- Switch/iPadなどのゲームで低遅延イヤホンを探している。
- 動画編集のために低遅延イヤホンを探している。
このような人にオススメできる記事になっています。
この記事の信頼性
- 都内美大卒。ゲーム・IT業界デザイナー(歴10年)
- iPad系Youtube登録者数40,000人
- 原神やスプラトゥーンプレイヤー(最高XP2,300)
ゲームや動画編集にとって、遅延は大敵。
特にオンラインゲームやリアルタイムでの編集作業において、音のズレは致命的。そんな中、このイヤホンはわずか0.03秒という低遅延を実現。まるで有線のような快適さを体験することができます。
本記事では、Anker Soundcore VR P10が持つ特徴や、実際の使用感についても詳しくレビューしていきます。
ゲームや動画編集、あるいは日常の音楽鑑賞に最適なワイヤレスイヤホンをお探しの方は、ぜひ最後までお読みください。
本記事のポイント
- Anker Soundcore VR P10のメリット・デメリットがわかる。
- Anker Soundcore VR P10がゲームや動画編集に向いているかわかる。
結論:Anker Soundcore VR P10は超低遅延で良い
Anker Soundcore VR P10は、低遅延の完全ワイヤレスイヤホンとして、ゲームや動画編集に最適です。
特に、専用ドングルを使用することで、遅延は驚異の0.03秒という数字を実現しています。
また、使い勝手が良く、専用ドングル接続するだけで使用できるので、操作方法に不安がある人にもおすすめです。
このイヤホンはMeta Quest 2向けに最適化されており、「Made for Meta」認定を受けています。
音質面では、100点中65~70点ほどの感じですが、低域の再生に焦点を当てたサウンドが特徴で、ゲームや音楽のリズムをしっかりと感じることができます。
また、価格は1万円台と手頃でありながら、その性能は高く、2本目のイヤホンとしてもおすすめです。
多くのワイヤレスイヤホンが存在しますが、低遅延を重視するユーザーにとって、Soundcore VR P10は間違いなく選択肢の1つになると言えるでしょう。
Anker Soundcore VR P10 | |
---|---|
低遅延 | 30ms |
同時接続台数 | 2台 |
バッテリー | イヤホン本体最大6時間 充電ケース込み最大24時間 1時間の再生に必要な充電時間は10分 |
充電端子 | USB-C |
通信規格 | Bluetooth 5.2 USB-Cドングル |
防水規格 | IPX4 |
形状 | カナル型 |
カラー | ホワイトのみ |
対応コーデック | AAC / SBC / LC3 (USB-C ドングル接続時のみ) |
ANC ノイズキャンセリング | - |
ワイヤレス充電 | - |
非対応機種 | Xbox・Quest1 |
サイズ | 約55 x 65 x 30mm |
重さ | 約5g (イヤホン 片耳) 63g (イヤホン本体 + 充電ケース) |
30ms超低遅延
ゲーマー・動画編集者オススメ
Anker Soundcore VR P10の評価
遅延 | |
音質 | |
マイク音質 | |
使いやすさ |
Anker Soundcore VR P10同梱物・周辺部分
では、Anker Soundcore VR P10の同梱物・周辺部分を紹介していきます。
同梱物
同梱物
- イヤホン本体
- 充電ケース
- 専用ドングル
- 充電ケーブル(Type-C ⇔ A)
- イヤーチップ(S / M / L)
- 取扱説明書
- 安全マニュアル
さすがのAnker製のため、梱包は非常に丁寧で、品質が非常に高いですね。
充電ケーブルはType-C ⇔ Aタイプで、C端子を主に使用する方には少し使いにくいかもしれません。
イヤーチップは、S / M / Lの3サイズ付属しており、自分の耳に最適なサイズを選べます。
周辺部分
充電ケースは滑らかな質感で、安っぽく見えません。
他のガジェットと並べても違和感は感じません。
充電ポートはType-Cを採用。ケースの裏にはペアリング用のボタンがあります。
イヤホンを起動すると、ランプが点灯。ゲーミングイヤホン……!
ドングルは充電ケースに収納。
ケースの大きさは、約55 x 65 x 30mm。
イヤホン本体は光沢感のあるデザインで、軸部分はアルミのような質感です。ランプの色は変更可能で、消灯もできます。
イヤホン本体のサイズは、高さ約31mm×厚さ約25mm(イヤーチップ含む)。
ドングルもケースと同じサラサラ滑らかな質感です。
ドングルを使用することで、Bluetoothに対応していないVRゴーグルやゲーム機・PCなどあらゆる機器への接続が可能となります。
装着感
Soundcore VR P10の装着感は非常に良好。
筆者は耳が小さいタイプですが、フィット感は非常に良かったです。
また、スティック型のデザインで、長時間の使用でも耳に疲れ(違和感)を感じません。
遮音性も高く、外部の騒音をしっかりと遮断してくれます。ただし、このモデルにはアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能は搭載されていません。
バッテリー
イヤホン本体のみの再生時間→6時間
イヤホン本体+充電ケースの再生時間→24時間
1時間の再生に必要な充電時間→10分
イヤホン本体のみの再生時間は6時間となっており、ゲームや動画編集などの長時間の作業には少し短いかもしれません。
そのため、使用後の充電は欠かせません。
幸い、1時間の再生に必要な充電時間はわずか10分と非常に短いので、短い休憩時間中にも充電が可能です。
Anker Soundcore VR P103つのペアリング
ドングルによるペアリング
ゲーム機、及びPC・タブレットなどのCポートに専用のドングル差し込むことで、イヤホンが自動的に接続されます。
このドングルを使用することで、2.4GHzのワイヤレス接続ができ約30msの超低遅延接続を実現します。
このドングルのおかげで、Bluetooth接続ができない機器ともペアリングが可能です。
そして、ドングルの電源はデバイスから供給されるので、別途充電の必要はありません。
筆者も実際にデスクトップPC(Windows)で使用してみましたが、動画編集などの作業が非常にスムーズに行えました。
Bluetoothによるペアリング
もちろん、Bluetooth接続も可能です。接続方法は簡単で上記手順を踏むだけです。
2台同時接続
このイヤホンの特徴として、ドングルとBluetoothの2つを同時に接続できる点が挙げられます。
例えば、ゲーム機にドングルで接続しつつ、スマホとBluetooth接続することができます。
ただし、"通話"を除いて、音を再生できるのは一度に1台の機器だけ。
通話の音声は聞くことができますが、ドングル接続された機器の音量は Bluetooth 接続された機器の音量よりも小さくなります。
つまり、スマホで通話しながらゲームをプレイした場合は、ゲーム音はかなり小さくなるので注意が必要です。
Anker Soundcore VR P10操作性・アプリ
操作性
操作方法 | |
---|---|
再生/一時停止 | 2回タップ(右) |
次へ | 2回タップ(左) |
音量アップ | 1回タップ(右) |
音量ダウン | 1回タップ(左) |
着信に応答 (Bluetooth経由) | 2回タップ(左 / 右) |
着信を拒否/通話終了 (Bluetooth経由) | 2秒間長押し(左 / 右) |
通話を終了 (ドングル経由) | 2秒間長押し(左 / 右) |
Siriなどの音声アシスタント起動 | 2秒間長押し(左 / 右) |
Anker Soundcore VR P10は、イヤホンの"d"の部分にセンサーがあります。このセンサー部分をタップすることで、音楽の再生や通話の操作が行えるのです。
さらに、専用のアプリを利用することで、このタップ操作をカスタマイズすることができます。
例えば、特定の操作が不要な場合、それをオフに設定することができるので、自分の使いやすいように細かく設定が可能です。
操作感度は、完璧に反応するわけではないのですが、大体の操作はスムーズに行えるので、日常的な使用には問題ないレベルです。
1回タップの操作は、デフォルトではオフになっています。これを有効にするためには、アプリ上での設定が必要となります。
誤操作を防ぐ工夫がされているのかもしれませんね。
アプリ
備考 | |
---|---|
光の効果 | イヤホン本体のランプ設定 └点滅/点灯/省エネルギーモード └ランプのカラー変更 |
ドングル | ドングルの接続機器の切替 |
イコライザ | イコライザの設定 |
コントロール | イヤホン本体のタッチ操作の設定 |
スーパーヒアリング | FPSの足音などの音を強化 |
通話 | ドングル接続時に、Bluetooth機器からの通話に応答する設定 |
マイク | マイクのON/OFF |
Ankerの専用アプリは、ユーザーの使い勝手を大いに向上させる多彩な機能を提供しています。
特にイコライザは、複数のプリセットを選択することが可能です。(自分だけの最適な環境を作り出すことができるのは魅力的ですね。)
Anker Soundcore VR P10ドングル(2.4GHz)の使用感
先にも述べましたが、デバイスのCポートに専用のドングル差し込むことで、イヤホンが自動的に接続されます。
専用のドングルを使用することで、2.4GHzのワイヤレス接続ができ、LC3コーデックで30msの超低遅延接続を実現します。
これは、Bluetooth接続と比較しても遅延が非常に少ないという大きなメリットがあります。
特に、Cポートを持たないPCやデバイスでも、変換アダプタを使用すればこのドングルを活用することができます。
筆者自身も、A端子に変換してデスクトップPCでの使用を試み、非常にスムーズな接続を実感しました。
動作検証|動画編集
ドングルを活用することで、動画の音声と映像のずれを気にすることなく、リアルタイムでの編集が可能となりました。
遅延の体感はほぼ0と言えるくらい感じません。
実際に20分程度のYouTube動画の編集を行っても、問題ありませんでした。
Bluetooth接続での編集と比較しても、2~3フレームの音声のズレがなく、作業効率が大幅に向上しますね。
動作検証|ゲーム
こちらもドングルを使用することで、スプラトゥーン3の低遅延で楽しむことができました。
ただし、スプラトゥーン3のフレームレートであれば、Bluetooth接続でも十分プレイできます。
それでも、2.4GHzのワイヤレス接続の方が安定しており、遅延を感じることはほとんどありません。
総じて、Anker Soundcore VR P10のドングルを使用した2.4GHzの接続は、多岐にわたるシーンでその優れたパフォーマンスを発揮しますね。
Anker Soundcore VR P102台同時接続の検証
Anker Soundcore VR P10は、専用のドングルとBluetooth接続の2つの接続方法を利用して、同時に2台のデバイスとの接続が可能です。
しかし、この機能にはいくつかの注意点がありますので、詳しく解説いたします。
音の2台同時再生はできない
まず、2台のデバイスと同時に接続しても、実際に音を出力できるのは1台のデバイスだけです。
例えば、ドングルを使ってPCと接続しつつ、Bluetoothでスマートフォンと接続した場合、2台から同時に音楽を再生しようとすると、Bluetooth接続のスマートフォンが優先される仕組みとなっています。
では、なぜこのような2台同時接続の機能が提供されているのかというと、主な目的は通話のためです。
上図のような通話しながらゲームをする場合、通話の音声はスマートフォンから、ゲームの音はドングル接続のPCからそれぞれ聞くことができます。
2台同時接続は、ゲーム音がかなり小さくなる
2台同時接続を利用する際のデメリットも確認しておく必要があります。
2台からの音を同時に再生すると、ゲームの音量はかなり小さくなり、音質も少し劣化する傾向があります。
さらに、この機能を使用するとバッテリーの消耗が早まります。
Anker Soundcore VR P10の2台同時接続機能は、「通話しながらゲーム」という特定のシチュエーションを前提としています。
しかし、あまり推奨できる品質ではないため、この点は期待しないことをおすすめします。
Anker Soundcore VR P10パススルー充電対応
Anker Soundcore VR P10のドングルには、パススルー充電という便利な機能が搭載されています。
この機能のおかげで、デバイスを充電しつつ、同時にイヤホンの使用も可能です。
特にiPadやスマートフォンのように、充電端子が1つしかないデバイスでの利用時にそのメリットを実感できます。
Anker Soundcore VR P10最大4つのドングル切替に対応
Soundcore VR P10は、最大4つまでのドングルに対応しています。
これにより、例えばPCでの作業とゲームのプレイを頻繁に切り替えるユーザーでも、都度ドングルを取り替えるという手間を省くことができます。
ドングルの取り替えが面倒と感じる方や、複数のデバイスを持っている方には、この機能は非常に便利です。
ただし、追加のドングルが必要な場合、別売りで購入する必要があります。
専用アプリを利用することで、SwitchやPS5、PCなどのゲーミングデバイス間の切り替えもスムーズです。
これにより、様々なデバイスでのエンターテインメントを中断することなく、快適に楽しむことができますね。
Anker Soundcore VR P10音質について
イヤホンの音質
まず、イヤホンの音質に関して、AirPodsProを基準に90点とした場合、Soundcore VR P10はおおよそ65~70点の評価となります。
このイヤホンは、11mmのダイナミックドライバーを搭載しており、低域を強調したサウンドチューニングが特徴です。
その結果、低音がしっかりと響き、全体的にバランスの良い音を楽しむことができます。
また、専用アプリを使用すれば、イコライザーの調整も自由自在。これにより、ユーザーの好みに合わせた調整をすることも可能です。
ただし、音質にこだわりのある人からすれば、物足りなさを感じるかもしれません。
特に、同じ価格帯のイヤホンと比べると、Soundcore VR P10は低遅延を重視しているため、音質面での妥協が必要でしょう。
しかし、筆者のように、低遅延のメリットを重視するユーザーにとっては、十分な満足感が得られるでしょう。
マイクの音質
マイクの音質についてですが、特筆するほどの高音質ではありません。
しかし、日常の通話など基本的な用途には十分対応しています。
音声収録や、高品質な音を求める場面には向いていません。
Anker Soundcore VR P10デメリット(ここがダメ)
まず、2台同時接続の機能について。
公式には2台同時接続が可能とアピールされていますが、実際にはBluetooth接続したデバイスからの通話音と、ドングル接続したデバイスからの音を同時に楽しむ形となります。
音楽や動画の音声を2台のデバイスから同時に楽しむことはできません。
特に、ゲームをしながら友人との通話を楽しむ際に、通話の音が主体となり、ゲームの音が小さくなる点は、一部のユーザーにとっては大きなデメリットと感じられるでしょう。
バッテリーの持続時間も、一部のユーザーには短く感じられるかもしれません。
具体的には、イヤホン本体での連続使用時間は6時間、充電ケースを使用すれば最大24時間の使用が可能です。
これは一般的なワイヤレスイヤホンと比較して平均的な数値ですが、ゲームや動画編集などのを長時間使用を考えると、もう少し長い持続時間が欲しいところです。
筆者は動画編集にも使用するのですが、6時間はやはり短く感じます。
また、iPadにドングルを差し込んで使用した際に、ドングルがケースに干渉してしまいました。
かなり薄型のケースにも干渉してしまうため、タブレットケース使用時はドングルの接続不可という認識でいた方が良いと思います。
その他には、多くイヤホンには搭載されているワイヤレス充電が、このイヤホンにはありません。
そのため、充電の際にはケーブルが必要となり、一部のユーザーには少し不便に感じられるかもしれません。
Anker Soundcore VR P10メリット(ここが良い)
Soundcore VR P10の最大のメリットは、専用のドングルを使用することで実現される30msの超低遅延です。
この低遅延技術により、ゲームや動画編集時の音声遅延を体感ほぼ0に感じることができます。
さらに、このイヤホンは最大4台のドングルに対応しており、複数のデバイスでの低遅延接続を楽しむことができます。
これは、同時に複数のデバイスを使用するユーザーにとって、非常に便利な機能と言えます。
また、パススルー充電の機能も大きなメリットの一つです。
これにより、ドングルを接続したままでも、デバイスの充電を継続することができ、作業の中断なく使用を続けることが可能です。
正直なところ、低遅延技術が最大のメリットです。この点に魅力を感じなければ、他の製品を検討しましょう。
Anker Soundcore VR P10口コミ・評判
BAD 口コミ
- 2台同時接続と書いてあるが、実際は通話をしている時限定だった。
- 通話した場合、ゲーム音が極端に小さくなる。
- 音質がイマイチ。
- バッテリー容量が少ない。
- スマホはケースを外せないとドングルがつけられない。
GOOD 口コミ
- ドングル接続時の遅延がほぼない。
- 音もそれなりに良い!
- PS5やSwitchで使えた!
- 60fpsのゲームでも違和感なく遊べる。
- ドングルを使えば動画編集もいける。
- Bluetoothイヤホンと比較しても遅延が少ない。
本記事のまとめ:Anker Soundcore VR P10は、低遅延を求める人にはおすすめ
30ms超低遅延
ゲーマー・動画編集者オススメ
Anker Soundcore VR P10の評価
遅延 | |
音質 | |
マイク音質 | |
使いやすさ |
オススメできる人 | オススメできない人 |
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・超低遅延がワイヤレスイヤホンを求めている人 ・ゲーム愛好者。 ・動画編集者。 ・複数のデバイス利用者。 | ・音質を重視する人。 ・低遅延よりも、2台同時接続を目的としている人 ・長時間使用者。 ・ANC/ワイヤレス充電希望者。 |
Anker Soundcore VR P10は、低遅延を優先的に求める人ならおすすめの製品です。
筆者自身もこのイヤホンに大変満足しており、実際にAirPodsよりも頻繁に手に取って使用しています。
しかし、低遅延の特性を最大限に活かさないユーザーにとっては、他の特徴を重視する製品の方が適しています。
要するに、その使い道や求める機能によって、最適な製品は異なるということです。