いです。
・ペーパーライクフィルムを使用しなくても、画面上でスルスルと滑らずしっかりと手ごたえのある書き心地を実現しました。
引用:Amazon商品ページ
そのため、ペーパーライクフィルムを使用しなくても、書き心地を実現できるとのことです。
書き心地
メリット
・特になし
デメリット
・ペーパーライクフィルムのような感覚はほとんどない
・摩耗しやすい
ガラスフィルムで使用してみましたが、手ごたえのある描き心地は感じませんでした。
若干の摩擦感はありますが、純正のペン先で描いているのとあまり変わりません。
線が描きづらいとかはなく、単純に製品の良さを感じませんでした。
しばらく使用したところ、耐久性が弱いらしく摩耗しやすいです。
Amazonのレビューをみる限り、折れやすいようで…ちょっと怖いですね…
圏外
ifeli(アイフェリ) 高摩擦
価格 | 描き心地 | 耐久 | コスパ |
4個入り 2,200円(税込) |
特徴
ペン先のチップの外側が、シリコンで覆われています。
シリコン製のため、ガラスフィルムに描く際のノイズが軽減されます。
ペン先の形状は、純正よりも太くて丸いです。もっさりした見た目になります。
書き心地
メリット
・ガラスフィルムでも書きごたえを少し感じる
デメリット
・ペーパーライクフィルムのような感覚はほとんどない
・柔らかくて不安定
・ペン先が太いので文字が書きづらい
・摩耗しやすい
あまり描きごたえを感じませんでした。
微妙な抵抗感があります。
ただ、紙に描いているような感覚でもなく、鉛筆で描いているような感覚でもないです。
ちょっとした抵抗感がでる感じです。
ペン先が太いため、画面との設置点が非常に見えづらいです。
Bright・n スーパーソフトタッチ
価格 | 描き心地 | 耐久 | コスパ |
3個入り 1,600円(税込) |
特徴
先程のペン先と同じく、純正よりも柔らかい素材で、ペン先がザラザラしている質感です。
形状は、純正よりもちょっと丸くて太いです。赤のビジュアルがちょっとあれですね…(Apple製品とあっていない)
・ペーパーライクフィルムを使用しなくても、画面上でしっかりと手ごたえのある書き心地を実現しました。
引用:Amazon商品ページ
そのため、ペーパーライクフィルムを使用しなくても、書き心地を実現できるとのことです。
書き心地
メリット
・高摩擦の抵抗感を感じる
・ガラスフィルムでも書き心地を感じる
デメリット
・ペーパーライクフィルムのような感覚はほとんどない
・摩耗しやすい
・描き跡がめちゃくちゃ残る
書き心地自体は、悪くありません。
ガラスフィルムに描いたのですが、確かに摩擦力があり抵抗はあります。
ただ、紙に描いているような感覚でもなく、鉛筆で描いているような感覚でもないです。
ゴム製品でガラスを擦るような抵抗感がでるくらいです。
ガラスフィルムを付けている方なら、多少の描き心地は改善される印象です。
ただ、筆圧強めに書いていると画面の摩耗の跡が残ります。おそらくペン先が削れているのかもしれません。
摩耗しやすいのでお絵描きには向きませんが、テキストを書く方ならギリギリOKラインかなっと思います。
ifeli(アイフェリ) 低摩擦
価格 | 描き心地 | 耐久 | コスパ |
4個入り 2,200円(税込) |
特徴
高摩擦タイプと同様で、ペン先のチップの外側がシリコンで覆われています。
シリコン製のため、ガラスフィルムに描く際のノイズが軽減されます。
ペン先の形状は、もっさりした見た目になります。
書き心地
メリット
・高摩擦の抵抗感を感じる
・ガラスフィルムでも書きごたえを感じる
デメリット
・ペーパーライクフィルムのような感覚はほとんどない
・柔らかくて不安定
・ペン先が太いので文字が書きづらい
・摩耗しやすい
1番書きごたえを感じます。
ペン先が太いため、画面との設置点が見えづらいです。
クレヨンで文字を書いている感じに、近い感覚だと思います。
このペン先も、紙に描いているような感覚でもなく、鉛筆で描いているような感覚でもないです。
ゴム製品でガラスを擦るような抵抗感がでる感じです。
筆圧強めに書くと、シリコンがグニャっとする感覚があり、折れそうで不安になります。
ですので、筆圧の強い人には不向きなペン先です。
ペン先が細ければ、1番よかったかもしれません。
ほぼ高摩擦タイプと同じですが、書きごたえはこちらの方が良いです。
摩擦タイプのペン先は摩耗が激しい
Bright・nやifeliの摩擦系タイプのペン先は、摩耗が激しいです。
筆圧を強めに書けば、すぐにすり減ると思います。
ですので、筆圧弱めでテキストを書く方にギリギリ向いています。
本音を言えば、画質落とさずに描き心地を改善したいなら、着脱式のペーパーライクフィルムがオススメです。
先にも述べましたが、ペーパーライクフィルムと同等の描き心地になるペン先は、今のところ存在しないです。(おそらくですが…)
描き心地を向上したいのでしたら、素直にペーパーライクフィルムを使用しましょう。
ペン先の交換方法

念のためペン先の交換方法を解説します。
めちゃくちゃ簡単ですよ。
1:ApplePencilのペン先を、左に回して外します。
2:ペン先を、右に回して装着します。
以上!これだけです。
誰でもできるのでご安心ください。
まとめ:ApplePencilのペン先交換はどれがおすすめ?|ペーパーライク・ガラスフィルムとの相性も解説
ペーパーライクフィルムユーザーおすすめペン先
ガラスフィルムユーザー向けペン先
※着脱式のペーパーライクフィルムを視野にいれた方が良い
今回色々使用してみましたが、ペン先だけで描き心地を改善するのは結構難しいかなっと思いました。
『ペーパーライクフィルム要らずのペン先』っと謳い文句がありましたが、ペーパーライクフィルムの方が断然描き心地は良いです。
ペーパーライクフィルムは、画面が鈍くなるデメリットがありますが、描き心地を優先するならオススメです。
結局のところは、『画質をとるのか』『描き心地をとるのか』の選択ですね。
ELECOMやブライトンネットのような特殊なペン先を購入する場合は、目的をきちんと決めてから検討しましょう。
『ガラスフィルムでの描き心地を改善するため』『コスパの良いペン先を購入するため』『純正よりもシャープなペン先で絵を描くため』など
このような目的無しに何となく購入すれと、失敗しそうな製品だと感じました。
▼ペーパーライクフィルムが気になる方はコチラ
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